見た？天龍三郎！私は見た！

昔のおと～さんは
機嫌のいいとき
たとえば！
田中角栄元首相のように
風呂の中で浪花節をうなっていたという
イメージがあるんですが。

100 年ばかり前には
町中！浪花節が流れていたのでしょうか。

大正 4 年（1915 年）の
大阪の興行場を数えてみます。

「大阪獨案内」から拾います。

「寄席」が 69。
「活動写真」が 42。
「劇場」は 22。

「落語」が 5。
「浄瑠璃」は 4。
「浪花節」は 3。

「芝居」と「仁和賀」が各 1。

さらに「遊園」が 1。
先代の通天閣の建っていた
ルナパークですね。

各興行場の定義や
キャパシティがよく分かりませんが
ま！たくさんありますね。

しかし！
意外に浪花節の定席が少ない！
寄席と比べたらないに等しい？！

100 年前がそうですから
現代では
愛好家はいないのでしょうか。

それが！
浪花節（浪曲ともいいますがね）の
定席があるんです！大阪に。

月に 3 日興行ですが
すごいことです！たぶん。

お骨仏の一心寺の南会所の
「一心寺門前浪曲寄席」に
行ってきました。

開演までまだ時間があるというのに
すでに！会場はいっぱい。
後方の柱の陰のイスが空いていました。
でもね！
なんにも見えやしない！

それでも！私は見た！
ついに！見てしまった！
天龍三郎を！



おん年 95 歳！
現役最古参！

適当にお茶を濁して
「お後がよろしいようで」とするのかと
失礼なことを一瞬！思いましたが
すごい！
他の演者と同じように 30 分を越える大熱演！



すごい師匠ですねぇ！

曲師はふたり。
三味線とギター。
この組み合わせは
モダン浪曲の流れなんでしょうか。

衝立（ついたて）の陰で演奏していました。
舞台では普通のスタイルだそうです。

終わって衝立から出て来られました。
おふたりともご高齢のようです。
あ！？
三味線は
うわさに聞く藤信初子師匠でしょうか。



日本最高齢の曲師？！
やはり 90 歳を越えて現役！

感動しました！

（敬称略）

コメント 2

　天龍三郎師、藤信初子師・・・関西浪曲の至宝です。他にも春野百合子師も同様。

　天龍三郎師は、二代菊春師の実弟、初代菊春師の息子。今年97歳になられますが、・・・残念ながら生の口演は拝聴したことがありません。youtubeでアップされているのを聞きましたが、「上手いねぇ」。なぜ、もっと早く聴いておかなかったのか後悔至極です。

　藤信初子師は、先代幸枝若師の三味線を弾いておられました。最近は、四郎若さんなどが弾いてもらっていますねぇ。

　亡くなられた小池菊江師とともに二丁三味線で幸枝若の相三味線でしたが、「驚異の二丁三味線」と小生は、思っていました。


　天龍三郎・・・現役　関西浪曲師が束になってかかっても勝てないと思います。

　三郎師は、気が乗れば45分でも1時間近くでも口演されていたそうです。
by マックス (2012-10-14 17:34) 

コメント！ありがとうございます。

若輩でシロートの私には難しいことは分かりませんが
たしかに
おっしゃるように感動ものですね。
by ほっ (2012-10-14 20:19)