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うるし堤 今川の笑々亭でランチ [昼定食]

大阪市東住吉区を流れる今川。
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大地をえぐったような川です。

魚はいるようで朝から糸を垂らす人も。
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大昔は 10km 以上はるか南の
狭山池を水源としていたようですが。

ところが宝永元年(1704)に
大和川の付け替え工事がありました。
新しい大和川が今川を横断してしまったのです。

それからいろいろあったのでしょうが
今は 4km 少々の水路に
平野下水処理場の処理水が流れているだけ。

万葉集の(4458)

「鳰(にほ)鳥の」
「息長川(おきなががは)は 絶えぬとも」
「きみに語らぬ 言(こと)尽きめやも」

の「おきなががわ」はこの川という説があるとか。

「鳰」「にほ」「にほとり」は
カイツブリのことでしょうか。

カイツブリは潜りの名人ですから
水中での息が長くつづくというのでしょう。
「鳰」が「息長川」の枕詞(まくらことば)というより
「鳰」も「息長川」も比喩で
固有名詞じゃないといったら叱られますか。

長い川の流れより
あなたに語りたいことは
尽きぬほどあります!という恋の歌のような。

今は水面まで遠いので害獣が降りることもないので
水鳥は結構いますが
カイツブリが潜るほどの水深はありませんね。
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あんまり情緒があったり
親しみを感じる川ではありません。
用水路みたいです。



このあたりは
「うるし堤公園」と呼ぶのでしょうか。

大阪市土木技術協会編集の歴史の散歩道によると
江戸時代には今川の堤に
「はぜ」が植えられていたそうな。

「はぜ」も「うるし」も「ぬるで」も
みんな「うるし」と呼んでも
市井の民には差し支えがありませんか。

紅葉の季節には見物客が多く
名物「しんこ餅」の茶店が並んでいたそうな。

名前は残っていても今はウルシ科の樹木はなく
桜ばかりあります。



川の右岸が公園なら
左岸には道路が接しています。

あ!?
左岸になにかふしぎなものが。
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瓦とか塀らしいものがが見えます。

道路側に回って見ると
川際の幅 1m から 2m ほどのスペースに
日本庭園?!
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なかなか細かい施工が 100m 以上つづいています。
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町の掲示板もしゃれています。
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だれの作品ですか。

梅の木なんかの
季節を感じさせる植栽もあるのですが
鑑賞しにくい場所ですね。



近鉄・今川駅に出ました。

あ!まずいかも。
あるゲイバーのママが
商売替えして
このあたりに
飲食店を開店していると聞いたような。

今はおじさんの姿か
おばさんのままなのか分かりませんが
ここで出会う心構えがありません。
照れくさい訳でもないのですが。はは。

とりあえずランチして落ち着きましょう。

「笑々亭」?!
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「にこにこてい」と読むんですか!はは。
読むだけで笑みがこぼれそう。

日替わりランチでいいです。

だいたい「日替わり」というのは
お得にできていませんか。
私はたいていのものが食べられるので
お得なものでいいです。
それに注文してから早く出てきそうですし。

この日のメインは
揚げ豆腐の八宝菜みたいなもの。
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税込み 680 円。

看板に「町の中華屋さん」とありましたが
そんな味でした。



(万葉集の訓読みは)
(佐佐木信綱編/新訓万葉集を読みました)
(敬称略)
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