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おほね考!大根の揚げ煮 [半煮え!生煮え!]

清少納言著/枕草子のおしまいの方
「えせものの所得(う)るをり」
(つまんないものが調子づくとき/橋本治桃尻語訳)の
最初に
「正月の大根(おほね)」があります。

正月のおほねは
歯固(はがため)用でしょうか?

歯固に盛るのは
石田穣二訳注では
大根!瓜!鮎!猪!鹿!とか。

池田龜鑑校訂では
大根!餅!橘を盛る也!とか。

ちなみに時代が下って
室町幕府(1336 年頃~1573 年頃)の将軍家の歯固は
大根!鏡餅!押し鮎(あゆ)!勝ち栗(くり)だと
TVでいっていましたが。

いずれにしろ

お正月のお膳に大根がデーンとのってると
エラソーにと思う訳。(橋本治桃尻語訳)

これ!デーンとのっていたのでしょうか。

大根(おほね=おおね)というから
大きな根じゃなかったの?!

フツー!大根という可食部分は
(植物学的には大きな根かどうか知りませんが)
今ほど太く大きくなかったのでは。

文字通り!ちょっと大きな根!程度だったから
「おおね」と呼んだのでは?!
シロート考え!お許しあれ。

蕪(かぶら)も薩摩芋(さつまいも)も
「根」とはいわないでしょ?!
これらは昔から「根」じゃなかったんです。

つまり!
平安時代に今ほど大きな大根だったら
「根」「大根」とは
いわなかったと思うのですが。

日蓮上人が
ある大根をほめて!ほめてですよ!
「大仏堂の大釘のごとし」と
書いているそうです。

大釘でも釘は釘!
13 世紀はまだ!
大きな大根でも
釘の大きさから抜けていなかったのでは。

大根焚き(だいこだき)で有名な
了徳寺は親鸞聖人
千本釈迦堂は世慈禅上人の
いわれが残っているようです。

いずれも日蓮上人と同時代の上人ですよね。
ということは
今の大根焚きの鍋の中のような
大きな大根ではなかったのでは。


平安時代の歯固の大根は固かったのでしょうか。

現代は!やたら柔らかく!やたら甘いものが
いい食べものともてはやされているようで
私は疑問です。
歯固用ではなくても
歯ごたえを残す調理もいいのでは。

大根を乱切りにし
サラダ油で素揚げにしてみましょう。

バターと醤油で食べたら
赤ワインが 2 合ばかり!のどをすっ飛んでいきました。

素揚げをかつおと昆布のだしで軽く煮て
酒!砂糖!醤油で調味しても
歯ごたえが残っていて
ごはんがおいしいですよ。

blog大根揚げ煮.jpg
タグ:枕草子
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