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吹田市役所のすいとん じゃがいものだんご汁 [こな(粉)もん]

「すいとん定食」をいただきます。
blog91.jpg

(税込)350 円です。

大阪府吹田市役所の地下の食堂。
期間限定メニューだとか。

終戦記念日の前のこの時季に
毎年作っているそうな。

すいとん!さつまいも!山芋のとろろ!
ほうれんそうのおひたし!等の惣菜に
麦ごはんでした。

上品過ぎますね。
私は毎日でもいいですけどね。



「すいとん」とはどこのことばなんですか。
標準語なんですか。

辞書を引いてみましょうか。
ん!
広辞苑がない?

なん年も使ってなかったのですね。
ネットの辞書でことたりているのでしょう。
寝室のドアストッパーになっていました!はは。

「すいとん(水団)(トンは唐音)
「小麦粉を水でこね、
「団子大にして、汁で煮たもの。

スイは漢音かなにか知りませんが
トンは唐音?!
最近!最近でもないですか!
スイより後から入ってきた読みですか。
よけいに分からなくなりました。

団子を汁で煮たものなら
「だんご汁」とおなじものですか。

しかし!
私の広辞苑(第四版)には
「だんご汁」は載っていません。



滝田ゆうの漫画「夢いちりん」に
グラマンが来襲し
爆弾や砲弾が雨あられと降る中で
つましく暮らしている兄と妹がいます。

毎日食べているのは「スイトン」だとか。
汁の実は
サツマイモの蔓(つる)だと笑っています。

先の大戦中や
その戦後の代用食だったのですか。

が!その 20 年以上前
関東大震災(1923)の直後
5 歳の池部良は
「すいとん」を食べて生きていたそうな。

米屋がなくなってしまったのですね。

昔から代用食なんですか。



代用食というのは
ちょっとことば足らずのような。

思い浮かぶのは
第二次世界大戦の後
「カストリ」という粗悪な酒が出回ったそうな。

「粕取り焼酎」ではないから
「カストリ」とごまかしていたのじゃないかな。

結果!本家の粕取り焼酎は
カストリといっしょにされて
大変な迷惑をこうむっています。

関西の「かしわ」もそうかも。

柏色の古くから飼われている鶏の肉を
「かしわ」と呼んでいたのじゃないでしょうか。

そのうち
白色レグホンの肉でもブロイラーでも
「かしわ」なんていう詐欺師(?)があらわれて
今じゃ!
どの肉が「かしわ」やらなんやら。

「水団(すいとん)」も立派な料理だったのに
近代に粗末な代用食ばかりが席巻して
悲しい料理という顔だけが残っているとは
考えられませんか。



100 年前の食生活を聞き書きした
農文協の本がありますが
「すいとん」が出ていないような。
今 20 県ばかりめくって見たのですが
ありませんよ。

ああ!「東京の食事」にありましたね。
「大崎町地主一家の農業と食べもの」の中に。

「すいとん」は代用食ではありません。
お盆に「お精霊さま」に供える行事食です。

ナスとミョウガのすまし汁に
小麦粉をねってつみ入れています。



「聞き書 大阪の食事」には
見あたりませんでしたが
宮本智恵子編著/
今も伝わる大阪のごはんとおかず/には
「じゃがいもの団子汁」という
料理がありました。

これも代用食ではありません。
昆布とかつおぶしのだしで
淡口醤油で調味しています。

団子はジャガイモをすりおろして
小麦粉を混ぜて団子にしていました。



昼の吹田市役所のランチだけでは
夕刻には空腹感を覚えます。

ジャガイモの団子に挑戦。

すりおろしたら水分が多過ぎて
小麦粉を少々混ぜてもゆるい!
スプーンで熱湯に落として
団子を作ろうとしたのですが
形がすごくいびつになりました!はは。

切り干し大根と煮干しでだしを取り
そのまま具にします。

味噌を溶き入れて火を消して
ベランダのツルムラサキと
ヨモギの葉を摘んで
下茹でしたものを加えました。

いびつな団子を盛って
汁をかけました。
blog92.jpg

見てくれはどうだか分かりませんが
おいしいですけどね。



(上記図書の他)
(滝田ゆう著/銃後の花ちゃん・夢いちりん/)
(池部良著/食い食い虫/参照)
(敬称略)
タグ:池部良
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ピンクの素麺 [こな(粉)もん]

素麺を茹でて
辣油(ラーユ)を振りかけて
小口切りの青ネギを混ぜて
くっつかないようにしてから
冷蔵庫で冷やしておきました。

ちょっぴりピンク色がきれいです。

色づき始めた
朝鮮半島の唐辛子をかじりながら
グリコのレトルトのカレーソース
「ビーフカレー LEE」をつけて食べます。
blog素麺辣油.jpg

辛い!
辛いのなんの!

