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アイアンクローの呪い [活動写真]

アメリカ映画
「アイアンクロー(The Iron Claw)」を
観ました。

アイアンクローとは「鉄の爪」と訳され
プロレスラーの
フリッツ・フォン・エリック(1929 ~ 1997)の
必殺技という単純な知識はありますが。

巨大な手で相手の頭でも胃袋あたりでも
わしづかみして悶絶させるという
分かりやすいけど!恐ろしい技です。

握力が 200kg で
ナイフを振り回す暴漢の手首をつかんだら
手首の骨が折れただの
りんごを瞬時にジュースにするなどと
たしか!梶原一騎がおそらく創作して
誇張して書いていたものを
読んだことがあるような。

握力 200kg はなくても!もしかして
成人男性の 3 倍以上
130 ~ 150kg はあったのでしょうか。

ヤングボーイ時代に
ジャイアント馬場のセコンドとして
リングの下にひかえていたら
リング上からいきなり頭をつかまれ
そのまま!ごぼう抜きにされ
片手で振り回され
リングの向こう側に放り投げられたと
大仁田厚か渕正信かがいっていたような。

映画はその「鉄の爪」の一代記ではなく
フリッツは息子全員を
一流のプロレスラーに育てて
史上最強!史上最高のファミリーになる!
そんな野望を燃やす物語でした。

しかし!これは大変なことですね。

父が偉大でも!
息子にそのセンスがあるかどうか。

昔の剣術の道場主は
優秀な弟子と
自分の娘をめあわせていたと聞きます。
剣術のセンスがそなわっている
こどもが生まれてくるような気がして。

大相撲の琴ノ若は横綱・琴櫻の娘と
関脇・琴ノ若の間にうまれた子。
よかったですね。

でも!
こんなにうまくいかないケースのほうが
多いと聞きます。

身内のどこを見ても超有名大学卒なのに
お勉強のできないひとがいたり。

田辺聖子はいいます。
両親も親戚も美男美女ばかりの中
ひとりだけ「ややこしい」顔だったとか。

また!逆に
とんびが鷹を産むことだってあるのかも。

いずれにしろ!期待が大きいと
こどもたちの負担は大変なものでしょう。

フリッツには!なんと!
男ばかり 6 人のこどもがいます。

長男は幼児のときに事故死したのですが
弟 5 人は親の特訓を受けて
プロレスラーになりました。
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ところが!まず
三男のデビッドが日本で病死。
つづいて五男のマイクが
あやまって薬の多量摂取か!
自殺したのかで死亡。
六男のクリスが拳銃自殺。
四男のケリーも拳銃自殺。

息子たちは大変なストレスと
プレッシャーの中にいたに違いありません。

それでかどうか!「呪われた一家」と
呼ばれるようになりました。

映画では六男はいません。
脚本から省かれたようです。



父親のフリッツ・フォン・エリックは
なん度か日本に招聘されて
大変な人気になっていたようですが。
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映画には
伝説のレスラーが大勢出ていました。
もちろん!役者でしょうけど。

私の書庫(?)には
それらのレスラーの
なんの記録書もありません。
ま!プロレス関係の本は
10 冊もありませんが。

それで!今!
私のいいかげんな記憶だけで書いています。
間違っていたら!ごめんなさい。

意外や!映画では
エリック一家の一員のような
ブルーザー・ブロディがいました。
日本では一匹狼の
「野獣」に専念していたのでは。
それでも!全日本プロレスのレフリーの
ジョー樋口の仕込んだ梅酒が好きだった!?

NWA 世界ヘビー級王者のハーリー・レイスは
宵越しのカネは持たないひとなのに
堅実なジャイアント馬場と親友だった!?

レイスの後の王者のリック・フレアーは
映画でもやっぱり!ゴージャス!?
このひと!強そうには見えないのに
負けない(?)ひとだったような。

三男のデビッドが日本で死んだとき
最高級の白木の棺桶を用意したのですが
アメリカ人から見たら
色も飾りもない安ものだと思われた!?

