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宇治の平等院 幻の馬魚 [手のひらを太陽に]

雨模様の宇治川の宇治橋の上です。

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悪天候でも多くの人がうごめいています。

観光客に紛れて
宇治川の右岸の興聖寺(こうしょうじ)へ。
紅葉で有名な琴坂。

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まだ!モミジの半分は緑のままですね。

左岸に目をやれば
十三重石塔の中の島は赤く染まっています?!

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唐突に!
馬魚(うまうお or ばぎょ=ワタカ)を思い出しました。

図鑑(原色日本淡水魚類/保育社)によれば
琵琶湖・淀川水域が唯一天然分布域だとか。
コイ科。
成魚は 30 センチ近くなり
琵琶湖漁では珍しい魚でもなく!まずくもなく
漁師は普通に自家消費しているそうですが。

奈良の古道の山の辺の道にある
石上神宮(いそのかみじんぐう)の鏡池に
馬魚が棲んでいるそうです。
奈良県指定の天然記念物です。
淀川からきたのでしょうか。

なん度かたたずんでいたことがあります。
魚影はあるのですが
それがなにか私には知る術(すべ)はありません。

ここの馬魚は明治の初め
東大寺の鏡池に移されたとか。

東大寺の池のほとりに立っても
やはり馬魚の存在はよく分りませんでした。

そんなとき!
友人の友人の会社の同僚が宇治の育ちで
「馬魚!?ああ!ワタカなら!たくさんいるよ!」
といって
平等院に連れていってくれました。

「ほら!あそこに!」

確かに10 センチくらいな魚影は確認できるのですが
どうしてそれがワタカなの?!

その宇治の男性は
芝生から若葉をむしってきて
パラパラパラと池の水面に散らしました。

どうでしょう!?
さかんにその葉をつつく魚が浮いてきました!

「あれがワタカ!」

ワタカは草食でした!
馬のように草を食べるから馬魚?!
ではないようです!
たぶん!顔が馬に似ているからでは?!
魚は魚!
他の魚に比較して似ているだけでしょうけど。

あの日から 20 年!?
いや!もっと!
気の遠くなる程の光陰にさらされていますが
年齢がバレて自分でも落ち込むので
計算しません。はは。

悪天候では動き回るのも億劫なので
それ以来だった平等院に入ってみます。

鳳凰堂の前には
途切れることなく観光客が押しかけています。

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そして!警備がとても厳重!
こんなに厳重でやかましかったかしらね。
不審な動きに目を光らせています。

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ワタカに会うためだけに
大枚600 円も拝観料を払ったんです!
草を投げさせておくれ!

と叫ぶ機会も勇気もなく
雨と観光客に押されて出てきました。

池に今も宇治川の水を引いているのなら
ワタカは棲んでいますよね!きっと。
ワタカは淀川のワンドのような
本流より流れの穏やかな場所を好むようですから。
コメント(2) 
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コメント 2

好奇心

馬魚って、、、、
by 好奇心 (2012-01-19 12:22) 

ほっ

顔で命名したというより
馬の好む草を食べるから
そうなんでしょうか。
by ほっ (2012-01-19 12:49) 

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