辛さには周囲の人より強かったのですが。
加齢とともに情けなくなって行きます。

この「LEE」は「辛さ 10 倍」ですよ。
「20 倍」か
「30 倍」かを欲しいと思ったのですが
もう無理ですね!

みなさん!
年とともに辛さに強くなっているのに
私の味覚は逆です。
変なの?!



辛くても甘くても
無理してでも食べてしまいますけどね。
食べものは粗末にしません。
しつけができていますから。

ピンク色なら
梅肉(梅干をたたいたもの)を
からませたらいいような。
blog素麺梅肉.jpg

冷やしておいて
胡麻だれで食べましょうか。



「あんな!胡麻だれな!」
「どれがいいと思う?」

舌の短い!背も短い居酒屋のおばさん!
いや!女将さんがいいます。

有名メーカーの「胡麻ドレッシング」は
150ml 瓶が 155 円。
知らないメーカーのものは
1,000ml のペットボトルのものが 399 円。
blogごまだれ.jpg

あ!知っています。
あのスーパーにあるものですね。
1ml あたり 1.03 円のものと
0.39 円のものと
ずいぶん差がありますね。
その中間の値段のものも売られていますね。

私は単価の安い
1,000ml のを使っていますが。

「味の違いがよく分からないよ」
「どれも遜色ないようやけど」

いいんじゃないんですか。
安いほうを使えば。
半額以下ですもの。

心配なら「口か舌かが肥えている」と
自分でいっているじいさんに
食べさせてみたら。

「ビールはスーパードライ」
「ウイスキーは竹鶴しか」
「ぜ~たいに飲まないという人かぁ!?」

そ!
アサヒビールの回しものみたいなじいさん。
私が作ったといって試食させてみたら。

後日!聞いたところによると
安いほうをうまいといっていたそうな。

そういえば以前
トリスで作ったハイボールを
スコッチだといったら
「分かるよ!これはホンバのスコッチや!」
「昔はスコッチしか飲まなかったから」と
いっていましたよ。
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パンジーの冷製スパゲティ [こな(粉)もん]

パンジーが咲きました!
blogパンジー00.jpg

晩春に播種したのですが。

30 ほどの育苗用の小さなポットに
手持ちの種子をみんなまいたのですが。

自ら採取したものや
野山から拾ってきたものや
あまったので保管していたものやいろいろ。

発芽の悪いこと。

芽が出たものの
パセリなんかつぎつぎに消えて行きます。
育てる季節を間違えていますね。

そして!
いまだになんにもないポットばかり。

その中で遅々としているものの
育っている苗がありました。
それがなにか思いつきません。
そのまま植え替えもしないでいたのですが!
花が咲いて分かりました。

野菜や野草の種子ばかりまいたように
記憶していたので
まさか!パンジーだったとは。



「パンジーも 睦月の花の 一つかな」

加賀谷風秋の句にあるように
睦月!つまり
1 月に
もう咲いている冬の花じゃないですか!

こんな真夏に育てて申し訳ない。
まして日本一不快な大阪の夏の陽の下で
案外!耐えられるものなんですね。

どうしましょう。

あ!パンジーは
エディブルフラワー!
つまり「食用花」でもあったのですね。

食べましょうか。



なん本か残っていたスパゲティを
少しだけ長い時間茹でて
冷水で洗い!冷やしておきます。

パンジーの横で
韓国の唐辛子が
たくさん実をつけていました。
ちっとも辛くありません。
赤くならなければ
辛味が出ないのでしょうか。

青唐辛子をきざみます。
オクラもきざみます。
カイワレ菜も同様に。
みんな納豆と和えます。

塩味とだしにイカの塩辛を混ぜ
パンジーの花を加えます。

少し冷蔵庫に入れておきます。

あんまり冷えていないけど
空腹なので取り出し
みんないっしょに盛ります。
blogパンジー01.jpg

冷やした和風の麺つゆを
ぶっかけて食べます。

私が好物で多食する青ネギがないけど
カイワレ菜を増やせば
十分おいしい。

ただし!
パンジーの花は
なんの味もしなかったですけどね。



(小松美枝子著/エディブルフラワー/参照)
(敬称略)
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終戦の日のだんご汁 [こな(粉)もん]

