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氷餅?! [絵に描いたどじょう地獄]

冷凍庫で保存していた餅。
これを干したらどうなるの?!
これを干したら「氷餅」になるのでしょうか。

干してみます。
すぐ表面が乾燥して剥離(はくり)していきます。
blog氷餅1.jpg

クッキング用のペーパーで包んでおきますか。
blog氷餅2.jpg



それから泥縄式にあわてて勉強します。

今から 100 年前の
大正から昭和初期の食生活の記録の
「聞き書 長野の食事」を広げると
「凍りもち」なる記述がありました。

「諏訪盆地の食」のところに。

切り餅を作り
1 晩水に浸けてから
新聞紙に包み
藁(わら)でくくって連にして
軒先に吊るす!とあります。

夜と昼に
凍ったり!解けたりを繰り返し
1 か月くらいで乾燥して
「凍りもち」になるとか。

「佐久平の食」では
うるち米を炊いて
すりこ木でつぶす、、、ですか。

胡麻やゆかりを混ぜ込み
棒状にしてから小口切り。
かごに広げて
やはり外に出して
凍らせて乾かすそうな。



ショーバイ人はどうしているのでしょうか。

天野慶之著/食物百話/に
産地は諏訪湖南岸とありました。

昭和 45 年(1970)ころのはなしですけどね。

もち米を水浸
水を加えながら石臼で挽きます。

これを湯煎(!)しながら撹拌。
5 時間かけて糊状のものを作り
浅い長方形の容器に入れて
戸外で凍らせるとか。

これを角寒天のように切断。
新聞紙に包んで
藁で縛って吊るすのは同じ。
乾燥には 45 日以上かけるらしい。



聞いたら
ちょっと尻込みしますね。
大変な仕事です。

あ!
先の「聞き書」の中の「諏訪盆地の食」に
お供えの鏡餅を食べて残ったものを
凍りもちにするとありました。

それでもできるのですね。
安堵しました。
私の「氷餅」作りは
このまま干しておきます。

ただ!新聞紙というのが気になります。

それがその時代に簡単に入手できた紙だから?!
それともなにか
特別なメリットがあるのでしょうか。



そのまま忘れて 3 か月はゆうに過ぎ
春がきました。

包んでいた紙を取ると
たしかに
もろくなった餅が出てきましたが。
blog氷餅3.jpg

このまま口に入れれば
さらさらと舌に溶ける(?)といいますが。

全然!
硬いのなんの。

私の鬼のような牙ではかみくだけますが
とても!パウダースノーの感じはありません。

水か湯をかければ
2、3 分で重湯のようになるので
甘味を加えて食べるとも書いてありますが。

いっしょに吊っている干し柿を
甘味にしましょう。
石のように硬くなっていた干し柿を小さく切り
餅と混ぜて熱湯をかけて、、、と。
待てど暮らせど!重湯にならず!
餅は硬いまま。

かき回しながら
電子レンジにかけても同じ。
柿が崩れて行くばかり。
blog氷餅4.jpg

たぶん!私の餅は
2 度と凍らなかったからでしょうね。
なん度も凍結と解凍を
繰り返す必要があるのでは。

むずかしい!氷餅作りは。
もう作る気はありませんけどね。



(敬称略)
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