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牛肉と馬鈴薯 理想はジャガイモ [いも!たこ!なんきん!]

3、4 年前から
「えぐ味」に敏感になりました。
みなさんが気にしないほどのえぐ味が
なぜか!ひっかかるんです。

特にジャガイモ。
男爵でもメークインでも
インカのひとみでも品種を問わず。
北海道産でも長崎産でも産地に関係なく。

ところが舌がボケてきたのか
えぐ味を感じなくなってきたこのごろ。

最近!毎日のように
ジャガイモをゆでています。
なにをするにもメンドくさくなっていて
おカネがなくなっていて
あ!おカネは初めからなかったのですが。

今の主食がジャガイモかも。

ゆでたイモを
調理するのもメンドくさい日は
皮もむかずに
そのまま食べてしまうことも。

マヨネーズやら醤油やら梅肉やら
市販のドレッシングやらつけて。



ジャガイモといえば
国木田独歩の小説
「牛肉と馬鈴薯(ばれいしょ)」を
思い出します。

あ!脱線しますが
「お勉強がよくできて」
「そこそこ美人で」
「色欲はなく」「品行方正な」と
かの女の親だけが信じている
アラフォー(around 40)のおね~さんが
スーパーのちらしの
「ばれいしょ」という平仮名を見て
「これ!な~に?」といいましたが。

「ばれいしょ」も「ごしょいも」も
「清太夫」もジャガイモのことだぁ!

私の死んだと~ちゃんは
「きんかいも」というのが
正しい日本語だといっていましたが。
「どうして?」と問えば
「金柑(きんかん)に似た形じゃ」

「きんかん」なら
「きんかんいも」でなければ
ならないような気がするのですが。
問い返すことのないまま!ときは流れて
と~ちゃんは鬼籍に入ってしまいました。



閑話休題。

「国木田独歩」「牛肉と馬鈴薯」は
日本で教育を受けた人は
みんな知っていますね。
読むこと!教えることが
中学か高校か!それともどこかで
義務化されているのでしょうか。

カムチャッカ日本語学校出の私は
読んだ記憶がありません。
でも!なぜか
「国木田独歩」「牛肉と馬鈴薯」の
単語だけは知っています。

30 歳過ぎてから
文庫本を手にしてみたことがありますが
面白いこともなく
1、2 ページめくって投げ出しています。

灰色の頭には
いっていることがまったく分かりません。

私の拙い理解では
紳士たちが理想を追うべきか
現実に甘んじるかを
討論(?)しているだけのはなし。

理想主義を馬鈴薯。
現実主義を牛肉にたとえているような。

ん!?
逆ではないの?!
私の食事の理想は牛肉で
現実には
馬鈴薯ばかり食べているのですが。

この序の口でお手上げですね。



今!「牛肉と馬鈴薯」を広げてみると
牛肉とはビフテキ
馬鈴薯とはその附属物(つきもの)と
想定しているような。

この小説は明治 34 年(1901)発表。
そのころ!ジャガイモを
どんな調理していたのでしょう。

ちょうどそのころ!村井弦斎が
「食道楽」を執筆しています。

それにのっているジャガイモ料理は
スープ!フライ!マッシ!ブデン。
分かったようで!分かりません。

しからば!昭和 5 年(1930)ごろの
林春隆著/野菜百珍/には
伊達巻!揚いも!薯(いも)サラダ!と
レシピはあります。

「薯サラダ」といっても
今の私たちがいう「ジャガサラ」とは
まったく違いますが。

他には薯オムレツ!魚入団子!
薯羊羹!田麩(でんぶ)!等々
少し想像をたくましくしなければ
ならないようなものが単語だけありますが
ほぼ!現代の料理と
変わらなくなっています。



