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不老不死の実 花は恋の匂い [桃栗残念!柿蜂の巣?]

垂仁天皇陵です。
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大きな古墳です。

堀を隔てて
とってつけたような拝所があります。
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近年に設置されたのかも知れません。

堀の中の田道間守(たじまもり)の墓は
水鳥たちの休憩所になっています。
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こんなところに!
こんな小さな墓を造るでしょうか。
石垣の積み方は
打ち込み接ぎ(うちこみはぎ)!?
とても古墳時代のものではないような。
近年に改修したのかも知れませんが。

発掘したら!
なにも出ないような気がします。

そもそも!
ここが本当の垂仁天皇の陵でしょうか。
11 代天皇ですから!
その御代は神話に近い。
古事記では 153 歳で崩御しています。

でも!まったく架空の天皇ではないと
私は勝手に思っていますが。

古事記が天皇家の歴史書なら
いいことだけを誇張して書くはず。
皇后殺しなどの
マイナスのできごとの記述があるのは
少しは信ぴょう性がありそう。



平城京の右側!西方に位置する
西ノ京を歩きます。

橘(たちばな)の畑があります。
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田道間守(たじまもり)は
垂仁天皇の命により
常世の国(とこよのくに)に行き
「ときじくのかくのこのみ」(古事記)
「ときじくのかくのみ」(日本書紀)を
持って帰国したそうな。

常世の国とは不老不死の国でしょうか。

万葉集に
その植物の特徴を細かく詠み込んでいる
歌(4111)を見つけました。

「田道間守 常世に渡り
とかの文言のある長い歌です。

歌の終わりは
「このたちばなを
「時(とき)じくの
「香(かく)の木の実と名づけけらしも
とあります。

私には意外でしたが
有名な果実だったのですね。

今!思いつきました。
もしかして「たちばな」は
「たじまもり」が変化したことばかも。



この畑では実がたくさん残っています。
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先日(拙ブログ 2022/02/21
飛鳥で見た橘の畑では
実はほとんどなくなり
食べた後のような
皮だけが散らばっていましたが。

実は昔!食べたことがあります。
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温州ミカンのように
容易に皮がむけましたね。
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酸っぱくて苦かったような。
おいしいとは思えなかったのですが。
おいしい個体もあるのかどうか。

飛鳥で見た実はだれが食べたのでしょうね。
鳥か獣か!そして私も
食べたものみんな!
不老不死になれたらいいね。



「唄はちゃっきり節 男は次郎長
「花はたちばな
「夏はたちばな 茶のかおり
「ちゃっきりちゃっきり ちゃっきりよ
「きゃあるがなくんで 雨づらよ

昭和の初めの
北原白秋作詩の「ちゃっきり節」は
静岡電鉄が経営する旅館の
C M ソング(!)だったらしいのですが。

「たちばな」は橘!?
静岡の橘の花は茶の香がするんですか。

古今和歌集の夏歌の中に

「けさ来なき いまだ旅なる ほととぎす
「花たちばなに 宿は借らなむ

「さつき待つ 花たちばなの 香をかげば
「昔の人の 袖の香ぞする

などの
「たちばな」の入った歌がありますが。

古今和歌集の夏歌は「ほととぎす」だらけ。
そのほととぎすは藤や橘といっしょに
詠まれることが多いような。

それに
橘の花の香に
恋人の匂いを想起しているような。
または!恋の匂いがしたのでしょうか。



唐招提寺の門前を通ります。
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みやげもの店に
「本物のどぶろく」と書いてあります。

買いました!
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720ml 瓶が税込み 1,350 円。

葛城酒造の醸造でしたか。
先の月(拙ブログ 2022/01/30
前を通ったときには閉まっていて
なにも買えませんでした。
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ここで遭遇するのもなにかの縁ですか。



(新訓 万葉集/佐佐木信綱編/)
(古今和歌集/奥村恆哉校注/)参照
(敬称略)
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湖南市の弥平とうがらし [桃栗残念!柿蜂の巣?]

