西太后のそぼろ丼

豚肉のそぼろをごはんにかけて
貧しい夕食をしています。


大量の繊切りの生姜と豚ミンチ肉を炒めて
ネギを混ぜ
酒！砂糖！醤油で調味。
枝豆を切って薄皮を除いてから加えたものです。

ん！？
焼き芋の匂い！
頤和園（いわえん）を流れる焼き芋の匂い？！
北京郊外の世界遺産の頤和園に
焼き芋なんてありましたか？
減っていく脳細胞に幻覚が！？

ぎゃっ！
わが家のキッチンで
鍋の大豆が焦げている匂いでした。ああ！

でも！そう！
なぜか頭に浮かんだ頤和園の池の畔？！
西太后（せいたいこう）が遊んだ庭ですね！

豚ミンチと枝豆炒めは
西太后の好きな料理でした！たしか。

愛新覚羅浩著／食在宮廷にレシピが。
「炒肉末」がそれですね。

あれ！分量が違いますね！私の料理とは。
ほとんど豚肉ばかりでした。
生姜！ネギ！枝豆はほんの少々でした。
調味料も醤油だけのようです。

「西太后が考案した」と書いてあります。

清朝末期に垂簾（すいれん）政治で
半世紀も権勢を誇った西太后でも
案外！簡単な料理が好きだったのですね。

西太后には
大変多くの呼称があるようですね。

そりゃあ！
47 年もの長期間！威張っていたのですからね。

2 年間だけ仕えた徳齢（Princess Der Ling）さえ
蘭お嬢さま！
慈禧（じき）さま！
西太后！
老仏爺（みほとけさま）！
なんて 4 つも記述しています。
（西太后秘話／さねとうけいしゅう訳）

それらは通称で
正式名は尊号！徽（き）号！が多くて
「慈禧端佑康頤昭豫荘誠寿恭欽献崇煕皇太后」らしい。

死んだ後の諡（し）号は
「孝欽慈禧端佑康頤昭豫荘誠寿恭欽献崇煕配天興聖顕皇后」とか。
（加藤徹著／西太后）

あは！疲れます！
落語の寿限無（じゅげむ＝上方では長名）じゃないんですから。
転記間違いしていてもご容赦を。

この長い名前に似合わない単純な料理！？

また！なんの確証もない思いつきをいいますが
西太后は
初代桂春団治のように
自分の演出に腐心していたのじゃないでしょうか。

ハデで見栄っ張りで
世界一の権威を誇る「西太后」という
キャラクターを作っていたのじゃないでしょうか。

西太后の数々の
主に悪いイメージのエピソードは
後世に創作されたものも多いのでは。

また！創作されやすいような
創作しても誰にも不審がられないような
そんな人生を望んで演じていたのでは。

あくまでも壊れた脳細胞の思いつき。
他言されませんように！笑われますよ。

（敬称略）

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