「牛肉と馬鈴薯」の組み合わせなら
貧乏人はビフテキより
「肉じゃが」をまず浮かべますが。

しかし!肉じゃがの「肉」は
育った地域や家庭で違うような。

私は牛肉派ですが
豚肉でも鶏肉でもおいしいでしょう。

そのみっつがフツーでしょうけど
馬肉でも猪肉でも鯨肉でも
ダチョウ肉でもクジャク肉でも
一向にかまいはしませんが。

マンボウでもウナギでも、、、!
ん!?
魚肉では肉じゃがはできませんかね。



マリネでも作りますか。

ジャガイモ(今日はメークイン)を
繊切りにして!水にさらしてから
2 分ほど湯通し。

オリーブ油と
「ポッカレモン 100」に浸けておいた
小口切りの花みょうがと
椎茸と昆布の麺つゆとを混ぜました。
blog45.jpg



(敬称略)
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さつまいもとすじ肉の酢煮 [いも!たこ!なんきん!]

芋蔵(いもぐら)に!
芋蔵といっても!わが家では
通路に置いている段ボールの箱ですが
サツマイモが残り少なくなってきました。

畑持ちのお大尽からいただいたものやら
野山を徘徊中に入手したものやらを
無造作に入れていたのですが。

あんまり上等(!)な芋は残っていませんが
なんと!半分以上が異常です。
腐っています。
わが家はそんなに寒いのでしょうか。



腐った部分は切り捨てて!蒸してみます。
blog1.jpg

おいしいじゃないですか。
主食になり得ますね!貧乏人には。

最近!はやりの安納芋の類より
鳴戸金時系を好む私ですが
ま!芋ならなんでもおいしく感じられます。



さつまいもとネギと
おでん用の牛すじ肉とを水煮します。

液体の醤油だしと米酢を加えて
さらにコトコト煮ます。

さつまいもの酢煮ができました。
blog2.jpg

いいかげんにこしらえてもおいしい。
珍しく!芋の面どりまでしましたからね。

いよいよ!小さな芋ばかリ。
しかも腐っているところを削れば
可食部分は少ない。

でも!捨てませんよ。
スライスしてフライパンで焼きました。



流し台の下から岩塩が出てきました。
15 年前のドイツの岩塩。

あのころ!岩塩やらハーブ塩やらが
箱いっぱいあったのですが。
買ったのか!もらったのか。
そして!みなさんに配布したのか
覚えていませんが
それがいつの間にかなくなっていますが。

まだ 1 本!残っていましたね。

ゴキブリもねずみも
かじらなかったのでしょうか。



清の「笑林広記」にあるはなし。

38 歳だと仲介者がいう女性を
妻に迎えましたが
どうももっと年を食っているような。

「ほんとはいくつか」と問えば
「45 です」と答えます。
「隠さずにいってくれ」といえば
「54 です」といい直しました。

ある宵の口
「塩甕(しおがめ)のふたをしてくる」
「ねずみに食われてしまわないようにな」
と!試しにいってみたところ
「私は 68 まで生きてきましたけど」
「ねずみが塩を食ったはなしは聞きません」
と!新妻は笑いながらいったそうな。

30 歳もサバを読んでいたのですね。

このはなし
明の「笑府」に初出ともいいますから
(手元の笑府には見あたりませんが)
400 年前のこと。

この時代には
使用人でも奥さんでも愛人でも
「売って」いたから「買って」いたようです。
「売る」にはオーバートークはつきもの。
気をつけましょう。



閑話休題。

ねずみは塩を食わないのでしょう。
岩塩の器にさびが出てきていますが
腐りもしないような。

焼いたさつまいも片に
岩塩を振っていただきます。
blog3.jpg

バターやチーズをのせればごちそうです。
blog4.jpg

バルサミコ酢も。
梅肉を塗って青ネギをのせます。
blog5.jpg

かつおぶしに醤油。
blog6.jpg

それになんでしたやら。
左のもの!思い出せません。

永谷園の
「味わい茶漬け」(さけ)ならどうでしょう。
blog7.jpg

芋の茶漬けというより
吸いもの代わりに。



(遊戯主人撰/笑林広記/松枝茂夫訳/)参照
(敬称略)



(追記)

思い出しました。
不明の黄色いトッピングは
ゆでたまごの黄身でした。
それに醤油をかけていただいたような。
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コロナ疲れ 11 おでんと山椒でジャガサラダ [いも!たこ!なんきん!]

