かたいのが好き！

「アメリカのステーキは大きくてかたい！あごが疲れる！」
という外遊帰りがいれば
「イタリアのステーキはかたい筋を何本もかみ分けて
　　取り出しながら食べるのが正式？な作法！だ」
という物知りもいます。

日本のステーキは柔らかい！
箸で千切れると彼らは絶賛します。

いつの間にか
なんでもかんでも！
柔らかいだけが「ご馳走」になりました。

ＴＶのレポーターでも
ただただ！柔らかい食べ物に感嘆しています。
単にボキャブラリー不足を露呈しているだけかもしれませんが。

かむ楽しみはなくなったのでしょうか。
ハンバーグもいいけど
牛の足を1本持って
がじがじかんで腹を満たす喜びはいらないのでしょうか。

私はまだかんで食事をしたい！
ウニやトロや松阪牛はいりません！
おごってもらうときしか食べません！はは。

サバやサンマを食べ終わって
食べ残した骨を見ていると
なにか忘れたような気になって
思わずその骨をくわえ
前歯で細かく裁断し
奥歯ですりつぶして食べてしまいます。

徳川幕府の歴代将軍は虫歯の多いことで有名だそうです。
14代家茂（いえもち）の残存している歯は31本のうち
30本が虫歯だそうです。

12代家慶は60歳でなくなっているのに
歯の「咬耗」が全くないそうです。
幼年期から全くかんでないんでしょうか。
それが原因かどうか
徳川宗家はたびたび絶えていますね。

かむことを避けるようになった今の日本人は
徳川将軍家のように
虚弱体質から少子化へ！
やがて滅んでいく運命にあるのでしょうか。

（敬称略）