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フグの子!美なれば悪もまた [お命!いただきます]

春。
わが家の庭?の桃ケ池のほとりに
桃の花が咲いて
柳が芽吹きました。
blog柳.jpg

柳といえば
宋の時代の
梅堯臣(ばいぎょうしん)の詩にありましたね。

春洲生荻芽  しゅんしゅう てきがをしょうじ
春岸飛楊花  しゅんがん ようかとぶ(筧文生注)

范饒州坐中客語食河豚魚という題の
ちょっと長い詩の最初のところ。

河豚當是時  かとん このときにあたっては
貴不數魚鰕  たっときこと ぎょかにかぞえず
其狀已可怪  そのじょう すでにあやしむべし
其毒亦莫加  そのどく またくわうるなし(筧文生注)


春はふぐ(河豚)の旬らしい!

ときは宋の景祐 4 年(1037 年)のこと。

飛ぶ綿毛のような楊柳の花を食べて
長江(揚子江)のふぐは太るのだとか。

姿は怪しく
毒はこの上もなく恐ろしいとは
昔から分っていたのですね。

でも!食べるのです!
食べたのですね。
どんな魚介よりもうまいから。

ふぐの中でも最も猛毒部分の
卵巣の糠(ぬか)漬けが今年も到来しました。

ありがとう!ごぜ~ます。
昨年!いただき!
まだ!生きていますから!大丈夫でしょう。

今年に限って
除毒に失敗していたということはないでしょうね。
blogふぐの子.jpg

ふぐの子を輪切りにして
薄皮を捨てて!粒にほぐし
フライパンで少々から煎りしました。

油抜きした油揚げを刻んで加えます。

牛乳を入れました。

乾燥おからを加えて
焦げないようにかき回しながら加熱しました。

ふぐの子の塩味が強いので調味料はなにも入れずに
ねぎを加えて火を止めました。

blogふぐの子うの花.jpg

なかなか!美味であります。
猛毒かどうか考えたくありませんね。

甚美惡亦稱  はなはだびなれば あくもまたかなう(筧文生注)

大変美しいものは悪もまた釣り合っていると
自分にいい聞かせるように
詩は終わっていますね。はは。

(敬称略)

タグ:梅堯臣
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