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梅干 三合塩 [お命!いただきます]

「梅を漬けるんや」
60歳近いおばさんがいいます。
「どうぞ」
「どうぞやない!漬け方がわからへん!」

どうも大阪人とはうまくつきあえません。
なんかその、、、
彼らの、、、厚顔無恥のムチムチムッチーぶりに。
教えて欲しいならもっと下からものをいったらいかが?!
なんてハラで思っても
口に出せないうぶな私。(ということにしておいてください)

なにを今さら梅の漬け方なんか。
60年の間
知る機会はなかったんでしょうか。
「梅を洗ってかめに入れて
 塩を振って石を載せたらおしまいです!」

「まじめに教えてんか!
 塩分は8パーセントくらいで」
「そりゃあ!無理です!」
かびますよ!
シロートはうんと塩辛くした方が無難です。

料理のエライ先生は
酢だの日本酒だの、、、焼酎、ジン、、、
いろいろ組み合わせてかびないようにしているんです。
まず昔ながらの基本の梅干を作りましょうよ。

「3合塩という言葉があります。
 石器時代からあります、、、たぶん!?」
梅1升(おそらくてんこ盛り。1.5kgくらい?)に粗塩3合(450g?)です。

「ええ加減にゆ~てるんと違うぅ~?信じられへん」
じゃぁ初めから聞くな!つ~の!!(心の中で叫ぶ!)

なにかお墨付きがいるんですか!
やっかいですねぇ。

ありました!!
「梅干だの、ラッキョウだの、、むずかしい。
 神がかりでなくっちゃとてもできっこない。
 というようなことを勿体ぶって申し述べる先生方のいうことを
 一切聞くな。
 檀の言うことを聞け。
 塩に漬けるだけだ!」
痛烈にいい放ってていますがな。
今や古典となった名著「檀流クッキング」がありました。

ほら!檀一雄も「3割」と書いているじゃぁありませんか。

とりあえず梅1kgで試し漬け。

めでたし!めでたし!

でも!なんか気にかかります。
江戸時代ではそうでも現代では
塩3割はあまりにも多いのじゃないでしょうか。

すでに昭和5年に
宇治の黄檗(おうばく)の普茶料理の林春隆が
2割でよいと書いていますしね。

しかし!待ってください!
同じ昭和の初め頃
小説「食道楽」のヒロインのモデルらしい
村井多嘉子は
3合塩では足りない!といっていましたよ。

どうしましょう!?
ま!黙っていましょう!
いえばなんだかんだと
おばさんはうるさいから。(敬称略)



タグ:檀一雄
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ちあき

こんにちは!初めてコメントさせて頂きます。
先日はデビューの日に記念すべきコメント1号さんとして
ご記入頂き有難うございます!!
実は、ちょくちょくお邪魔しています♪
ほっさんは、大阪にお住まいなんですよね。 私も~
もともとは神戸っ子なんですが。 神戸と大阪でも若干感覚って違います。
同じ大阪人でも、腰の低い人も沢山いますので お許しを・・・・
だけど、大阪のおばちゃんって かわいいでしょ (^_^)v
今年は梅干漬けようって思っていたので参考にさせて頂きます!
また、遊びに来ますね! お邪魔しました(^v^)
by ちあき (2006-06-11 12:07) 

ほっ

ちあきさま。実は大阪のたくさんのおばちゃんにすんごくお世話になっています。居酒屋で飲んでいたら、入ってきて、缶ビールをくれたおばちゃんもいますよ。「ここは高いから早くこれを飲んで酔いなさい」と。店主は口をあんぐり、言葉がありませんでした。いい人たちです。梅については参考になさらないでくださいね。私も口先ばっかりですから。ご成功を祈念しております。
by ほっ (2006-06-11 13:05) 

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