野洲川を渡ります。
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滋賀県の甲賀地域の湖南市にきています。
市の中央を東西に野洲川が流れています。

北の岩根山に向かいます。

というものの
湖南市観光協会の
ボランティアの方の案内で歩いているので
今!地図を見ても
歩いた道をトレースできませんが。

山中をのぼって遠望します。
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磨崖不動明王だそうな。
足場が悪く!近づけませんが
像高が 4.25m もあるのですね。
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これは江戸時代初期の彫刻だそうですが
このあたりには他にも
いろいろと点在しているようです。



昼食のご厚意にあずかりました。
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地元の食材ばかり使用しているとか。
はり文五郎米!ファイトリッチたまご!
下田なす!東寺献上ごぼう!
朝国しょうが!等々。

地元のカラシナから作ったマスタードも。



善水寺に参詣です。

本堂は国宝だそうです。
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ご住職の
ありがたいおはなしを拝聴しました。
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大変な歴史がある
ありがたい仏さまが大勢おわします。



私には今日の一番の目的の
「弥平とうがらし」です。
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この地で育てられて
100 年とも 150 年ともいわれている
伝統野菜だとか。
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「弥平」は人名だとはいうものの
その人の記憶は残ってないようです。

緑色からオレンジ色に
さらに赤色になるようですが
オレンジ色のときが
一番おいしいといいます。
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糖度が桃なみに高く
香りがいいそうな。

しかし!種のあるあたりは激辛。
日本産のとうがらしではトップクラスの辛味。
鷹の爪の 2 倍もあるとか。

古くから漬けもの用として
作つけされてきたのですね。

焚き火であぶり
少しずつかじって!酒を飲む人もいるそうな。

白い小さな可愛い花にアリが歩いていました。
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花には辛味がないのかな。



大昔!まだ湖南市がなかったころ
2、3 度このあたりを歩いたような。
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バカな上司の尻ぬぐい(!)にですが
記憶はまったくありません。

上司に恵まれない人生です。

もっとも!こちらに徳がないから
あちらも
そのように接していただけなのでしょう。
世間ではみんないい人だったのかも。

なんて!今!初めて思いましたが。
そんな殊勝なこと!
毫(ごう)も
考えたことがありませんでしたがね。



緑色とオレンジ色と赤色の
弥平とうがらしを少々もらってきました。

げ!
ちょっとかじっても辛い!
どうして食べましょう。

畑で説明してくれたおじさんは
「柚子胡椒(ゆずこしょう)」を作ると
いっていましたね。

それを作ってときを稼ぎますか。

スダチと青いレモンと
黄色いレモンを使ってみましょう。
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弥平とうがらしを刻みます。
できるだけ種をのぞいて。

以前!ハバネロを素手で刻んでいて
悲惨な状況になったことがあります。

用心に使い捨ての手袋をして
換気扇を強で動かして
顔をなるべくまな板から遠くして
包丁を使います。

柑橘は皮の部分だけをすりおろしました。

柑橘と弥平とうがらしと塩を混ぜます。
塩の量が分かりません。
計量するほど!余裕がありません。

ともかく
青いものとスダチ!
オレンジ色のものと青いレモン!
赤いものと黄色いレモンの
柚子胡椒ができました。
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柚子胡椒というのも変ですが。

塩はいいかげんになって
真ん中のものは少し塩辛い。

これを寝かせておけばいいのでしょうか
イワタニのミルサーにでもかけて
ペースト状にしたほうがいいのでしょうか。
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バレンタインデーのいなごまめのチョコ [桃栗残念!柿蜂の巣?]

