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くろんど池の幻!ただ狂へ! [みんなで歩けばこわくない]

花ゆゑゆゑに 顕(あら)はれたよなう
あら卯の花や 卯の花や(1518 年ごろの閑吟集より)

旧暦の卯(う)月も終わり
卯の花もくすんできましたね。
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閑吟集のころの卯の花は月の光に見たて
さらに白く抜けるような美人の形容らしいです。

あ!あなたがくすんできたと
私はひとこともいってはいませんよ!



6 月の寄せ集め仮面ハイキングは
奈良県は生駒市!近鉄・学研北生駒駅から出発です。

今日は!
年令はともかくまともな(?)人ばかり。
それに十数人でこじんまり!引率はラクそう。

まずなにごともなく高山八幡宮。
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さらに高山竹林園で
茶筅(ちゃせん)と竹の生態のお勉強でしばし休憩。

「お勉強」もしないでどこへ行ったのかと思ったら
相棒のアラフォー(around 40)お局さまが
茶室の庭を見てもの思いに沈んでいました。

私に見られておふざけのポーズ。
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ふふ!でも!しっかりと見てやったぞ!
またまた恋のアタックは梅雨空のようですねぇ。



予定を短縮!高山城跡には寄らないことに。

というのは
栄養失調のカマキリみたいな体躯のおじさん。
いつも小さな弁当ひとつでくるのに
今日は 20kg を越えるようなザックをかついできて
あえいでいます。

キャンプ用品一式と食糧だとか。
追い出されたの?!
自主的に家出なの!?


くろんど池に向かいます。
ここからやっと舗装道路から逃れられます。
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くろんど池。
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「くろんど池」は
「黒添池」と書くらしい。

嵯峨天皇(786 ~ 842)時代に
蔵人(くろうど)職の貴族の別荘の池だったとか。

最初は「蔵人(くろうど)」の「池」でしたか。
じゃ!どうして
「黒添(くろんど)池」に変化したのですか。



今日もアラフォー(around 40)の
おね~さまたちは元気に歩いています。

平安時代なんかに生きたら
「大年増」を過ぎて
「枯れ木も山のにぎわい」の
範ちゅうにいるはず。(失礼!)

かの女たちを見ていたら
最近!
なぜか脳裏に漢字がちらつきます。

大昔!
いやいや受けた「漢文」やら「漢詩」の授業には
吐き気がしたものですが。
今さら!どうかしています。

ああ!お局さまたちが
赤い裾除け(すそよけ)を見せて舞いながら
通り過ぎる平安の少女の幻影と重なりました。



客愁黒添池浅深
  (客愁 くろんど池の浅深)

白花春過空風尽
  (白花 春を過ぎて空しく 風は尽きぬ)

雲間姫舞茜裙新
  (雲間 姫は舞い せんくんあらた)

緑霞何処結同心
  (緑霞み いずれのところにか同心を結ばん)

  旅の愁いはくろんど池の水の深さ
  春の白い花は散り 散らした風もありません
  赤いスカートを揺らし舞うあなたの幻
  どこまでいったら この愛が結ばれるのでしょう

歩きながら漢字を並べてみただけです。
中国語で読まないでくだされ。

「黒」「白」「赤(茜)」「緑」を
織り込んでみたかっただけです。

ん?!
これ!男歌!?
男歌になりましたか。
そんなつもりで書いた訳じゃないのですがね。



池の畔(ほとり)には
釣り人やらキャンパーやらの嬌声が満ちています。
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私たちも
しあわせそうにランチにしませんか。

茶店に頼んでイス席を借りたのに。
どうして!こう!
いつもばらばらに別れて食べるの?!

ま!私もこの前までは
人さまに食べるサマを見られるのがイヤで
隠れたり!隠して食べたものですがね。

カマキリのおじさん。
折りたたみいすやらテーブルやらセットし
湯を沸かし
まな板を取り出し
レタス!たまご!ハム!ウインナー!ツナ缶!
マヨネーズ!塩!水!氷!コーヒー豆!食パン!等々。
なにを開店する気!?

私にはハムサンドをくれましたが。



池までは奈良県。
午後からは大阪府になります。
ハイキングをした気分になる山道を下ります。
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梅雨に入っているのに谷川に水量がありません。
増水時用の横の高所の道は無用です。
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すいれん池で小休憩。

お局さま方のような可愛い(ちょっとお世辞!)
スイレン(睡蓮)の花が咲いています。
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ハスとスイレンの違い分りますよね?!



このあたり毛虫だらけ!
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マイマイガの仲間ですね。
大発生の年なんでしょうか。

キョーレツな毒はないでしょうけど
毒蛾です!さわらないで!

「足で踏んでもいいですか!?」

こどもでもあるまいに
余計なことをしないでください。



月輪の滝を過ぎて
さらに下れば
まだ午後 2 時過ぎなのに
京阪・私市(きさいち)駅にたどりつけました。

解散!また遊びましょうね。


何せうぞ くすんで
一期(いちご)は夢よ ただ狂へ(閑吟集の小歌)
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