夕刻!某居酒屋の前で
店主が笑って立っていました。

新型コロナウイルスの感染拡大中。

大阪府の休業の支援金の
50 万円でももらえるめどがついたの!?

「もらえるんですかねぇ」
「もらったら」
「どのくらい休まされるのですかねぇ」

なにもかも疑心暗鬼。
もらうより
もらわないで
時間短縮でもして
細々と営業しているほうが得策という
選択もあるといいます。

家賃等の経費は毎月かかってきますからね。

「分からないから!笑うよりないですな」



例年 4 月になったら片づける
おでんの鍋があるじゃないですか。

そうか!仕入れと調理に簡便なメニューに
頼らざるを得ないのかぁ。
客が激減して。

飲んであげたいけど
こちらはコロナ騒動以前から
長い歴史のある懐中不如意。

おでん!テイクアウトします。
じゃがいもとたまごと牛すじ肉を。

400 円。
高~!

「300 円でもいいよ!あんたなら」

なんか値切ったみたい!

「値切ったんじゃないの!」

払いますよ!ば~んと!景気よく。
500 円玉で!どうや!
お釣り 100 円ちょうだい。

「お釣り!いるの?!」

いるわい。



山椒の葉が売るほどあります。
八瀬からきたのやら(拙ブログ 2020/05/05
わが家のベランダのやら。

おでんと山椒の葉でサラダを作ります。
blog22.jpg

じゃがいもとたまごを荒くつぶして
角のある酸味が好きなので
穀物酢を振りかけてから
食感を出すためにたまねぎを加え
すじ肉と山椒の葉を混ぜて
マヨネーズで和えました。
blog23.jpg

やけくそみたいなジャガサラ。



みんな「疲れた!」といいますが
私が一番疲れているような。
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カボチャのあんこ焼き [いも!たこ!なんきん!]

てのひらにのるようなカボチャ。
長い間!ころがしていたのですが。

焼いてみますか。
中をくり抜いて
シナモンシュガーを入れて。

シナモンシュガーはないけど
小豆の煮たものの缶詰はあります。

小豆の煮たもの!
すなわち!あんこ状のものの缶詰は
どうして砂糖をたくさん
入れたものばかりなんでしょう。

無糖のものは近所の店頭に見かけません。

刑務所の中では甘いものに飢えている
受刑者が多いとか。

週に 1 度くらいのパン食が待ち遠しく
あんことマーガリンを混ぜて
パンにはさんで食べれば恍惚となるとか。

仮釈放を取り消されてもいいから
人のあんこを盗んでも
食べたい気持ちになるそうな。

なん十年か前のはなしですけどね。



カボチャを電子レンジで少々加熱し
ヘタのところをくり抜き
タネとワタを取り除き
缶詰の小豆とマーガリンを入れて
トースターで焼きました。
blog81.jpg

マーガリンがこぼれそうなので
しばらく冷蔵庫で冷やしてから
切りましょう。
blog82.jpg

マーガリンが上部で固まっています。
よく混ぜてから
詰めなければならなかったですね。



シナモンシュガー焼きのほうが
よかったかも。



(花輪和一著/刑務所の中/)
(別冊宝島/実録!ムショの本/)参照
(敬称略)
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ズッキーニ 長いもの丸いもの [いも!たこ!なんきん!]

とぼとぼ歩いていると
道のかたわらの無人販売や
地元の農産物の直売所が
オアシスのように感じるときがあります。

安価というのが
懐中不如意のものには
親しみやすいのですね。
それだけかも知れませんが。

ズッキーニがありました。
blog71ズッキーニ.jpg

おなじ日に買ったのですが
おなじところで買った訳ではありません。
どれも 100 円ほど。

だいたい!これがみんなズッキーニ!?

