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金瓶梅の纏足(てんそく) [スペインのハエ (R-18)]

笑笑生著/金瓶梅(きんぺいばい)の舞台は
北宋の末ですか。

でも!その 500 年ほどの後の
著作のあった 16 世紀の明の風俗そのものらしい。

主人公の西門慶(しーめんちん)は
王さまでも貴族でも豪傑でもなく
身分的には下等な商人ですね。

それが財産は等比級数的に増えて
色恋も際限なく発展して行きます。

生活もカネにあかせて派手です。

それは
秦の始皇帝や隋の煬帝や唐の玄宗のような
けたはずれの酒池肉林には及ばないものの
役人を傀儡(かいらい)して
好きなような生活ができる
すでに商人の天下が来ていたようですね。

金瓶梅に血湧き肉躍りますか。
私は踊ることはないですけどね。
だらだらと性遍歴の羅列のようで。

第五夫人の潘金蓮(ぱんちんりえん)を軸に
なん人関係する女性が出てくるのやら。

露の五郎(後の 2 代露の五郎兵衛)が
落語「金瓶梅」でいっていました。
潘金蓮の
金蓮とは纏足(てんそく)のことだ!と。

纏足は幼児のときに
ふたつ折りにして布でまいて固めた足。
足が小さいので
あひるのようにヨチヨチ歩きしかできません。

「よちよち小股歩きをしていると」
「女性のあそこが練れてようなる」
あ!?真偽のほどは知りませんよ。
五郎兵衛師匠にお尋ねあれ。

潘金蓮はこの物語のヒロインでしょうから
作者・笑笑生はそこを強調して命名しているのかも。
こんなこと!ガッコーではおせーてくれません。
落語を聞くこともお勉強になりますねぇ!

今!気づいたのですが
夫人はほぼ全員
フツーの娘だった訳じゃないんですね!

第二夫人の李嬌児(りーちあおる)は遊廓の芸妓。

第三夫人の孟玉楼(もんゆーろう)は呉服屋の寡婦。
第四夫人の孫雪蛾(すんしゅえお)は西門慶の娘つきの女中。

問題の第五夫人の潘金蓮には幼いときから売られたり
嫁がされたりした多くの悲しい遍歴。

第六夫人の李瓶児(りーぴんる)も潘金蓮と同じような
妾奉公やら売られたりやらの薄幸な身の上。

家内にそれだけいても足りず
外でもまぁ!
お嬢さん好みの豊臣秀吉が見たら驚愕するような
ややこしい女性ばかりあさっていますね。
ときには男色も。あは。

あ!?
第一夫人の呉月娘(うーゆえにあん)は後妻なんですが
え~と!この人だけそんなに過去は、、、ないのかな。
珍しいですね。


ん?!
今夜はなにを書こうとしていたのか!、、、忘れました。
あぁ!絶不調!

そう!ややこしい女性好きの亭主といえば
とりあえず!
同じく明の末期(17 世紀)の笑府の中の 1 話をどうぞ。

女房!遊廓狂いの亭主に
「万人の男の肌にふれた女のどこがよくて!?」

亭主答えて
「名妓は多くの男とつきあうほどあそこがよくなるのさ!」

「あら!おやすいことじゃないの!」
「早くいってくれればよかったのに」


(金瓶梅は小野忍・千田九一訳)
(笑府は松枝茂夫訳を読みました)
(敬称略)
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