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天然記念物のブナに宿り木 [草のゆかり]

(和泉葛城山幻視行 その3)


和泉葛城山頂に茶店があります。
大昔!仙人のようなおじいさんがいましたけど。

ムベの実を採りに
ふたりで谷に分け入った記憶があるのですが
今もお元気でお暮らしでしょうか。

茶店は昼食どきでてんてこ舞い!
あのときのお礼のひとつもいえず
シャイな私は通り過ぎました!すみません。

茶店から階段を上りホントの頂上に。
竜王神社と葛城神社があります。

神社の向こうは
天然記念物のブナ林。
観察路ができていますね。

ブナはすっかり落葉していて
小道が葉っぱでふかふかしていました。
blog06.jpg

あ!?
ヤドリギですか!
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梢(こずえ)に葉がないのでよく分ります。
blog08.jpg

大昔!
吉野山に桜の枝先のヤドリギを採集しに行って
失敗しましたね。あは。
その桜よりなん倍も高いところのヤドリギなんて
採れるはずがありません。

ん!?
私はどうして採ることばかり考えるのでしょう。
珍しい草木酒の材料を集めていたときのクセが、、、!?

大正 12 年(1923 年)
天然記念物に指定されたときには
直径 30 センチを越えたブナは
1800 本!あったそうです。

が!
現在!そのブナの数は 180 本に激減して
困ったことになっています。

ヤドリギも負担になってはいませんか。
いや!ヤドリギも天然記念物の一部?!

それより気温の上昇が一因かも。
南限のブナですから。
気温が上がれば
山全体の水分量も減るでしょうから。

なんて!根拠のないことを
思いつきで書いてしまいました。すみません。

この上!各地で猛威を振るっている
ナラ枯れ!ブナ枯れのカシノナガキクイムシ
やってきたらますます大変ですね。

あ!?

 やどり木と思ひ出(い)でずば木のもとの
         旅寝もいかに寂しからまし

薫(かおる)大将の歌。
源氏物語のおしまいの方・宇治十帖に
「宿り木」の章がありましたね。

  常磐木(ときわぎ)にまとった
  蔦(つた)の紅葉だけが
  まだ残った紅(あか)さであった(与謝野晶子訳)

源氏物語の世界のヤドリギは
蔦だったようですね。

(敬称略)
タグ:源氏物語
コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 4

nao0880

ヤドリギ、不思議な生物ですね。
宿主とヤドリギと鳥達、3者で共生しているのでしょうか。
ヤドリギは宿主のブナ林を減らすようなことはしないのではと考えてしまいます。ブナ林をなくしてしまうと、自身の養分補給ができなくなってしまいますから。

バランスの問題です。
by nao0880 (2010-12-09 12:35) 

ほっ

実を集めてトリモチを作ったりして
ヤドリギは身近な植物だったと
イワナ密漁?のお大尽から連絡あり。
昔はnao0880さんのおっしゃる通り
バランス良い地球だったようです。
by ほっ (2010-12-09 20:23) 

nao0880

CO2削減に関わる仕事もしています。
それが、正しい道であるか否かはべつにして、BDFやMOX燃料の使用がひとつの回答を出してくれるのかもしれません。

栃木出張の話がなくなりました。アジアの出張もすべて世代交代を基本に動きます。問題が起これば、火消し役として出て行きます。このところ、少々ストレスの貯まる周辺環境です。

ほっさんのブログを見て、今日は西田辺のお風呂屋さんから発信です。ニュースと新聞のあるお風呂屋さんで、インターネットもできるなら、私好みです。かんむりやさんは、客とご主人の会話がうるさいので、耳栓着用で訪れています。
by nao0880 (2010-12-09 22:31) 

ほっ

お疲れさまです。
by ほっ (2010-12-10 00:05) 

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