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桃栗残念!柿蜂の巣? ブログトップ
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まくわうり キムチの素 [桃栗残念!柿蜂の巣?]

わ~い!
blogまくわうり1.jpg

マクワウリです。
道の辺で見つけたら
うれしくなって買ってしまいます。

安価だということもありますが
なぜか郷愁を感じます。
といっても
幼少時にそんなに
マクワウリを食べていたとも
思えないのですが。

「人来たら蛙(かへる)となれよ冷し瓜」

一茶の「七番日記」にありましたが。

この瓜とはマクワウリのことですよね?!



甜瓜(まくわうり)には
あま瓜!香瓜!真桑瓜!の別称があるとか。
(林春隆著/野菜百珍)

甜瓜と白瓜は
ごく近縁のもの!(石毛直道・他著/食物誌)

白瓜といいながら
私が見かけるのは青瓜(?)ばかりですが。

もっともほとんど
越瓜(しろうり)と書いてあるのが
フツーですけどね。
青い(緑)ものも
白いものも越瓜(しろうり)!?

越の国からきたからでしょうか。
「越」はどんな国か
浅学にしてピンときませんが
呉越同舟の「越」国なら
揚子江流域あたりかも。

早いはなし!
マクワウリとシロウリも
おなじ日本のメロン。
(秋山賢一・他著/イラストさくもつ事典)



一茶の句に

「葉がくれの瓜と寝ころぶ子猫哉」

もありましたが。

いずれも
文化 10 年(1813)のころの句らしい。

マクワウリは江戸時代の夏には
くだものの王座を占めていたそうな。
(筑波常治著/五穀豊穣)

そしていつの時代にも
瓜を見たら
持って行きたくなるのがヒトらしい。

ヒトはみな!瓜泥棒!?

私が欲しくなるのも
遺伝子がそうさせているのかも。

田中二郎著/砂漠の狩人/によると
アフリカのカラハリ砂漠の住民は
1 年の内 300 日以上水なしの生活。

水分摂取を植物に依存しているのですね。
特に野生のメロンには
多量に水分があるようです。
苦味が強いそうですけどね。

その果実は雨期に入って 1 月で実り
乾季のなかばまで
良好な状態を保っているそうな。

昭和 42 年(1967)ごろの記録です。

その 2 年前にも
カラハリ砂漠を
横断している記録があります。
木村重信著/カラハリ砂漠/にも
別の種族が
夏と秋にメロンを大量に採集していました。

私がメロン(マクワウリ)を見て
集めたくなるのは
アフリカからの指令かも。

もっともカラハリ砂漠はアフリカ南部。
私のミトコンドリア・イブが
ここにいたのかどうか分かりませんが。



あ!?
桃屋のキムチの素!
blogまくわうり2.jpg

気にしていなかったから
久しぶりに見つけて感激。

韓国料理に縁がないまま
古希を越えた祖母が
これに出会っていたく感激したようです。

香のものにこれをまぶして食べれば
高級料理(?)になるとか。

私には塩分が舌にさわるのですがね。
祖母の味覚がよく分かりません。

マクワウリは中途半端な甘さですので
キムチの素を混ぜて
しばらく冷蔵庫に入れておきました。
blogまくわうり3.jpg

無糖で漬けておいた梅酒を
ロックで飲みながら
祖母をしのんでみましょう。



(敬称略)
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西瓜の収穫 鳴け!たにし [桃栗残念!柿蜂の巣?]

「鳴け 田螺(たにし)」

三好達治の詩ですけどね。

わが家の西瓜(すいか)に
雄花も雌花も咲くのに
まったく実がとまりません。

それでふと!
「鳴け 田螺(たにし)」を思い出したところ!?
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実がとまりました!
blog42.jpg

時季が過ぎて売れ残っていた西瓜の苗を
50 円で引き取ってきて植えていたのですが
つるを展開して行くスペースがありません。
貧乏はしたくないものです。

ベランダの頭の上の高さに
古いよしずで棚を作ってやりました。

そして!大昔!
書家の榊莫山(さかきばくざん 1926 ~ 2010)が
「鳴け タニシ」というエッセイを書いていたのを
思い出したのです。
いつも唐突に脈絡もなく思い出すのです。

