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陸軍の「佃煮」「時雨煮」 [食い意地]

「吉原(よしわら)拾遺(しゅうい)」食い物考 その2

大和煮(缶)の醤油と砂糖の濃い味は
白いごはんに実によく合います。

大和煮は帝国陸軍で重宝されたのではないですか。
帝国海軍!(海軍とは違うというのです?)出身の
長老が思いつきでいいました。

脚気(かっけ)になろうが白米を食べたい!
白米が食べられるというので喜んで?!入隊してきた
帝国陸軍の兵隊には
白いごはんに牛肉の大和煮は
盆と正月と結婚式が同時に来たような感激だったのでは?!

そこで
昭和12年の陸軍省の
軍隊調理法送付ノ件陸軍一般ヘ通牒とかいう
「軍隊調理法」を開いてみましょう。

ありませんが!
大和煮という調理はありませんがね。

大和煮らしきものとしては
「携行食」に「牛肉佃煮」というのがあります。
牛肉・ごぼうを炒めて
砂糖・醤油・唐辛子で調味したものです。

同じく「牛肉時雨(しぐれ)煮」というのもあります!
牛肉・ごぼう・砂糖・醤油、、、あれ!?
分量まで「牛肉佃煮」と全く同じです。
唐辛子の代わりに生姜(しょうが)を使っているだけです。

ただし!
「牛缶」という言葉は非常によく出てきます。
肉飯・肉味噌おでん・卯の花炒り(うのはないり)・そぼろかけ
茄子胡麻味噌和え(なすごまみそあえ)・コロッケ等々。

この「牛缶」が大和煮?!
そうだとすると!大量に安価に作られていたのでしょうか。

今は高いですぞ!

(国産の牛肉の大和煮の缶!これ1缶399円!)

ちなみに「軍隊調理法」に
牛缶・魚缶・鮭缶は出てきますが
豚缶は見当たりません。
豚肉は塩蔵肉だったようです。
ちゃんと!「塩豚の製法」の記述もあるじゃぁないですか!


タグ:軍隊調理法
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