今日(2016/08/15)は
終戦記念日(終戦の日)でしたか。

いわれなければ分かりません。
それは自分の誕生日さえも
だいぶ過ぎてから気づく
間抜けな私だけかも知れませんが。

戦争体験を
「次世代に語り継がなければならない」なんて
主張している人もいるようですが
ご苦労なことです。

語り継げば
歴史の勉強にはなるかも知れませんが
「平和」に貢献できるとは思えませんが。

同じことを繰り返すのが霊長類でしょう。

「オレオレ詐欺」でも「ねずみ講」でも
後を絶ちません。

引っかかる人はいつの時代にも初体験の人。
前に引っかかった人の体験が
まったく参考になるはずがありません。

時代が変わって
初めて戦争をする人は「初めて」ですから
前の戦争の戦略は参考になっても
戦争回避なんて思いもよらないことでしょう。



先の大戦では
日本各地にアメリカ軍の空襲があったのですね。

非戦闘要員の庶民を大量殺戮しても
殺戮されても
「しょうがないじゃないの」でおしまい。

攻撃するアメリカ政府や
無策の日本政府を非難したりしないんですね。

戦中・戦後派の
滝田ゆうの作品を読むと
「しょうがないじゃないの」ですね。

滝田ゆう作/銃後の花ちゃん/の最後は
空襲で焼け野原になった街で
売春婦(?)の花ちゃんは
ちゃんと仕事をしていました。

悲観的になって泣き濡れる青年を
「元気出して」と抱きしめています。

戦後!食料を求めていて
だまされてついて行って体を奪われて
泣きながら抱き合い
電車のくる線路に座っている兄妹。(夢いちりん)

進駐してきた兵隊に犯されて
進駐軍のバー勤めになった娘に悲観して
酒浸りになって死ぬ父親。(黄色い花)

どれも涙が出ますね。
でも!非難がましいことをいわない庶民。
「しょうがないじゃないの」と
滝田ゆうは描いています。

私なら相手の政府も
だらしない日本の政府も両方うらみますけどね。



だんご汁でも作って食べますか。

私なんか今も
戦後の動乱期の
闇市で暮らしているようなものです。

だんごを作る小麦粉がありません。はは。

ないものはない!
「しょうがないじゃないの」
小麦粉のないだんごでも作りますか。

乾燥のおからがあったので
水をかけて様子をみます。
乾燥おからはなん倍かにふくらむから。

探し出した黄な粉を混ぜます。

すごく香ばしい。
ですが!これでまとまるでしょうか。

賞味期限をはるかに過ぎた片栗粉がありました。

これを加えてねればなんとかなりませんか。



湯を沸かして
怪しげなだんごをゆでて
冷水に取ります。

庭!といっても貧乏家ではベランダですが
盛夏に青ものといったら
ヨモギとミツバくらいなもの。

ヨモギとミツバをゆがいて水に放しますか。

日焼けのトマト。
パチンコ玉ほどの大きさですけど
数はたくさんあります。

みんな冷蔵庫で冷やしておきます。

生味噌を冷水でといて
氷を混ぜます。

冷蔵庫で冷やしておいた
だんご等の材料を無造作におきます。
blogだんご汁.jpg

だんごが箸でつかみにくいほど
つるんつるんとしています。

他の人にあげると
おいしいというかどうか分かりませんが
終戦記念日にふさわしいような。

自画自賛です。



(敬称略)
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キャンプの終わりのお好み焼き [こな(粉)もん]

大昔のワープロ打ちの紙が出てきました。
blog91.jpg

「アウトドアで」
「なにか作って食べたい」という問いに
いちいち答えるのがメンドくさいので
書いていたのですね。

こんなものが(特にバーベキューでは)考えられますので
この中から
お好きなものを段取りしなさい!ということ。

「小麦粉」なんてものも。
blog92.jpg

たいてい!食料があまります。

個々の材料をひとりなんグラム食べそうかという
考えが希薄なんです。
大袋でどんどん買ってきます。

特に宿泊を伴うようなときには
中途半端な材料が多く残ります。

最後にそれらの処分が待っています。
捨てないで。

全部きざみます。
肉も野菜も菓子もくだものもきざみます。
乾物はもどして
干ものは軽く火を通して。

全部小麦粉と混ぜて
特大のお好み焼きを食べておしまいにしましょう。

といってきました。



しかし!
実際に私自身が行った記憶がないような。
エラそうにいっていて!すんまへん。

私たちはケチというか
貧乏過ぎるというのが
正鵠(せいこく)を射ているのか
最後の方には
食料が足りなくなるキャンプばかりでしたね。



わが家の冷蔵庫も
昔の野営の終わりごろのように食料が欠乏。

でも!小麦粉(お好み焼き粉)はありますね。

賞味期限も切れて
中途半端に残っているものばかり。
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パン粉!てんかす(揚げ玉)!白玉粉!乾燥おから!
きな粉!乾燥あみえび!打ち豆!

なんでしょう!?
高野山土産の粉豆腐?!
乾燥おからによく似ているような。



打ち豆はもどしてから
他のものはそのままみんな混ぜました。

打ち豆のもどし汁と
昨年からある酒粕をたっぷり溶いた日本酒で
ざっくりねってみます。

これまた昨秋の干し柿を切って入れ
ミイラ化する直前の生姜をおろして加えて
ニラを混ぜ合わせました。

だし醤油を少々。

オリーブ油と胡麻油をしいて
焼きました。
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口直しにはレモンの古い塩漬けです。



食べられます。はは。

結構好きかも。

ま!好みは別れる味でしょうね。
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