そのエッセイは
三好達治の詩「鳴け 田螺(たにし)」を引用して
タニシやヒキガエルが
かれの住んでいる
山深い(と書いてあります)伊賀の里にも
いなくなったと嘆いている内容でした!たしか。

かれは毎朝
カボチャの畑をめぐり
雌花に雄花の花粉をつけてやっているとか。

そうか!虫媒花は待っていてもいけませんか。
私も西瓜に同じようにしたら
実が太ってきました。

そのとき三つの雌花がありました。
三つとも大きくなって行きます。
blog43.jpg

それ以上実がついても株に力がないでしょうから
その日以外には小虫の代わりはしていません。

したがって
以後!雌花は咲くもののしおれるまま。



実がとまって 2 週め。
blog44.jpg

順調に太っていた玉の成長がにぶくなったような。

長径 10cm を越えたくらいです。
もともと小玉西瓜の苗だったのでしょうけど。

3 週め。
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つるが全然伸びません。
成長をとめています。

そろそろ 4 週めの夕刻。
blog46.jpg

げ!?

葉がしおれています。
それは毎日のことですから
散水すれば回復させられますが!

向こうの玉が割れています!?

つるもしおれているだけではなく
もう!枯れ始めているようです。

頭の上のことですので
早朝出て!夕方に帰宅していると
注意力が散漫になっていました。

三つとも収穫。

ひとつ 400g を越えたくらいの可愛い西瓜です。

割ると種子が黒い。
blog47.jpg

完熟していたのですね。

甘味が少なく
あんまりおいしくはありません。
肥料もなく!放任栽培ですからね。

でもまぁ!いとしいものです。
心豊かにいただきます。



ついでに
三好達治の詩集を探し出して
めくってみました。

こんなときでないと見ることもない詩集ですが。
あ?!


淡くかなしきもののふるなり
紫陽花(あじさい)いろのもののふるなり
はてしなき並樹(なみき)のかげを
そうそうと風のふくなり


なんの詩やら?
だれの詩やら!まったく忘却したまま
いつも私の頭の隅にあるフレーズは
三好達治の詩「乳母車」の一部でしたか。

相当昔から刷り込まれていましたが。

定型詩だと思っていたのですが
全体をみたら!そうでもなかったですね。

この詩で「ふっている」
「淡くかなしきもの」は
私は「、、、」のような気がします。
といったら
「それだ!よく発見できた!」
「きみの繊細な詩心はすばらしい」と
「師」が手放しでほめてくれたような。

今!そのときいった
「淡くかなしきもの」はなんだったのやら。
まったく記憶にありません。
「師」もだれだったのやら。

は~!
なぜかため息!吐息。
めくるめく夏が終わったような心境。



(敬称略)
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トマトの日除けができました [桃栗残念!柿蜂の巣?]

日除けができました。
blogトマト1.jpg

西日を受ける緑のカーテン。

売れ残っていたトマトの苗を
1 株だけ 50 円で買ってきて
いつもジメジメしていて乾かない
ハラン(葉蘭)のプランターに植えたら
あっという間に伸びて日除けになりました。

枝を出して広がる時間が短かったので
下葉がほとんど枯れ上がっていません。

それに
ナメクジの巣窟だったプランターが
朝!水をやっても
夕方にはカラカラに乾くようになりました。

もっとも深夜の人海戦術で
ナメクジはみんな退治したつもり。

1 株を藤棚のように大きく広く
育てているところもありましたが
トマトはすごいですね。

でも!
「トマトは朝日の当たるところに植えよ」という
ことわざ(?)があったような。

畑でも敷地でも
東の端に
トマトを植えなければいけないのでは。

どうして?!
その根拠は思いつかないのですが。

わが家のトマトは西日除け。
なにか災いが起きますかも。



このトマトはミニトマトでした。
blogトマト2.jpg

毎日 10 個ばかり収穫できます。
高級店で買えば
1 個 10 円くらいで販売されていますね。はは。

自給自足はうれしいものです。



トマトといえば
日本ではこの前まで食品の類には入れず
「バカなす」だの
「きちがいなす」だのといって
けんかのときに
相手にぶつける道具だったそうな。

ヨーロッパでも同じような扱いかな。
鑑賞用の時代が長かったようですが。

イタリアでは「黄金のりんご」
ドイツでは「天国のりんご」
イギリスでは「愛のりんご」と
呼ばれるそうですが
そのことばは
鑑賞時代に生まれたのでしょうか。
食品としてそういわれるのでしょうか。

