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柳谷観音 採燈大護摩供 2023 [猫も歩けば棒立ち]

1,200 年の歴史のある楊谷寺!
通称・柳谷(やなぎだに)観音は
京都府長岡京市の西の端にあります。
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天王山を北に越えて谷に降りて
またあがらねばならない山の中。

そんな交通不便な山寺に
新型コロナウイルス禍でも
年に 2 度以上参詣しているのが
自分でも不思議。

今日(2023/02/17)は
阪急・西山天王山駅で降りて
天王山にのぼらず
山裾を歩いて行こうとしたのですが
「毎月 17 日のご縁日」の
送迎バスが停まっていたので
すぐ!乗ってしまう軟弱さ。

採燈大護摩供(さいとうおおごまぐ)の
準備が進んでいます。
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大峰山(たぶん!)の山伏たちは
行者問答なんかを長々としています。
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行者も僧侶も
まだ!マスクを着用しています。
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先日の節分のとき金峯山寺では
女性の修験者が多かったのですが
ここには男性ばかりのような。
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点火。
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煙からのがれて上に行きます。

バカですね!追いかけられました。
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煙とバカは上です!昔から。

境内中!煙。
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ちょっと幻想的な風景。

ぐるりと回って降りてきました。
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吹雪の舞っている年もありましたが
今日は!風はあるもののお天気はいいのに
参拝者が例年のように多くありません。



からからと風車が回っています。
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ずいぶん!増えています。

ここが嚆矢(こうし)のような
花手水を見て回ります。

一番大きな「龍手水」です。
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「苔手水」と呼ばれているものかな。
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水琴窟なので「琴手水」でしょうか。
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「庭手水」のはず。
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今年もお雛さまに会えました。
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これは「恋手水」ですね。
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氷に花が閉じ込められています。
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趣はあるのですが
これは花手水ではないようです。



丹山酒造が出張販売していました。
試飲の範ちゅうを越えるほど(100cc 超)
利き酒をいただきました。
日本酒は重いので
帰りに検討するはずだったのですが
すみません!その前を通らず!
山門を出てしまいました。

が!抹茶入りの糀(こうじ)甘酒は
買って!さげていました。
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いっしょにくださった飴は酒粕の味がします。

無人販売所で椎茸を求めます。
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門前の「茶寮 玉家」で
今回も「芋のこ餅」をいただきますか。
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宇治陵 37墳墓めぐり [いわなが姫の丑の刻参り]

お月さまが
ささやいた
昔むかしあの星に
りこうな猿が住んでゐた
   (三好達治「灰が降る」より)



宇治市に木幡古墳群という
古墳時代から平安時代までの墳墓が
集中している場所があります。

京阪・木幡駅や
JR木幡駅の東の丘陵一帯です。

ちなみに京阪の駅は「こわた」
JRは「こはた」と読むようですが
木幡古墳群はどう発音するのか
まだ!レクチャーされていません。

墳墓の数は 300 とも 350 とも。
広大な葬送地だったようですから
たぶん!それ以上のものが築かれて
重なったり!消えていったのでは。

しかし!目につくものは住宅ばかリ。
住宅群に墳墓らしい緑地が
点在しているといった印象ですが。

その古墳群の中に宮内庁管理の
宇治陵と呼ばれているものがあります。

藤原基経(もとつね)が
藤原「北家」一門の遺骨は
おなじところに埋葬すべきといって
この地を定めたようです。

基経は最初の関白になったひとらしい。

源融が天皇になろうとしたとき
臣下になったものが
皇族にもどろうなどとはふざけるな!と
恫喝(どうかつ)しておきながら
後になって!
臣籍降下していた源定省を東宮にして
さらに皇位(宇多天皇)につかせたり。
天皇の即位も廃位も
好き勝手にやりたい放題。

そんな人がいい出したことですから。

藤原北家出身の皇后たちの遺骨もあるから
宮内庁が陵と決めたのでしょう。

宇治陵は 37 陵!番号がふられています。



私の歩く都合で番号逆回りに進みます。

まず 37 はJR木幡駅のすぐ西にあります。
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被葬者は不明です。

