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ロバに食わせるだけ [絵に描いたどじょう地獄]

宋の艾子(がいし)雑説/蘇軾(そしょく)撰に
「苜蓿(クローバ)」のはなしがありました。

「今年初めて摘みました」
「私どもが食べるのはもったいないので」
「まず第一番に」
「先生に召しあがっていただこうと存じます」

「わざわざありがとう」
「お次はだれのところへ持って行くのだね」

「あとはロバに食わせるだけでございます」


クローバといえば
石毛直道著/食生活を探検するに
北アフリカの遊牧民の中で
ウマゴヤシ(クローバ)に
煎りゴマをかけたおひたしや
糸昆布を和えたなますを作って
日本をしのんでいますね。

そのウマゴヤシは
羊の餌を横取りしたものらしい。


たわむれに
クローバを茹でてみます。
塩吹き昆布と和えたら
箸休めにはなりますが。
blog66.jpg

栽培された野菜ほどおいしくはありませんね。
異国に住んでいると大変ですね。


仕事で訪問したパン工場を出て行こうとすると
門のところで面識のない従業員さんが
「パンをどうぞ!」

ありがたく!ひとついただきました。

「もっと!どうぞ!」
「持ち出しはできませんが食べてください」

夕刻で!おなかが空いていましたが
そうガツガツする訳にはいきません。
丁重にお礼をいって出ました。

「はい!オッケーです」

守衛さんにいっている
親切な従業員さんの声が背中で聞こえました。

私が食べなかった山ほどのパンは
豚の餌用のボックスに放り込まれていました。

豚の餌の横取りでしたか!?

大昔のことですよ!
今行ってもくれるものかどうか分りません。

(艾子雑説は松枝茂夫編訳を読みました)
(敬称略)
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