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御勝山で豚まん オオムラサキ飛ばず [草のゆかり]

大きな碑があります。
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 行け猪飼野の畦伝ひ
 学の道を履みわけて
 朝に鍬の柄をとれば
 ここに治産の基あり

なんと読むのでしょう。

 いけいかいののあぜづたい
 まなびのみちをふみわけて
 あしたにくわのえをとれば
 ここにちさんのもといあり

でしょうか。
日本語が不調法なもんで!すみません。

大阪府立農学校跡だそうな。
大阪市生野区役所の道向こう。
このあたり!
明治・大正時代には
田園地帯だったのでしょうか。

「史蹟 岡山 又 御勝山」の碑があります。
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もともと岡山とか丸山とか呼んでいた古墳。
大坂冬の陣で徳川秀忠が陣を置いたところ。
そして勝ったので
御勝山(おかちやま)に改称したのだとか。

墳墓の長さ 120m の結構大きな
前方後円墳だったのですが
年月にさらされて今!
中央に道が貫いています。
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後円部はいくらか原形が
残っているようですが
雑木が繁り!立ち入り禁止。

前方部は古墳の面影はなく
ただの公園になっています。
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公園で
桃谷駅前商店街の「龍福」で買ってきた
「豚まん」でランチにします。
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「豚まん」は関西地方の用語かな。
他の地方では
「肉まん」といっているような。
厳密にどう違うのか知りませんが。

ひとつは「野菜まん」
どちらも税込み 160 円。
思ったよりボリュームがあり
上品な(?)私はこれでお昼はおしまい。



南に歩きます。
南に歩いていたら
いつか!わが家に着きます。
3km ほどでしょうから。

舎利尊勝寺に寄ります。
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妖しい(失礼!)境内の林間を一周します。
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お寺の南に
公孫樹(いちょう)の大木が見えます。
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生野神社です。

ああ!小さいほうの木が公孫樹で
それをかぶさるように
エノキ(榎)の大木があります。
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神社より大きい(?)木です。



エノキは私には身近な樹木だったのですが。

一般的にはオオムラサキの
一生の棲家(すみか)として有名ですが
蝶ならオレンジ色の
今思えばヒオドシチョウみたいな蝶が
よく飛んでいたような。

それより!
えのみ(榎の実)を拾っていた
記憶が強く残っていますが。

小豆粒ほどもない実。
可食部分はなきに等しいのですが
ほんのり甘くて!なぜか切なかったような。

昔はどこでもあったのじゃないでしょうか。
江戸時代の街道には
積極的に植樹されたのじゃなかったですか。

大阪の今!案外少ない木のような。
榎地蔵だとか
榎明神とかに榎がなかったり
別の木が植えてあったり。



「榎」とは漢字なんですか。
国字のような気がしませんか。

万葉集を開くと

 わが門の榎(え)の実もり喫(は)む
 百千鳥(ももちどり)
 千鳥は来れどきみぞ来ませむ (3872)

とか!榎がありますね。

白文を見ると

 吾門之 榎實毛利喫 百千鳥
 千鳥者雖來 君曾不來座

やっぱり!榎は榎ですかね。

梅雨ぐもり 光つつめる 空のもと
榎はくろく 家にせまれり  (土屋文明)

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(新訓 万葉集/佐佐木信綱編/)
(白文 万葉集/佐佐木信綱編/)参照
(敬称略)
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ネジバナはもじずり 夢が色に出る花 [解語の枯れ尾花]

JR美章園駅から帰ります。

徒歩 5 分から 10 分までの
最寄り駅は 4 駅ありますが
美章園駅もそんなに遠くはありません。
12、3 分はかかりますけどね。

なんにもいいこともない日。
ないといったら
おカネはまったくないぞ!
自慢じゃないけど。
ま!自慢してもいいかも!
他人にないことでしょうから。

帰って昼食。
いつものように
49 円のおにぎりと
73 円のカップ麺ですませますか。
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いじけていたら
どちらかひとつのときもありますが。はは。
ちょっと心にゆとりがあるときには
199 円の海苔(のり)弁当ですね。



