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冬瓜の月羹 [絵に描いたどじょう地獄]

読んだこともない本が出てきました。

辻嘉一著/懐石料理/の
「炉篇」と「風炉篇」の 2 冊。

2 冊 1000 円と書いた付箋があります。
記憶にないのですが
古書店で買っているのですね。

昭和 25 年(1950 年)初版発行の本ですから
古書店で扱う本だったのでしょう。

ぱらぱらめくると
ちかごろの本にはない懐かしいような構成
といって
明治時代のグルメ本のような古色は感じられず
ふしぎな感覚がします。

「炉篇」には冬・春
すなわち 11 月から 4 月まで
「風炉篇」には夏・秋
すなわち 5 月から 10 月までの
茶事と懐石のことが書かれています。

食い意地は汚くても
学習能力に欠陥だらけ
茶事にも懐石にも縁のない私には
よく分らない食材が多いようです。



たとえば「瓜」
「瓜」の文字。

「炉篇」には南瓜だけですが
「風炉篇」には
朝瓜!糸瓜!胡瓜!
朝鮮瓜!白瓜!とたくさんあります。

朝瓜とはなんですか。

糸瓜は「へちま」
胡瓜は「きゅうり」
白瓜は「しろうり」でしょうけど。

朝鮮瓜?!
冬瓜(とうがん)のこと!?

いや!冬瓜は冬瓜と書いてありますけどね。

全く!門外漢には分りません。



冬瓜の料理に「月羹」というものが。

「月羹」ですか。
なんと読むのですか。

「羹」は「かん」すなわち「あつもの」ですよね。

ああ!「羹」の解説がありました。

「煮物」だとか。

懐石の「煮物」とは「椀盛」だとか。

「椀盛」とは
肉とか野菜とか 2、3 種取り合わせて煮た
清汁(すまし)仕立てだとか。

それで「月羹」とは
茄子(なす)なり瓜なりをくりぬいて
肉などを入れて煮た強肴(しいざかな)だとか。

私の浅い考えでは
満月のように円形だから?!



冬瓜の皮をむいて!ワタを抜き
缶詰のワタリガニの身を入れて
酒と醤油を振って
スライスチーズでふたをしてから
冬瓜の内外に昆布のすまし汁を張って煮てみました。
blog冬瓜2.jpg

月に見えませんか。

(敬称略)
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