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花らっきょうは甘酸っぱく [お命!いただきます]

泥のついた「らっきょう」が出回る季節です。

私にもあった!?純真な幼少のみぎり
おとなたちから
  「らっきょうを猿に与えると
  皮をむいて!むいて!最後までむいて!
  なにも残らないから怒り出す!」
と聞きましたが
猿はらっきょうのアリル化合物独特の臭気は
平気なんでしょうか。

その頃に
「花らっきょう」は桃屋の商品名だと聞いたのですが
それも眉唾もの!なんでしょうか。
通称「花らっきょう」は小粒のらっきょうの甘酢漬け?!ですよね。

桃屋は大正10年に「花らっきょう」を売り出しているようです。
調査した訳ではありませんが
明治以前の文献に
「花らっきょう」の表記はないような気もします。

神社の大木の陰の悪条件の
猫の額くらいな畑地には植える作物もなく
らっきょうを植え放しにしていました。
思い出した年に?!見にいっていましたが
父が掘り出しながら
「放っておけばおくほど!小さくなる!」
とつぶやいていたのを思い出したじゃないですか。

それは分球して数量が増え!
個々の球は小さくなっていたのでしょう。
(またはネマトーダ?なんかにやられていたのかも?!)
その小さならっきょうが
「花らっきょう」の原料じゃないでしょうか。
ま!当然!経済的には小さな種類を作付けしているのでしょうけど。

家庭の栞(明治41年発行)に載っていた
らっきょうの三杯酢。
らっきょうをたてに細かく割いて三杯酢に半日おくとあります。

アクセントに紅たでの葉も入れてみました。
こりこりした食感!おいしい!
 
 
らっきょうをごま油で炒めて
味噌で調味。花かつお。

思いつき!やっつけ料理ですが
ねぎやたまねぎのそれよりこれもまた!歯ごたえがよろしい。

追記(2007/07/11)
明治30年の日本郵船の『社船調度品由来抄』に
「花らっきょう」が積まれたと記録されているらしいという情報をいただきました。


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