絶対！ウソはつきません

「絶対」という単語を
よく使う人がいます。

「絶対！おいしい」
「絶対！感動する」
「絶対！阪神タイガースが勝つ」

どんな根拠を持っているのでしょう。

「絶対」ということばは重いですよね。
「絶対温度」とか
「絶対音感」とか
紛れることのないものでしょ。

私なんか
「一寸先は闇」の人生を転がっているので
「絶対」なんて使いません！
使えません！ありえません。

私が考える統計とか予測とか想像とかを
超越した裏づけがあるんでしょうね。
ま！そんな人との会話は理解しがたく
頭の中があじゃぱ～になるので
敬して遠ざけていますがね。

Ａ子の町内にも
「絶対」おばさんがいるそうな。

Ａ子のひざが突然痛み出しました。
まだ 30 代なのに
老化現象でもないでしょう。

でしゃばりの絶対おばさんが
「Ｂ整骨院に行けば絶対治る」といいます。

なん度も「絶対！ぴたっと治る」と
いうものですから
だまされたつもりで診察に行きました。

ちょっと遠い！
電車に乗って行きました。

普通の整骨院でした。

大阪駅まで帰ってきて
駅のトイレに入りました。

いつも腰掛け便器です。
和式に入ったら
立ち上がれません。

痛む方の足が勝手にあっちに開き
かばって座っていた片方の足が
しびれを切らして
勝手にこっちに向かい
ばらばらの股裂きで！
あああああ！

パンツをずり上げて
トイレからやっとはい出して
通路にぺたんと座っていたら
駅員さんに同情されたそうな。

ただ今
ぶつぶついう夫に自転車で送ってもらい
近所の整形外科に通院しているそうな。
「絶対おばさん」のせいで（かどうか？）
両方のひざが
おかしくなってしまったのです。

絶対おばさんが
「あそこなら絶対！治るのに」
「あんたが絶対！おかしい」

まだ！「絶対」を連発するか！？
ま！このおばさんは
「絶対！ウソはつかない」んでしょう。