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のざきまいり 屋形舟で行きたい [猫も歩けば棒立ち]

JR学研都市線の野崎駅から真東にある
野崎観音(慈眼寺)に向かって
香具師(てきや)のサンズン(露店)が
つづいています。
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「のざきまいり」です。
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東海林太郎の「野崎小唄」が
くり返し流れています。

 野崎まいりは 屋形舟でまいろ
 どこを向いても 菜の花ざかり
 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる
 呼んで見ようか 土手のひと

昭和の初めに発表された流行歌。
それからずっと!
代わる歌は出なかったのでしょうか。

落語の笑福亭松鶴(5 代)の速記
「野崎詣り」を見ると
「関西の三まいり」として
京のおけらまいり!のざきまいり!
讃岐の金比羅さんの鞘橋の行き違い!
とあります。

のざきまいりでは
参拝者同士が道中で口げんかをして
勝つとよい運に恵まれるとか。
落語では舟で行くひとと
土手を歩くひととのかけあいです。

大東市の歴史民俗資料館に行くと
たしかに江戸時代の図絵に
そんな風景があります。
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落語では舟は
「小便買い」の舟だといっています。

定期船があるのではなく
肥料として活用する小便を積む舟の
この季節の小づかい稼ぎなんでしょうか。

絵の上部のほうに
屋形舟らしいものが描かれています。
大金持ちは歌詞のように
天満の八軒家浜あたりから
仕立てて行ったのかも。

仕立てた屋形舟で行くお大尽は
土手のひとにけんかを売ったり
買ったりはしないでしょうけど。

その川はどこなんですか。
駅前に溝のような川がありますが。
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情緒もなにもありません。



「青もみじ」の急階段をあがります。
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慈眼寺です。
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ご本尊の十一面観音菩薩が
開帳されています。
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もしかして撮影禁止だったのなら
ごめんなさい。

「のざきまいり」とはご開帳の
5 月 1 日から
8 日までの参詣のことでしょうか。

でも!ポスターやリーフレットを見ると
露店等の関連イベントは
ほとんど 6 日まで。

駐輪場もトイレも
迷子の受けつけも 6 日でおしまい?!



ついでながら
大東市の歴史民俗資料館に行ってみます。

久しぶりなので
モバイルの機器もない身は
待機中の消防団の若ものたちに尋ねると
「ライブラリーですか?」

女性警察官に聞いても
「ライブラリーに行ってください」

ん!?
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これが「らいぶらり」ですか。



雨模様の中!引き返せば
後から後からひとがやってきます。
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大阪市内では佃煮にするほどいた
インバウンド(訪日旅行)のひとが
見られませんね。

スーパーの前の露店が
缶ビールや缶酎ハイを
400 円から 500 円で売っています。

それなら!スーパーで買うのではないのかな
由緒正しい貧乏人は。

スーパーの
「じゃんぼ野崎 食鮮館」に入店します。
缶ビールが 200 円(税抜き)!
缶酎ハイが 118 円で売られていました。
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「トンカツのとん平焼き」(250 円)も
買ってきました。

「とん平焼き」は
お初天神近くの
「本とん平」のメニューが
嚆矢(こうし)だといいますが
今は実にさまざまな形ができています。

が!トンカツをたまごでくるんだものは
初めて見ました。

露店の缶ビール 1 本の値段で
これだけのものでランチできました。

しかし!なんというセコさ。

ときおり降る雨を避けて
公園の屋根のある休憩所で
ひとり!ややしおれて
飲めもしない酒を飲みます。

飯盛山にのぼるつもりだったのですが
意気消沈!やる気なし。

夫婦らしい
初老のふたりがやってきました。

タッパーウェアに
白いごはんを入れてきています。
ふりかけをかけて食べています。

うふ!
セコい仲間もいるもんだ!

いや!簡単に
安心(!)してはいけません。

カネは風呂焚きするほど持っていても
この食べ方が好きなのかも。
健康上の事由だからかも。
なにかに負けて罰ゲームなのかも。

いやいや!
5kg 15,000 円の米で炊いたごはんに
金箔のふりかけをかけているのかも。

酔っ払ってきました。



(敬称略)
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