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ありがとうなら!みみずは?! [手のひらを太陽に]

「ありがとうなら」(蟻が十歳なら)
「みみずがはたち」(蚯蚓が二十歳)

五木寛之著/重箱の隅に書いてありました。

初めて聞きます。

私や私の周囲がいっているのは

「ありがとうなら」(蟻が十歳なら)
「いもむしゃはたち」(芋虫ゃ二十歳)

ですがね。

でも!みみずやいもむしではなく
もっと 6 本足のきれいな昆虫は
いなかったのですか。はは。

「みみず千匹」という単語も
女性器に失礼でしょ。
もっと愛すべき生物がいるはずなのに。

とはいうものの!
みみずに責任があるはずもありませんが。

北宋の梅堯臣(1002 生~ 1060 没)という
不遇の官吏の詩人は
目につく小動物を
片っ端から詩に織り込んでいます。

そのものズバリ
「蚯蚓(きゅういん=みみず)」という題の詩もありますね。
みみずに愛情を持っている詩人もいるのです。

こどものときに
不思議だったことがあります。

真夏の朝
大きなみみずが
つややかな色をしてはっているのです。
カラカラに乾燥した大地しかないのに。

どこにいたのでしょう。
そして!どうして出てくるのでしょう。

すぐ!太陽が昇り
哀れ!みみずはあっという間に
干ものになってしまいます。

それは翌朝も!翌朝も。
毎日!次から次へ自殺行為を繰り返しています。

俳人も見ていますね。

   朝すでに砂にのたうつ蚯蚓またぐ(西東三鬼)

そして。

   何をしにここに出てきて蚯蚓死す(谷野予志)

あ!?現在もそうでした。
都会でも
公園を行けば
あらら!焼けつく道に出てきて死んでいます!幾匹も。
blogみみず.jpg

17 世紀の傑作
アイザック・ウォルトン著/釣魚大全(FISH and FISHING)にも
乾期のみみずの考察がありましたね。

みみずが見えないとき
「胡桃(くるみ)の葉の」
「しぼり汁をまけば出てくる」とか。(森秀人訳)

ん!?
下島連は
「栗(くり)の葉の汁」と訳していますがね。

どっちですか。
だれか確認してくだされ!

あ?!
張岱(1597 生~1689 没)著松枝茂夫訳/陶庵夢憶では
「みみずは石灰水で溶かす」のだそうな。

みみずは草花の根を傷める害虫になっています。
哀れ!濡れ衣。
みみずが根切り虫の仲間だった時代。はるか。


(敬称略)
タグ:梅堯臣
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 2

バルムンク

クルミが正解です
by バルムンク (2014-06-06 08:55) 

ほっ

わざわざ
ご教授痛み入ります。
ありがとうなら、、、みみずはなんて
失礼なことはいえませんが
ありがとうございました。
by ほっ (2014-06-06 09:48) 

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