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清朝宮廷の酒粕料理?! [絵に描いたどじょう地獄]

あのぜいを極めた
西太后も食べたかもしれない清朝の宮廷料理に
「酒粕」を使った料理もあるようです。

愛新覚羅浩著/食在宮廷に
「糟溜魚片」というレシピが書かれていました。

山東省発祥の料理らしい。
明朝時代から
宮廷料理に加えられているそうな。

魚をそぎ切りして片栗粉をはたいて油で焼いて
ねぎ!生姜!
酒粕!ぬか!塩!片栗粉を混ぜた水を入れて
調味するようです。

魚はスズキに似た魚だとか。

酒粕は日本酒のそれとどう違うのでしょうか。

ぬか?!
ぬかとは!?

米ぬかですか!
麦のぬか!いわゆる「ふすま」「bran」でしょうか。

なかなか灰色の脳にはイメージが形になりません。

柔らかくておいしい酒粕がたくさんあるので
私も作ってみましょう。

路地を急げば
安居酒屋の店主兼板前兼皿洗いが立っています。

「客が来ない」
「売り上げがない」
「政治が悪い」

ま!その前に自身に悪い理由があるんでは。

「仕入れた魚がダメになる」

「じゃ!魚!売って」
「スズキ!ある?!」

「ある訳はないよ!」
「フグのから揚げなら売るほどある」

「なにフグ?!」

「名前のないフグ」

「あるでしょ!どんな魚にも」

「魚屋が知らないといっていた」

これ以上!陰気なおじさんと会話してもムダ。
名なし?のフグのから揚げを引き取ってきました。

昆布だしに溶いた酒粕を火にかけ
生姜汁と岩塩を入れて沸かし
揚げたフグを加えて少し煮てから
ねぎの代わりにふきのとうをきざんでまき散らし
すぐ水溶き片栗粉を回し入れて
火を止めました。
blogふきのとう粕.jpg

春の味ですぞ。

おいしいですけどね。
ま!宮廷料理からかけ離れ過ぎましたか。
西太后の卓に出したら
頤和園(いわえん)の池にたたきこまれそう。
水を飲んでフグが怒ったような体にされるのかも。

(敬称略)
タグ:愛新覚羅浩
コメント(2) 
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コメント 2

nao0880

山東省煙台・福山の600年の歴史のある料理だと聞いたことがあります。
北京料理の源流の地です。
4月に煙台出張のはずが、煙台から日本にやってくることになってしまって、出張がなくなりました。

大阪には多くの煙台人の中国料理屋さんがあります。
来月はそんなお店で、ふかひれ姿煮・すっぽん・ツバメの巣などなど、日ごろ食べなれた料理を準備してお出迎えです。(すこし、うそをつきました。)
by nao0880 (2012-03-26 07:04) 

ほっ

そうですか。
北京料理と大きなくくりでしか表示していなくても
奥が深いんですね。

いつも的確なご教示ありがとうございます。
by ほっ (2012-03-26 08:06) 

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