その北に 36 。
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ここが藤原基経(836 ~ 891)の
墓ともいわれています。

土地のひとが昔から
「きつね塚」と呼んでいたそうな。
「きつね」は
「基経(きつね)」ではないかと。はは。

もしそうなら宮内庁が
「宇治陵」と比定するのはおかしい。
「陵」の呼称は
天皇・皇后の埋葬地以外には使えません。

ひと駅北のJR六地蔵駅の東まで
少々歩きます。

35 。
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藤原時平(871 ~ 909)の墓という説も。

茶どころ宇治!茶畑の横を進みます。
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前日の積雪が残っています。

34 は円墳のようです。
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ここは夫婦塚という伝承あり。
藤原冬嗣(775 ~ 826)夫妻の
墓地ともいいますが!はたして。

ここからどんどん南へ向かいます。
JR木幡駅の東に
宇治陵がひしめきあっています。

33 は藤原基房の娘の伊子の墓という説も。
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道元の母の伊子(1167 ~ ?)でしょうか。

32 は藤原道長(966 ~ 1028)の墓?!
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基経以上に長きに渡って
絶大な権力者の道長の墓にしては
ちょっと寂しいのでは。

宇治陵のほとんどは住宅街の中に
埋没していますが
それでもこの権力者のために
参道らしいものを造っています。
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でも!ここではなく
浄妙寺に葬られたという説がよさそう。

浄妙寺は道長が建立した巨大な寺院ですが。
木幡小学校のゴミ置き場のそばに
碑があります。
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さらにもうひとつあります。
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なぜ離してふたつあるのか知りませんが。
いずれにしろ!碑があるのみ。
みんなかすみのかなた。

薄暗い中に 31 。
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木々の向こうに
藤原基房(1144 ~ 1231)の松殿跡。
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土塁は残されていますが
見えるものは大正時代に建てられた
山荘流茶道の道場らしい。

30 。被葬者不明。
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29 。前方後円墳!?
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時代があいません。
ま!古墳の上に埋葬したのかも。

28 。だれのものか分かりません。
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27 。おなじく分かりません。
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26 。大きいですがなにがなんやら。
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25 。!?
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24 。?!
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23 。
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90 いくつの墳塚を
ひとつの陵墓と呼んでいるらしい。
もう!なんでもありですね。

22 。通り過ぎます。
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21 。!? 疲れてきました。
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20 。?!
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19 。!?
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18 。?!
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17 。6 墳墓まとめて!?
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16 。7 墳墓あるとか?!
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15 。これも前方後円墳だといいますが。
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14 。?!
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13 。大きな墳墓です。9 墳墓あるのかも。
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12 。!?
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11 。?!
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10 。!?
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9 。?!
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8 。!?
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7 。?!
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6 。!?
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5 。?!
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4 。!?
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3 。?!
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2 。!?
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1 。総拝所だそうな。
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明治 10 年(1877)ときの宮内省が
后妃の 17 陵と
親王たち 3 墓を比定したそうな。
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比定したといいながら
どれがどれやら分からず
まとめて総拝所を設けたようです。

明治 27 年(1894) 17 墓追加して
37 陵になったとは!どういうこと?!
20 人に 37 陵墓!?
これがエラい役所のジョーシキかも。

近くに昭和 36 年(1961)に建てられた
藤原氏塋域の碑があります。
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塋域ですか!むずかしい単語ですね。
えいいき?!墓場のことでしょうか。

太政大臣や関白だった
藤原北家を代表するひとの名が
刻まれていますが皇族でもありません。

この石は道長建立の
浄妙寺跡から発掘されたものだそうな。

一周してみて!なんだかすっきりしません。
藤原北家でも定子等の名はなく
道長系のひとを中心に選んでいるような。

さらにいえば
道長のあまたの配偶者の中の
倫子系の子孫が多いような気もします。



黄庭堅の詩「清明」が頭をよぎります。

賢愚千載知誰是
(けんぐ せんさい
(たれがぜなるをしらんや

満眼蓬蒿共一丘
(まんがんのほうこう
(ともにいっきゅう

千年も経てば!一面の草むら!
みんなまとめてなんでもないひとつの丘。

ただ!陵も墓も紛れていることに
一抹の安堵感を感じた小市民です。



(大鏡/保坂弘司訳注/)参照
(敬称略)
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元 夜遊びの街で 揚げ鶏のカレーあんかけ [昼定食]