どこまで正確な記憶かどうか!
変なことばかり考えながら
スクリーンを見ていました。



1997 年「鉄の爪」がなくなり
現在!次男ケビンのみが健在だそうな。

フリッツ・フォン・エリックが
試合で来日したいく度かに
ケビンを帯同していたようです。

日本は治安がよくて!礼節があり!
街が清潔だから!
こどもを連れて歩けるといっていたそうな。

そのケビン少年とジャイアント馬場は
プロレスごっこ(?)をして遊んでいたと
聞いたことがあります。
もしかしたらかれに
プロレスのコーチをしていたのでしょうか。

カタキ同士のようにふるまっていたのは
リング上だけの演出で
エリックと馬場は親友だったのかも。

そのあたりのことは
映画にはありませんでしたが。



(敬称略)
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草原に抱かれて イモと柿のキャンプ料理 [活動写真]

画面いっぱいにモンゴルの大草原です。
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映画「草原に抱かれて」です。
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中国映画ですから
モンゴルというより
内モンゴル自治区でしょうか。

景色がどう違うのか!知りませんが。

母と息子が
母の思い出の木を探しに
はるかかなたまで広がる草原を行きます。
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母はアルツハイマー病を患っていて
なにもかも忘れてしまって!
息子も家族も思い出せないのに!
遠い日に見た木に執着します。

どこにあるのでしょう。

母の病状が進んできて
母が勝手に徘徊しないように
縄でふたりを結んでいます。
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映画の原題が「臍帯」です。
「へその緒」でしょうか。
この縄が象徴しているようです。

ひとも生物も景色も生きています。
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荒涼とした大地の中でも
母も子も
死ぬことは考えていないでしょう。
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焚き火はいいですね。
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炎をいつまでも見ていることが
私にはありますが。



いつも借金取りかなんかから
のがれるように
野山を彷徨していますから
ひとのいないところで暮らすのが
好きだと思われていますが
生活は都会の真ん中以外は
考えていません。

「大隠は朝市に隠る」なんて
似合わないことをよく口にしますが
そんな精神は希薄で
ただただ生活に便利で
近隣とのつきあいもなくてすむという
なまけものだからですが。

たまには野営料理でもやっつけますか。
思いつき料理。
料理ともいえないかも。

お大尽が送ってくださったサツマイモ。
細いけど
私の好きな「なるときんとき」の味。
蜜が吹き出すという
最近はやりの柔らかいイモより好みです。

輪切りにして
しばらく立て塩よりちょっと濃いめの
塩水に浸けておいてから
フライパンで焼いて焦げめをつけました。

ごま油でひいて牛肉を焼き
サツマイモをもどし
甘味に富有柿をきざんで入れ
スダチも加えて混ぜ合わせてしまいます。

日本酒をふり
醤油で調味しました。

青ネギをパラパラ。
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キャンプ気分です。
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アル中女の肖像 セロリ1 茎で飲む [活動写真]

「ウルリケ・オッティンガー ベルリン三部作」
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といわれても
教養も常識もないものには
なんのことやら。

ウルリケ・オッティンガーは
ドイツの映画監督ですか。
女性ですね。

なにも分からないけど
この赤い服の美人が気になります。はは。

これはどうやら「アル中女の肖像」らしい。
この映画を観ることに。

真っ赤なコートに白いピンヒールで
ベルリン空港に
さっそうと現れるときから始まりますが
物語の期待はそこまで。

美人はほとんどしゃべらず
ひたすら飲むだけ。
ストーリィらしいものは
私には感じられません。

酒場を渡り歩き
あちこちで小さな問題を起こしても平気。
やりたい放題。
どうやら大金持ちのようです。

飲んで!飲んで!
グラスや酒瓶を落として壊すばかり。
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ガラスが割れる音の連続に
私の神経がおかしくなります。

なぜか!綱渡りをして!落ちたりもします。
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ホームレスの女性に親切にしてあげて
いっしょにバスに入っていましたが
きれいな裸体でした。

西洋の女優には必要以上(?)
大きなバストの持ち主も多いのですが
ちょうどいい(!)形です。

なにを感心していたのやら。

ん!?