しょぼ降る雨の中
傘もささずに歩きます。
冬らしくないあたたかさ。

花博記念公園鶴見緑地にある
咲くやこの花館で雨宿り。
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ヒマラヤの青いケシがきれいです。
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クロユリも群れ咲いています。
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ヒスイカズラが咲いたと喜んでいます。
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20 年前にここで結実させた種子から
育てたものだそうな。
よかったね。

イナゴマメがあります。
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わが家の近くの長居植物園の
初夏のころの青い実と
おなじです。(拙ブログ 2018/06/17

長居植物園では秋にはさやが地面に
落ちているのですが(拙ブログ 2018/09/21
この温室内の季節はいつの設定でしょうか。

1 階の「フラワーホール」では
「カカオとコーヒー展」
(2020/02/01 ~ 03/01)を開催中。
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カカオの木と
コーヒーの木を真ん中に置いています。
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カカオはアオイ科!コーヒーはアカネ科で
植物の種類は違い
加工法も食べ方も異なるのに
並べる必要があるのでしょうか。

ん!?
「カカオとコーヒー展」は
毎年!この時期に開催していませんか。

年を重ねても可愛い後ろ姿の
スレンダーなおね~さんとも
きたことがありましたね。
いつでしたやら。(拙ブログ 2015/02/09

その後!お元気でしょうか。
お尋ねもしないですみません。
今も私は思いやりの欠けた性格のまま。
ちょっとほろ苦い思いが湧きます。

カカオもチョコもほろ苦いから
いっしょに展示するのでしょうか。



カカオごはんをいただきました。
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ペルー風オムライスだそうな。
ちょっと高価(税込み 900 円)です。

色のついた長粒米!?
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カカオはどこやら。
味音痴はよく分かりませんが
難なく!あっという間に完食。



イタリア人かどうか知りませんが
日本語の上手な人が
シチリア島の物産を販売していました。
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「イナゴマメのチョコレート」があります!

あのイナゴマメ!食べられるの!?
いつか秋雨に打たれてころがっていた実が!

税込み 700 円。
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50g ということだけは分かりますが。
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どんな風に加工したのでしょう。

食感は板チョコですが
もう 1 度買うかどうかビミョーです。



あ!?
今日(2020/02/14)は
バレンタインデーでした。

それがなんだといわれれば!
なんだですが。

バレンタインデーもホワイトデーも
忘れてしまっている冬。
ふらりと寄った「カカオとコーヒー展」で
イナゴマメのチョコを買うなんて、、、。
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ホントの重陽の節句 グミは新妻?! [桃栗残念!柿蜂の巣?]

先の 9 月 9 日
車折(くるまざき)神社で
重陽祭に出会いました。
拙ブログ 2019/09/10

陽数の九が重なるから重陽。

しかし!
新暦にあてはめていいものやら。

荊楚歳時記によると
「九月九日
「四民並びに野を踏んで飲宴す
といいます。

さらに
「茱萸(しゅゆ)をおび
「餌(じ)を食らい
「菊花の酒を飲まば
「長寿ならしむ
だとか。

「茱萸(しゅゆ)」とか「菊花」とか
新暦では季節が早過ぎていませんか。



「餌(じ)」はエサではなく「粉餅」の類。

引っかかるのは「茱萸(しゅゆ)」ですが。

王維の詩の
「茱萸はん(はんはさんずいに片)」に
その説明がありますが。

結実紅且緑
 みをむすべばあかく かつみどりにして
復如花更開
 またはなの ふたたびひらけるがごとし
山中儻留客
 さんちゅうにもし きゃくをとどめんとならば
置此茱萸杯
 このしゅゆの さかずきをそなえよ

「茱萸(しゅゆ)」の実は赤いのです。
その実を杯に浮かべるのでしょうか。
カクテルに入れるチェリーのように。

曹植の「浮萍(ふひょう)篇」の中に

茱萸自有芳
 しゅゆ おのずからほうあれど
不若桂與蘭
 けいと らんとには しかず

がありましたが。

「茱萸(しゅゆ)」の実は芳香があるとか。
ニッケイとかランには及ばないらしい。

そのすぐ後に
「新人愛すべしといえども
「もとのよろこぶところにしくはなし
とありますね。

新しい妻は可愛いけど
前の女性にはまさることはない、、、!?
なんのこっちゃ!
「茱萸(しゅゆ)」は新しい恋人?!