おお!今!美章園駅前の
「まるふく」が空いています。
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衝動的に入店します。

ランチメニュー!増えていますね。
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迷わず「日替わりランチ」と叫びます。
税込み 500 円はそれしかありません。

内容を確認しなかったのですが
この日は「餃子」でしたか。
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餃子とごはん!
主食と主食。
炭水化物と炭水化物。
なんだかイヤですね。

あ!?
おにぎりとカップ麺!
おなじような
炭水化物の組み合わせでしたか!はは。



JR阪和線の高架沿いを歩いて帰ります。
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空地が 700m ばかりつづいています。

ここにいろんな種子をまいてみても
全然!生えてきませんね。
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雑草のひっつき虫のセンダングサだって
芽生えたのは数えるほど。
そして!たいてい!
種子が熟す前に刈り取られてしまいますが。

ヌスビトハギもここだけは発芽しませんね。



わが家の庭の桃ケ池まで帰ってきました。
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あ!フェンスのあちら側
夾竹桃(きょうちくとう)の陰に
ネジバナがたくさん咲いています。
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だれにも知られたくないようです。
フェンスのこちら側にきたら
たちまち踏みつぶされ
抜かれてしまうでしょう。

舗装されたところに樹木がぽつぽつ。
そんな自然とはかけはなれた緑地(?)が
大阪市のめざす公園?!

行政に!生物多様性がいいという部署と
コンクリート固めが最善とつぶやく係と
両方があるのでしょうか。

それはともかく
小さな花が花茎のまわりをらせん状に
咲いてのぼるから
ネジバナ(捩花)と呼ぶのでしょう。
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詩歌の世界では
モジズリ(文字摺)とか
モジズリソウ(文字摺草)とかいわれています。

ネジバナの命名のいわれは理解できますが
モジズリが分かりません。

園芸図書にはなにも書いていません。
「分からない」と
堂々と記述しているものもあります。

期待もしないで広辞苑を広げたら
もじずりに
「捩摺」の漢字があてられていました。

「もじ」は「文字」ではなく
正式(?)には「捩」でしたか。
なるほど。

しかし「ずり(摺)」はなんですか。

さらに広辞苑を引くと
摺絹(すりぎぬ)のひとつに
忍摺(しのぶずり)がありました。

その模様はねじれているのだそうな。
だから
もじずり(捩摺)という別称もあるとか。

広辞苑!すごい。
園芸図書をしのいでいます。



モジズリは古い呼称なんでしょうね。

その総称の
摺絹(すりぎぬ)は摺衣(すりぎぬ)!
摺衣(すりころも)!?

 摺衣(すりころも)
 着(け)りと夢(いめ)見つ
 うつつには
 たれしの人の言(こと)か繁けむ

万葉集(2621)にあります。

きっと色鮮やかな夢を見たのでしょう。
色のついた夢!
自分の気持ち!恋心が色に出ているのやら。
うわさになったらどうしよう。

なんてね!可愛い歌じゃないですか。

でも!これはホントの恋じゃないですね。
万葉集の中だけの恋。
夢見る夢子さん。

そんな夢に咲く花!モジズリ。



(新訓 万葉集/佐佐木信綱編/)参照
(敬称略)
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てんしば 天王寺動物園めぐり [みんなで歩けばこわくない]

「天王寺に行きます。
「よろしく。

ふたりのご老体から連絡あり。

私が企画させられている
月例のハイキングに
よく参加されている人たちです。

朝!家の近所の
浜寺公園を散策しているようですが
ふたり!よく出会うのだそうな。

それで!たまには遠征。
路面電車(阪堺)の端っこの
堺市の浜寺公園駅から
北の端っこの大阪市の天王寺駅まで
乗ってみようと衆議一決。

堺市が運賃の一部を負担しているらしいので
片道 230 円。
安い。
南海電車利用なら 340 円らしい。
さらに 65 歳以上の堺市民は
100 円で乗れるのだそうな。