昨年の終わりには歯科医院に通いました。

ん十年!ケアを怠っていたのは
自分でも自覚はありますが
それでなんともなかったのですがね。

これからは月に 1 度くらいは
検診にきてくださいと
受けつけのキュートなおね~さんに
さとされたのにうわの空。

しばらく忘れていたら
歯茎が腫れてきて
あわてて駆け込みました。



ひと昔前の診察券のある歯科医院は
その昔!深夜まで悪いことばかりしていた
大阪メトロの!
いや!その当時は大阪市営地下鉄の
西田辺駅から歩いて行きます。

帰路!麻酔で口中がおかしいまま
駅の周囲を徘徊すれば
知らない店舗だらけ。

昔なじみの居酒屋のどこも
昼食時には営業していませんね。

みなさん!余裕ができたのでしょうか。
死にかけているのでしょうか。



なんの店でしょうか。
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屋号は「食人」ですか。
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「食」が動詞なら
日本語に訓読みすれば「人を食う」ですか。
「をにと会ったら返れ」と
カムチャッカ日本語学校で習ったかも。

わが灰色の脳は!
読んだことも定かではない
宮沢賢治の「注文の多い料理店」が
浮かびましたが。

それですぐおじけづくほど
おら!賢い人間じゃないぞ。

おかずとごはん!?
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おらのような田舎もんでも
なんとかなりそうだべ。

とても!こぎれいな店内です。
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居酒屋とか「めしや」とか大衆食堂とかの
おら向きの野暮ったさはありません。
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みんな掘りごたつ式の席。
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あったかい。
夏は涼しいのでしょうか。

「今週のメニュー」の最初に書いてある
「揚げ鶏のカレーあんかけ」を注文。
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税込み 850 円。

おしゃれですね。
おしゃれに見えますね。

今度また!口中の麻酔がないときに
ゆっくり訪問しましょう。



(敬称略)
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華園の格安ランチ 生姜をさげて中道寄席 [パパラッチ!ママえっち?]

JR兵庫駅から北へ
すなわち六甲の山並みのほうへ進みます。

阪神(高速神戸線)の大開駅を過ぎて
さらに歩けば!こぢんまりとした
中華料理「華園」がありました。
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いいですね。
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「書」がいい!
人生が現れているような。

それに安いですね。
食べましょう。
食べなければ後顧に憂いを残しそう。

「日替ランチ」のほうをいただきます。
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私好みに少しずつのおかずがいいです。
舌の感覚の鈍いものには
味には可もなく不可もないのですが。

600 円は税込み価格でした。



徘徊後!ランチ場所から北東あたりの
市場のマルシンに入ります。
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いつも気になる自販機があります。
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「いくら 醤油漬け」やら
「ドーナツ」やら「かつおのたたき」やら
「すき家の牛丼」やら。

いっぱい説明してあるのですが。
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かえってなにがなんやら!価格はどれやら。
今日もまた!通り過ぎます。



東山商店街をくだります。
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商店街を歩くのは楽しい!
たとえ買えなくても。

この市場は安い生鮮食料品が多い。
バケツ売りなんか魅力的。
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ついにショウガを衝動買い。
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1kg を越えているのに税込み 380 円。
持ち帰るのに難儀なのを考えずに。



時間に余裕ができたので
西室院の「中道寄席」に顔を出します。
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一番に入場して
自分で決めている定位置を確保。
四角の客席の場合には
舞台やスクリーンに向かって
最後列の右の端が好みです。

長い間知らなかったのですが
池波正太郎はいつもその席だったとか。

ちなみに時間が許すかぎり
試写会に顔を出していた渥美清は
決まって最後列の左端だったそうな。

が!私の後ろにイスを並べ出しました。

ひとつさがります。
が!また 1 列追加します。
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やめてください。
またさがらねば。
ついに部屋の端!
これでエンド!やれやれ。