男性優位の社会規範を声高に批判する
女性 3 人組がいます。

また「ペニヒ」(1/100 マルク)の
単語が聞こえます。

「キンゼイレポート」が
どうのこうのといっています。
キンゼイレポートは
たしか!先の大戦の直後でしたよね。

この映画の時代背景はいつなんですか。

映画制作は 1979 年!?
古いフィルムだったんですね。

まだ!ベルリンの壁のあるころ。
その西ベルリンの街のことでしたか。



そもそも!「アル中」って
死語ではないのでしょうか。
「アルコール中毒」の略ですよね。
それも「慢性」の「中毒症」のような。

今はアルコール依存症とかいうような。

いつもきれいないでたちの
裕福そうな美人は
コニャックのような蒸留酒(たぶん!)を
ただ!あおるだけ。

つまみを食べる楽しみが
あってもいいようなもの。

向田邦子はいっていました。

酒のさかなは少しずつ。
ごちそうではなくても
異なるものをたくさん並べると
盃がすすむ!と。

これは向田ひとりが思いついた訳ではなく
提供する側はたいてい心得ているはず。

ま!天丼大盛りは
さかなにはふさわしくないと
私でも考えていますが。

そういいながら!
いい子で暮らしてきた私は
天丼大盛りでも不満はいいませんが。
ぼた餅でも!おごってくれるのなら
それで!朝まで飲みますが!無理してでも。

セロリが 1 茎あります。
これで!到来ものの日本酒!
久しぶりに「獺祭(だっさい)」を飲みます。

さらに口なおしには
「宝焼酎」を用意しています。



セロリの葉に梅肉(梅干ペースト)と
ねり胡麻をからめます。
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ポテトサラダにキュウリを混ぜる代わりに
立て塩をくぐらせたセロリを加えます。
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セロリの葉と納豆とかつおぶしを混ぜて
だし醤油と辛子も加えてから
少量のごはんの上に置きました。
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奈良漬けをぬぐわずにセロリと混ぜ合わせ
食パンにのせてみましょうか。
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ま!今夜もしあわせです。



しかし!あの映画!なんだったのでしょう。

私が「アル中」に持つ
「落伍者」「不潔」「貧乏」というイメージが
あの美人にないのですが。

「裕福」な美人が酒におぼれてはいけません。

ま!ほっとけや!というでしょうけど。



(敬称略)
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ロバのEO 旅路の果て [活動写真]

映画「EO(イーオー)」
(スコリムフスキ監督/
  2022/ポーランド・イタリア)
を観ました。
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EO はロバの名前です。

可愛い。
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ロバはみんな
そう見えるのかも知れませんが。

たぶん!場面によって
数頭のロバを使い分け
出演させているのでしょうけど
私には
ロバの顔を見分けることはできません。

EO はサーカスで
出演と使役で暮らしていました。
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突然!興行している町で
動物虐待を禁止する条例ができ
多くの狂気を帯びた群衆が
サーカスの動物たちの
解放を叫んで押し寄せます。

それで!
予期せぬ放浪をせざるをえなくなり
ポーランドから
イタリアまで流れて行くのです。



どこまでが虐待やら。

家畜化して長いものは
家畜として扱ったほうが
しあわせのような気もしますが。

先日!(拙ブログ 2023/08/21
大和郡山市で
「金魚すくい選手権」を見ましたが
私はあれこそ!
動物虐待だと思うのですが。

でも!改良された金魚のいく種類は
野に放されても生きてはいけないのかも。

ひとにもいえませんか。

アメリカの南北戦争の後に
解放された奴隷だったひとの中には
奴隷時代よりみじめな生活になったとか。

自分で衣食住の
心配をしなければなりませんから。

いつの時代も
鬼のような親玉から助けたり!
悪い宗教の洗脳から救ったりして!
さぁ!自由に生きなさい!
といってあげても
なにをしていいか
分からないひともいるはず。

命令通り泥棒でも殺人でもやりますから
ごはん食べさせてください!が
いいひとも!多くいるのでは。

脱線しますが
魯迅の著述に
中国の歴史は
「奴隷になりたくてもなれない時代」と
「奴隷になりおおせている時代」の
循環だとありましたが。

「人間として扱ってくれなくてもいい。
「牛馬の扱いで結構。
「草は自分で見つけて食うから
「どこへ向かって走ればいいか決めて。

奴隷や牛馬のほうが
いのちの保証があるのです。



EO は馬の保護施設!
ロバ牧場と移ったり!
障害児と遊んだり!