トマトは毒だから食べると!
それとも
トマトは栄養価が高く
性的ホルモンの分泌が
活発になる(?)ので食べると!
「黄金の、、、」
「天国の、、、」
「愛の、、、」になるのでしょうか。
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マクワウリの皮むき作法 [桃栗残念!柿蜂の巣?]

先月(拙ブログ 2016/07/12
田園都市で買ってきたマクワウリを食べます。
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皮をむきます。
ピーラーを使います。
マクワウリの可食部分は薄いので
私の包丁さばきではなくなってしまいます。

「瓜の皮は大名にはがさせ」
「柿の皮は乞食のはがさす」
なんてことわざ(?)があるそうな。

昔の文章で「瓜」といえば
「マクワウリ」やその仲間の
「シロウリ」「アオウリ」を指すと
考えていいようです。

「瓜の皮は大名にむかせろ」
「梨の皮は下司(げす)にむかせろ」とも。

どういうこと?!

食べるところが少なくなることを承知で
厚くむくのでしょうか。

アフリカのカラハリ砂漠の
ブッシュマンは狩猟・採集で
生活しているようですが(1965 年ごろのこと)
特に好むものに
カフィール・メロン(ツァマ・メロン)があるそうな。

砂漠に自然に生えている瓜のようですが
モノクロ写真で見ると
縦じまがあり日本の古来の瓜に似ていますが。

味は苦くて酸っぱいそうな。

それは原種に近いものかも。
マクワウリも皮の近くにその味が残存しているので
厚くむくのでしょうか。

ただし!私には苦にならない味ですけどね。
味覚が鈍感なのでしょうか。



「お座敷や 瓜をむくさへ むつかしき」

一茶の句だそうですが。
マクワウリを食べるのに
味だけではなく
うるさい流儀があるようです。

「瓜は六皮半」にむかねばならないらしい。
なんですか?!「六皮半」とは。

初ものは縦に四つに割らねばならないそうな。

土用までは縦に割り
以後は輪切りにして食さねばいけません。

なにがなんやら!

本を広げれば広げるだけ
灰色の脳みそにダメージが増えますぞ。



ピーラーでは薄くはげるだけ。
その上をもう 1 度はげばいいのかも。

もう 1 度はいだら
薄い半透明な羽衣のような帯が取れました。

試しにカワニナと川魚の水槽に入れてみます。
自ら沈みます。

しばらくすると、、、ない!?
どこに行ったの?!

1 尾のドジョウが敷布にして寝ていました。
冷蔵庫に入っていたマクワウリですので
冷たくていい感じだったのでしょう。

それなら他のドジョウにもあげますか。
2 度はぎのマクワウリの羽衣をみんな
水槽に入れておきました。

たちまちカワニナがおおいかぶさり
朝までにみんな食べてしまいました。



縦に切るのか
横に切ればいいのか
私の知ったことではありません。

さいころに切って立て塩に浸けます。

アラフォー(around 40)のほんわかおね~さんが
プラムをくれました。

最近は
果物店のイケメンと交際しているのか知らん。
頑張ってね。

それはともかく!なつかしい。
夏の味ですね。

なんでも食べられて
行く先々で好物が生まれて!
昔の食べものは忘れて!変化して
アイデンティティ希薄!
故郷のいらないいいかげんな人生ですが
どこかになつかしさを覚えるのはなんでしょう。

