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風呂吹き 火吹き竹料理 [絵に描いたどじょう地獄]

「風呂吹き(ふろふき)」という
料理があります。

まず!頭に浮かぶのは
蒸すか茹でるかした大根に
みそだれをかけたもの。

それにしては!ふしぎな名前です。

私より賢い(らしい!)ひとが
「風呂吹き」はネギが本流だといいます。
風呂を沸かすときに使う
火吹き竹の形に似ているから。
牧野富太郎も著書に書いているとか。

にわかに信じられません。
無理があるのでは。

火吹き竹は薪(まき)や炭を吹いても
風呂や鍋を吹かないと思うのですが。
それに!もしそうなら
「風呂吹き」ではなく
「火吹き(竹)」の呼称でいいのでは。

昭和 5 年(1930)刊の「野菜百珍」の
「葱(ねぎ)」のところに
「風呂吹き」はありません。

「大根」や「蕪菁(かぶら)」の項には
「風呂吹き」のレシピがあります。

「風呂吹」「ふろふき」の
ことばが出てくる江戸時代の料理書は
12 ばかりあるそうですが
いずれも大根かカブラです。

「ふろふき」の語源はいくつかあり
決定的なものはないようですが
火吹き竹説はないのでは。
まして!ネギの
風呂吹き起源説はどうでしょう。



ま!ネギで作ってみますか。

蒸すも茹でるもメンドくさいので
電子レンジで加熱します。

みそだれの代用に
市販のごまだれをかけます。
blog91.jpg

酒の肴になります。



大根やカブラでいいのなら
丸餅なんかどうでしょう。
おなじように丸くて白いじゃないですか。

最初にまん丸くまるめていないから
電子レンジにかけると
ますます円形から遠ざかりましたが。
blog92.jpg

やはり!ごまだれで。
まぁ!まずくはありません。



ネギの青いところと
串からはずした焼きとりのズリ(砂肝)とを
フライパンで焼き肉のたれをかけて加熱。

丸餅を網でかるく焼いてから加えて
しあげます。
blog93.jpg

おいしい。



カボチャとサツマイモを乱切り。
電子レンジで 7 分通り加熱。

スグキ漬けの葉を散らし
マヨネーズとみそを混ぜて味をつけ
餅をのせ
チーズでおおい
もう一度!電子レンジに入れます。
blog94.jpg

なかなかのごちそうです!わが家では。



あれ!?
「風呂吹き」は
どこかに行ってしまいました。



(林春隆著/野菜百珍/)
(川上行蔵著/湯吹きと風呂吹き/)参照
(敬称略)
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