サーカス時代に可愛がってくれた
カサンドラ(女性です)を追ったら
オオカミ狩りの森に迷い込んだり。

あまり!暖色系のない画面がつづきます。
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山川にしみじみ泣けそうになりました。

サッカーの試合で
負けたほうの応援団に殴り倒されたり。

善人にも悪人にも出会う旅は
その他!エピソードいっぱい。

ダムの放水路の前で動かない EO。
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なにが起きるのか心配でしたが
なにも起きませんでした。

最後は牛の群れに合流したのですが
それは食肉加工のため(たぶん!)に
誘導される細い通路でした。

EO はどうなったのでしょう。
映画はそこで終わり。



(魯迅著/灯下漫筆/松枝茂夫訳)参照
(敬称略)
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独裁者は大衆が作るはず [活動写真]

場所はどこか!
よく分からないのですが
あまりはなやかなところでも
おごそかな場所でもないような。
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さわやかには見えない男たちがいます。
政治家ですか。
政治家にあらず!政治屋でしょうか。
政治屋はどうして!古今東西みんな
肉まんかなにかが腐ったような面相に
なるのでしょうか。

なんとなく記憶に残っている顔。
ヒトラー!スターリン!
チャーチル!ムッソリーニ!
第二次世界大戦の悪役たちが勢ぞろい。

もっとも!かれらは
自分こそ正義の英雄と思い
自分に陶酔し
互いを嘲笑し
なにかを待っているかのようです。
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天国へつづく門の前にいるのでしょうか。
門はなかなか開きそうにもないですが。



変った不思議な映画を観ました。
「独裁者たちのとき」です。
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いきなり!戦慄が走りました。

俳優が演技しているのでも
CG でもないとか。
ホンモノの 4 人が出ています。

同場所に顔を合わせて
けなし合うなんて
実際にはないでしょうけど
実存している映像を
つないで作ったようです。

音声はどのように組み立てているのか
分かりませんが。
大変な労作に違いありません。



私には意外にも
ヒトラー(1889 ~ 1945)が一番若い。
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ヒトラーが生まれたとき
ムッソリーニ(1883 ~ 1945)は 5 歳。

スターリン(1878 ~ 1953)は 10 歳。

チャーチル(1874 ~ 1965)は 14 歳かな。

民衆がかれらを支持したのですね。
独裁者は民衆が作ったはず。

民衆は冷静な熟慮より
感情的に行動すると
ヒトラーは
「わが闘争」に書いていましたね。

肯定か否定か!愛か憎か!
正か不正か!真か偽か!
決して半分半分とかは考えない
単純なものらしい。



タレント化した政治屋が
「ポピュリズムは嫌い!」と
他の政治屋を非難していました。

おまえが一番!ポピュリズムか
大衆迎合主義かの権化でしょうが!
と!思ったけど
相手にするほど賢く(!)もないので
忘れていましたが。

考えれば!そのひとは
ヒトラーが
ユダヤ人に持った感情のように
近親憎悪が強いのかも。

あんまり追及すると
「ヘイト行為」と攻撃されるから
やめましょう。
ただ!単純に!議論もなく
そんなことばだけで大衆は納得します。



それはいつの時代もおなじですなぁ。
大衆は政治も
阪神タイガースの応援みたいなものかも。
あんまり思慮もなく騒ぐのです。

ま!愚かな宗教にも似ていますか。
教祖のいうことを
妄信するひともなん千年も後を絶たず。

案外!教祖は金儲けでしているだけで
「肉食や淫欲はよくない」と
いっておきながら
自分は日夜!ビフテキを頬張りながら
若い肉体を並べて
むさぼっているようなものかも。



浅学にして見たことがなかった
史劇でした。
といって!
ストーリィのようなものはありません。
それでも!
おどろおどろした大音響の中
78 分もの間!しっかり見ていました。



(アドルフ・ヒトラー著/わが闘争/
     平野一郎 将積茂 訳/)参照
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