でもね!
新しいほうがいいぞ!
畳(たたみ)でもなんでも。



杜甫の詩「九日藍田の崔氏の荘」は

「酔うて茱萸をとって子細にみる

で締めくくっています。

茱萸(しゅゆ)はどこからとるの?!
頭に挿していたのをとるのでしょうか。

王維の詩
「九月九日山東の兄弟をおもう」には

「あまねく茱萸を挿して一人をかくことを

とあります。

故郷では兄弟みな
頭に茱萸(しゅゆ)を挿して
丘にのぼっているのに
自分ひとりだけがいないというのですね。

ということは
茱萸(しゅゆ)はかんざしのように
頭に挿せるものなんですね。



日本語では「茱萸」に
あまねく「グミ」とルビを打たれています。
「グミ」ではないのですが。
貝原益軒が「ぐみ」と
誤訳したのを信用して今日に至っています。

「茱萸(しゅゆ)」は「グミ」ではなく
「カワハジカミ」だそうな。

「カワハジカミ」は
「川薑」と書いてあったりしますが
「皮薑」が正しい(?)とも。

手元の事典には「カワハジカミ」はなく
「呉茱萸(ごしゅゆ)」という
和名でのっていますが。

事典には観賞価値は低く
薬用樹として江戸時代に渡来したと
解説されています。

貝原益軒(1630 ~ 1714)も
江戸時代の人ですが
まだ見たことがなかったのかも。



旧暦の
重陽の節句(2019/10/07)がきました。

グミかカワハジカミか
呉茱萸か理解の外ですが
私は「さんしゅゆ」が脳裏に浮かびます。

漢字で書けば「山茱萸」!

このブログの
プロフィールにのせている写真の
赤い実がそうですが。

これはどこかの国で
果実として改良されたものと
記憶していますが
もう大昔に入手したので来歴は忘れました。

長い間!鉢植えだったのですが
あるところに地植えしています。

ときどき無事かどうか気にかけています。

春先に
黄色い花をいっぱい咲かせていましたが
今年は結実が少なかったような。
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   (2019/07/09)

長さは 20mm もありませんが
それでも
よそのサンシュユの実よりは大きい。

色づいてくるころにはたったひとつ!?
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   (2019/08/29)

その実もだれかがかじった跡がついています。

それでも!食べられもしないでひと月。
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   (2019/09/23)

赤くなってしわがよっています。

そして!重陽の節句前。
実は消えていました。



(宗懍著/荊楚歳時記/守屋美都雄訳注/)
(一海和義著/漢詩一日一首/)
(曹植/伊藤正文注/)
(駒田信二著/漢詩百選 人生の哀歓/)
(講談社/園芸百科大辞典/)参照
(敬称略)
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錦天満宮のロボット 大願梅の実!? [桃栗残念!柿蜂の巣?]

京都の錦市場の東の端の錦天満宮の
ロボット(?)が増えているような。

獅子舞いがおみくじを選んでくれる機械。
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もう 1 台の獅子舞い。
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獅子舞いではないけど
やっぱり機械仕掛けのおみくじ。
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こちらは紙しばい。
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この神社の由緒が流れます。
横着ものは文字を読まなくてもすみます。



梅花はほぼ散っています。
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狭い境内にいくつか
静かに静かに咲いていたのですね。
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君をみず 梅の小枝はことごとく
  すねたるふりに 花咲きにけり



あ!タチバナ(橘)!?
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ん?!なんだか実が細長い!
キンカン(金柑)かな。
でもキンカンでも
こんな長い実のものは
見られなくなった昨今。

長い実の種類は酸味が強いのです。
それで酸味の弱い
丸い実のものばかりが
植栽されているようです。

私のささやかな経験では
丸い実を果実酒にすると
味がぼけてしまうような。
修整に
レモンを加えて仕込む人もいましたが。
長い実のキンカンも
残しておいてくだされ。



ふしぎな実(?)がたくさんさがっています。
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大願梅(たいがんうめ)だそうな。
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願いごとを秘めて
吊るしているのですね。
可愛いじゃないですか。



(短歌は矢澤孝子歌集 雞冠木より)
(敬称略)
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