ズッキーニは
色はともかく
上のキュウリのような形しか
頭になかったのですが。

ズッキーニは
カボチャの仲間といいますから
なるほど!
カボチャのように形が変異する?!



また!そぞろ
カボチャが分からなくなりました。

「南瓜」と書いて
例えば俳句歳時記を見ると
かぼちゃ!たうなす!なんきん!ぼうぶら!
どう読んでも勝手らしい。

「菖蒲」と書いて
「しやうぶ」でも「あやめ」でも
好きなように読むのと似ていますか。

しやうぶ(しょうぶ)はまだよろしい。
花を見たり栽培地を見ればシロートでも
ショウブかアヤメかハナショウブか
カキツバタかジャーマンアイリスかは
多少区別はつくというものですが
カボチャ!トウナス!ナンキン!ボウブラ!
どう区別します?!

おなじものといっていいのですか!?



江戸落語の「唐茄子(とうなす)屋政談」が
関西に移植されて
「南瓜(なんきん)政談」になっています。

100 年ばかり前には
箱根を越えたらトウナスはないと
東京人は自慢していたらしい。

東京のトウナスは品質が良く
関西のナンキンは別種なのか
品質が悪いからなのか
そのあたりがよく分かりません。

グルメ小説の嚆矢(こうし)
明治 36 年(1903)の食道楽にも
南瓜には「とうなす」のルビがあります。

戦後の東京の焼け野原の漫画に
滝田ゆうは「カボチャ」と描いていますが。

北原白秋の詩「糸車」に

「金と赤との南瓜(たうなす)の

というか所があったような。

箱根より西の九州人の白秋が
トウナスといっていますが。

メンドくさいので
独断で!
トウナスとナンキンは
おなじものとしましょうか。
さらにナンキンはカボチャと同意語!?

個人的には
鹿ケ谷南瓜(ししがたにかぼちゃ)のような
瓢箪型のものをカボチャと呼びたいのですが。

じゃ!ボウブラはなんですか。
九州ではボウブラしかない!?
先ほどの白秋の詩はさておいて。

戦後すぐ!長崎県では
「ボウブラ」は悪い方言(!)なので
小学校で使用しないように指導していたとか。

牧野富太郎はボウブラとカボチャを
異種のものとして扱ったそうですが。

と!
いつも結論のない
おなじことをくり返していますが。

いや!このブログにたびたび書くものの
論点や結論が違っていたりして!
すみませんね。

原産地の違ういろんなカボチャが
(とりあえずカボチャと呼びますが)
時期も異にして渡来しているのですが
交雑しやすく
いつの間にか名前も混同して
細かく分類は難しい昨今かも。



あ!ズッキーニのはなしにもどします。

ズッキーニのキュウリ型を見て
ヘチマ型した
ボウブラの仲間かと思っていたのですが
セイヨウカボチャの変種かも。

セイヨウカボチャといっても
これまた!名前が混乱していますがね。
ペポー系のような長い形のもの。

カボチャの形が変化しつづけるように
ズッキーニもまた七変化。



キュウリ型のズッキーニは
輪切りにして
フライパンでマヨネーズ焼きして
胡椒を振って
写真を撮る間もなく
食べてしまいましたが。

さて!円盤型のほうはどうしましょう。

300g もないので
そのまま電子レンジに入れて
マイクロウェイブを照射してみますか。

5 分経っても柔らかくならないので
さらに 5 分かけたら破裂しました。

底が破れたので分かりませんが。
blog72ズッキーニ.jpg

切り取って食べます。

あんまり主張する味がありません。
マヨネーズやら梅肉やらつけて
食べねばなりません。

バター醤油がおいしかったような。
アルコールに弱い(?)私が
缶ビール 3 本あけた後の結論です。
アテにはなりませんよ。



(宇井無愁著/落語の系譜/)
(村井玄斎作/食道楽/)
(林春隆著/野菜百珍/)
(滝田ゆう著/銃後の花ちゃん/)
(日野巌著/植物歳時記/)
     他!園芸書たくさん参照
(敬称略)

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