トップバッターは桂源太。
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初めて出会ったひとかも。

歯切れがよくて!よどみなく。
上手ですね。
上手だから
人気が出るかどうか分かりませんが。

桂あおば。
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たぶん!私の「耳」が悪いので
私の評価が低いのですが!
今日はなかなか。
活舌(滑舌)がいいほうですね。

林家笑丸が今日のゲストかな。
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ちゃんとした!といったら失礼ですが
古典を演じていました。

このひとの後ろ面やら松づくしやら
後ろ紙切りやらかっぽれやら
その他!多くの芸を拝見していますが
私は全然興味はなく!すみません。
落語が一番よく感じます。

この席のリーダーの桂三ノ助。
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前の 3 人の元気がよかったので
今日はしおれて見えました。
頑張ってね。



(敬称略)
タグ:池波正太郎
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灘三郷 酒蔵めぐり 試飲めぐり [みんなで歩けばこわくない]

「沢の鶴」の資料館から始めます。
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解散したのかどうか月例ハイキング。
残党の変人たち(失礼!)が
大変人の私のところへ集まってきたので!
灘五郷のうち!西郷と御影郷と魚崎郷を
引率して歩きます。

まったく上下関係のない寄せ集めですから
ミュージアムに行くと温度差がすごい。

なんでも興味を示し
ていねいに見て進むものもいれば
食欲と性欲にしか反応しないものも。
いろいろ。

さっさとショップに行って
試飲をしているものもいます。
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「酒蔵の道」を行きます。
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「こうべ甲南 武庫の郷」の資料館で
「甲南漬」のお勉強するひとはお勉強。
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甲南漬とはウリ(瓜)の酒粕漬けのこと。

庭に白梅が咲いていました。
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「甲南漬 本店」のショップで
「柳かげ」を買う習わしです。
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150ml 税込み 330 円!
落語に出てくる柳かげは
江戸と上方とは違うもののように思えますが
いずれにしろ!安価な駄酒。
でも!これなぜか!非常に高価です。

処女(おとめ)塚です。
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過去!ん十年!ここで
いく人もの乙女やら乙女くずれに
森鴎外の戯曲「生田川」の解説と
得意の悪口をいってきたことか。

そして!たぶん!嫌われましたね。
音信不通のひとばかり。

御影郷に入り
「福寿」の神戸酒心館に行きましょう。
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ここにも梅が咲いています。

つぎは「白鶴」の資料館へまいります。
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灘五郷に中で
一番学習させてもらった白鶴です。
みなさん!なにか説明しましょうか!?
いいそうです。

「自動試飲機」があります。
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なん度も差し出さないで!
なん度でも出ますよ!そりゃ。

この蔵で働くひとの食事は平等です。
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昨日きたひとにもちゃんとお銚子がつきます。

「菊正宗」です。
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イベントなら!ここのものが一番好きですが。

会所場です。
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休憩したり食事をしたりするところ。
ここの膳にはお銚子がありません。

魚崎郷に出ました。

「浜福鶴」では
いつでも工場見学ができます。
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ん!?
やっぱり!みなさん!ショップの隅の
試飲コーナーに行っています。
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「桜正宗」で最後のお勉強。
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もう!飽きて表で待機しているひとも。



まぁ!どこの蔵に行っても
興味は試飲だけのひと多し。

試飲といえどもトータルすれば
1 合(180ml)はゆうに越えていますね。

阪神・魚崎駅前で解散します。

大阪梅田までいっしょに帰ったおね~さんは
大阪メトロの御堂筋線で帰るといます。
私は谷町線に乗りましょうか。

ん!?
某居酒屋の
メガハイボール(シングルの 3 杯分)も
ギガハイボール(同 4 杯分)も
飲んだことがないというではありませんか。

蔵めぐりのあとですが
向学のために 1 杯だけ飲みますか。
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「メガ」が税込み 450 円。
「ギガ」が 550 円。
再度!念を押します「1 杯だけですよ」!

「安い!」
「濃さがいい!」

おね~さん!喜んでいます。
が!この後!画像も記憶もありません。

1 杯だけといったはずなのに。
なにがどうなったの?!
今!聞いてみるのも!怖い。
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