そんな事情があったらしいのですが
たまたま天王寺駅の近所に棲んでいるから
私に声がかかり!エラい迷惑(?)です。

私はよほど暇を持て余した遊び人と
認識されているようです。



「10 時 24 分に乗りました。

なんてメールがきました。

路線は 13.8km あります。
一般の電車なら
10 数分でやってきそうですが
路面電車なら小一時間かかりそうです。

乗ったという連絡を受けてから
洗顔して!服を着て
駅まで歩いて!天王寺までひと駅乗って
天王寺界隈を
昼食場所など軽く下調べをしてから
停留場まで行って待ちます。

ちなみに阪堺電車の駅は
「駅」といわず「停留場」といいます。



大阪市が植栽した芝生の線路を
阪堺電車はやってきました。
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到着すぐランチをすることに。
もちろん!割り勘で。

「なんでもいい」とのたまわくのですが
それが困るんですよね!案内するものは。
ときどき
「あんなもんを食わせやがって」と
陰口をたたく人もいますから。

立ち食いそばならともかく
なにを食べても 1,000 円は覚悟してね!
都会ですからね。

日本人のおじいさんなら
刺し身定食はいかがですか。
拙ブログ 2021/02/23
ルシアスビルの地下の「スタンド富」なら
ランチはみんな税込み 1,000 円。
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みなさんは「刺し身定食」でも
今日の私は「焼き魚手食」にしますか。
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塩サバがふた切れ。
刺し身。
小鉢もの少々。

多い!
私の普段の
3 食分のおかずの量じゃないですか。
特に塩サバは 1 食にひと切れで十分です。

結果!みなさん!文句をいわないから
よしとしましょう。



「てんしば」と
「天王寺動物園」に行きたいのですね。

おじさんたちがデートしていた半世紀前と
天王寺公園はガラリと変わっています。

思い出の桜の木はみんな伐られて
「てんしば」と名を替えていますよ。
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天王寺動物園には
私も行きたいところでした。

先日(2021/06/19)亡くなった
「奇跡のニワトリ」(拙ブログ 2017/01/03)とか
「幸運のニワトリ」とか呼ばれた
「マサヒロ」の献花台でもあるのでしょうか。

お知らせの紙だけでしたね。
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おとなだけで動物を見て回ります。
こんなグループ!他にはいませんね。

一番人気はホッキョクグマの母と子。
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ホッキョクグマの隣だから
ついでに通る観客に
パフォーマンスで答えるのはメガネグマ。
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サバンナでキリンが
1 頭だけ隔離されているような。
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仰々しい針金は電気柵?!
キリンだからか!かなり高いところまで。

暑いので!サバンナも動きが少ない。
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クロサイはサバンナではなく
単独の運動場をもらっています。
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カバと
エジプトガン(鳥)とティラピア(魚)は
いつもなかよし。
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互いにコンパニオンアニマルなんでしょうか。

アシカも寝ています。
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アシカはそれぞれ決まった
自分のベッドがあるそうです。

後ろに見える板がそうですが。
管理のため
そうしつけられているのですね。
でも!みんな
ベッドじゃないところで寝ています。

1 周したら!疲れました。

お帰りになりますか。
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また 1 時間ばかり
ちんちん電車(路面電車)の旅を
お楽しみあれ。
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イタリアン寿司 崖からころんだ家 [わが街・下駄ばきドドンパ]

北を向けば
あべのハルカスが見える阿倍野交差点。
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北西の角の複合ビルはあべのベルタ。
阿倍野地区再開発事業の一環として
鳴りもの入りでオープンして 30 数年。

店舗部分は
あっという間に
落ち着いた(?)場所になりました。
閑古鳥の鳴く声が聞こえます。

地下 1 階に
「イタリア風にぎり寿司」と書いてあります。
「北海寿司」ですか。
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営業している店舗が少ないから
たいてい入店していると思うのですが
この店は知りません。
持ち帰り寿司専門店と思っていましたが。

お~!
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これですか!?