落ち込みますね。
冗談ですよ!
失恋以外ではあんまり落ち込みませんよ。

プラムの皮をむいて小さく切って
いっしょに立て塩に浸けて
冷蔵庫で冷やしておきました。



ごはんに
水を切ったマクワウリとプラムをのせて
永谷園のお茶漬けの素をかけて
くら寿司の粉末緑茶を少し加えてみます。
blog甜瓜2.jpg

冷やしたペッボトルのお茶をかけていただきます。



ドジョウにはドジョウの生活があり
カワニナにはカワニナの事情があるのです。
ほんわかおね~さんはなにかの暗示かなぁ。
甘く酸っぱいことの、、、。

冷たいフルーツお茶漬け!さぶさぶ。
夏!本番です。
季節に取り残されないように生きよう。



(とよた時編/さくもつ事典)(中村浩著/植物名の由来)
(林春隆著/野菜百珍)(青木恵一郎著/さくもつ紳士録)
(木村重信著/カラハリ砂漠/等を参照しました)
(敬称略)
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柿酢 酢柿 [桃栗残念!柿蜂の巣?]

前日からの雨で気が滅入って
京都の郊外のひなびた里を歩いていたら
見知らぬ人から
たくさんの柿(かき)をいただきました。
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「10kg でも 20kg でも持ってって」
といわれたのですが
そんなにかついで歩ける訳もなく
それでも遠慮なく
30L ばかりのザックに
ぎゅうぎゅうに詰めました。

11 月の中旬のことです。

帰宅して濡れたものを脱げば
体は泥のように崩れ落ちそうでしたが
その日のことはその日のうちに!という
祖母の教えを思い出し処置することにしました。

渋柿ですから
吊るし柿にしやすいように
ヘタに枝がついているものから
皮をむき始めました。

包丁よりピーラーの方が扱いやすい。
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むいた皮も干して保存しておきますか。



小さくて数が半端じゃないです。
眠いし!飽きてくるし。
残りは酢を作ったらどうでしょう。
名案(迷案?!)が浮かびました。

ただし!試みたことは 1 度もありません。

カメに入れておけば勝手に酢になると
大昔!小学校で習ったような。

それでふたつみっつに割って
空いていた梅酒用の瓶に
芸もなく放り込みましたが。
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比較的涼しい
玄関の下駄箱の上に飾っておきます。

年が明けて
それから 2 カ月も経てば
吊るしたものも
並べて干したものも
おいしい干し柿になりました。
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そして半年過ぎて初夏。

なまけものが放置したままの柿の瓶には
白い幕ができています。
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酢酸菌のコロニーでしょうか。

さわってみると案外しっかりとした固まりです。
紅茶きのこみたい?!

これ以上置いておくと
夏の気候ではコバエなんかが寄ってきそう。

おたまを入れてみると
意外に水分が少ない。
ともかくすくっては
ステンレス製のザルに入れて
押して少しずつ「酢」を絞りました。

重しをして放置する方がいいのでしょうか。

もろみの中から柿が出てきました。
blog36.jpg

全然!酢作りに貢献していない柿ですね。



思い出しました。

最初に柿を瓶に入れて 10 日も過ぎたころ
発酵が進んでいないような気がしたのです。

「洗ったのじゃないの?!」

知ったかぶりのお年寄りがいいます。

洗いましたよ。
もらったのが雨の日。
乱暴に収穫して下に落ちた果実を拾ったのか
落ち葉なんかといっしょにバケツに入れてあったものを
もらってきたのですよ。
当然洗いますよ。

「洗ったから酵母も酢酸菌も落ちたね」

それでですか!?

それからハイキングに行くたび
山にあった柿をもらってきては
洗わないで注ぎ足したのですが。
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これがなかなか追熟しなく!醗酵しなく!
つぶれません。
しかたがないので中に押し込んでおいたのですが。

最初の柿を洗ったものの
酵母や酢酸菌が
落ちてしまった訳じゃないのですよ!たぶん。

それで酢ができ始めたときに
新しい柿を突っ込むと
新しい柿は
酢漬けになってしまったのじゃないのかな。



圧力もかけないで絞ったので
柿酢はウイスキーのボトルに
90 %ばかり。
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とても少ないけど
初めての経験はできました。

副産物(?)の柿の酢漬けは
渋は抜けていますが
とても酸っぱい!
酸っぱいのが好きな私向き。

柔らか過ぎず!食感がいいですよ。
なにかといっしょに酢のものにできそう。
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