おフランス人ですので(フランス人にあらず)
イタリアンのことは
よく分かりませんが。

タマネギと貝割れ大根をのせて
イタリア風(?)のドレッシングが
かかっているようです。

税込み 570 円。

ま!充分です。
充分堪能しましたから!もういいです。



大阪市の真ん中を南北に
上町台地が背骨のように走っています。

その上にいます。
付近をながめてもすぐには分かりませんが。

西に向かえば!ガクガクと落ちて行きます。

崖の下に飛田新地があります。
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小雨の中!日中から結構な人流があります。
新型コロナウイルス感染の
緊急事態宣言が解かれているからかも。
知らんけど。



飛田新地のラインまで降りて
南に流れて行きます。
濡れて行くのは流れもののさだめだぜ。

ということは!東を向けば崖です。
急な階段があります。
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でも!なんですか!?
この階段だけ「密」になっています。
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落ちたんですね。
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家が 2 棟!崖から。

もう 1 棟が半分浮いています。
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その見物人が!つぎつぎに。
報道関係らしい
撮影クルーもいく組かいます。

あの建てものも風前の灯火?!
もう崩れ落ちるのでしょうか。
不謹慎にも
みなさん!それを待っているのでしょうか。



この崖の下は細く長く湿地帯があります。
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湿地帯は開発され
どんどん減って行きますが。
こんなときのために
空地にしておかねばならないような。

たしか!ここは
「片葉の葦(かたはのよし)」の
名所だったはず。

「片葉の葦」は
そんな種類のアシがあるのではなく
風の勢いで葉っぱが片側によって
成長するという現象。

日本全国に見られます。
それを特異な種類と尊重して
伝説があまた生まれています。

この崖下は
一方向の風が吹いていて
「片葉の葦」誕生に
適していたのでしょうね。
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大正・泉尾商店街の朝食 2021/06 [朝食 モーニングサービス]

大阪市大正区。
いつものように迷子ぎみに
西に歩いていると
歴史のあり過ぎるようなアーケードが。
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三軒家中央商店街とあります。
名前は大きい。
が!暗い。
朝だからという訳でもないような。

ブラックホールに吸い込まれる心境で進むと
直角に交わるアーケード商店街がありました。
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商店街の名前は分かりません。
明るいところもあります。
そこは天井の幕が破れているところ。

かまわず!南に歩くと
少しだけにぎやかになり
「さんせん」と書かれた看板が
いくつか見えてきました。
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「さんせん」とは
「三泉商店街」の略かも知れません。



朝から営業している店舗がありました。
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「おにぎりモーニング」とあります。
「Fuji おにぎり cafe」ですか。

「おにぎり&ドリンクセット」をもらいます。

「塩むすび ふりかけつき」1 個。
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食後にはコーヒーと冷たいお茶を。
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税込み 450 円。



どんどん南下すると車道にあたりましたが
まだ向こうに「さんせん」と書かれた
アーケードがつづいています。
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そのアーケードの南の端に
「オリーブの木」という
歴史を感じる喫茶店があります。
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いたってオーソドックスな
「モーニングサービス」がありました。
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価格も標準的。
税込み 380 円。



「さんせん」が終わった(?)ので
西にトラバースして南に向けば
わ!こんなところに
アーケード商店街がつづいています。
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こんなところに!と
失礼なことを思ったのは
鉄道の駅のないところだからです。

泉尾(いずお)商店街。
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幅員のあるアーケード。
いくつかの商店街が連なっているようです。

「喫茶 バンビ」がありました。
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「モーニングサービス」が 5 種類。
一律税込み 400 円。

一番上に書いてあるセットをいただきます。
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さらに南に進めば「La Emi CAFE」
「ラ エミ カフェ」と読むのか知らん。
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「モーニングセット」は税込み 410 円から。
一番高価な
スープ(ミネストローネ or コーンスープ)と
サラダとバケットと
ドリンクのセットを食べましょう。
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税込み 520 円。
ミネストローネ!おいしい。
朝から元気が出そう。



JR(大阪メトロ)の大正駅に帰ります。

柑橘の実がたくさんある公園がありました。
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「三西皓養社 児童遊園」とあります。
個人で公園を造っているのですか。
すごいですね。
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