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冬のバラに発情す [スペインのハエ (R-18)]

12 月も下旬なのに花盛り。
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長居植物園(大阪市東住吉区)のバラ園。
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冬のバラ園は小さく控えめに
寒空に凛(りん)として咲いている花の
イメージがあるのですが
まるで初夏の景色じゃないですか。

ただ!だれもいません!寂し~い。



気温は低いのに頭の中はほんわか!
唐突に小沢昭一が好んで歌っていた
「薔薇(バラ)の唄」を思い出しました。


「小さい鉢の花薔薇が
「あなたの愛の露受けて
「薄くれないの花の色
「きのう初めて笑ってよ


あまり格調高い詞ではないような。
即興詩のようでもありますが。

古い歌だそうな。
大正 5 年(1916)の流行歌。

アメリカからきたメロディらしい。
一説によると
南北戦争(1861~1865)の
従軍兵も歌っていたとか。

このメロディについている
日本語の歌詞は多いと聞きます。

「ごんべさんの赤ちゃんがかぜひいた」
「オタマジャクシはかえるの子」等々。

「薔薇の唄」は
神長瞭月の作詞というのが定説ですが
吉井勇作詞説もあるそうな。

これは猥褻(わいせつ)な歌!
春歌だという説もあります。

吉井勇が作って!
小沢昭一が歌えば!
春歌といわれても納得してしまいますが。



「ヨーロッパ人が聞いたら驚きますよ。

自称・有識者がいいます。

西洋には!バラの花は
女性器を指す民族が多いそうな。

日本人は女性器に
なにをイメージするのでしょうか。
梶山季之の蒐集した呼称をみますか。

カタカナで書かれているものや
ふりがなは生生しいので省きます。
勝手にお読みください。

美蕃登!陰!火戸!含処!開!通鼻!
牝孔!玉門!蜆!蛤!赤貝!馬鹿貝!
烏貝!汐吹貝!逆三角形!器!
奥之院!表門!傘袋!蟹!蝦蟇!
毛饅頭!肉饅頭!古里!出身門!
生在所!裂!下谷!谷間!獅子谷!
朱門!丹穴!赤門!玉孔!玉穴!
想門!情門!足袋!柄袋!
壺!蛸壺!火消壺!暗闇!常暗!
洞窟!弾豆!船玉様!豆袋!

「門」が多いような気がしませんか。
貝とかカニとか動物はあっても
花はないですね。

もうやめましょう。
飽きました。

梶山も
他に知っている方言が 40 ばかり
文学的な表現や
外来語由来のことばは
書き切れないといっています。

でも!バラに!いや!
どの花にもたとえたものはないような。

人種の違いでしょうか。

晩唐の高駢の詩・山亭夏日。

「水晶のすだれ動いて微風起こり
「一架の薔薇満院かんばし

この「薔薇」!
「しょうび」と読むのでしょうけど
とても!漢民族も
女性器を想像しているとは思えませんが。

あれ!?
唐は漢民族の国でしたやら。



「薔薇の唄」は 8 番まであるとか。
前述の歌詞は少女の初体験!?
そういわれれば!そうかも。


「かたいつぼみに口あてて
「小雨降るよな夢心地
「あなたはなにをはなしたの
「花はあなたを待っててよ


どこに口をあてて!ナニすんねん!?


「月のある夜がおいやなら
「昨夜も今夜も闇夜なら
「花にかわって私から
「おいでなさいと待っててよ

「月」ですか。
「月」のない日にかぎりますか。
ナニか変なこと!するときには。



日本語では
シジミ!ハマグリ!アカガイ!
バカガイ!カラスガイと
年代順にたとえを変えていますが
バラは種類が多いので
いろいろありますね。

年齢を想起させる
色と形はどうなんでしょう。
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年齢順に見えたらおなぐさみ。



バラ園の中で花見としゃれこみますか。
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鶏肉店の「鳥清」から
弁当を買ってきました。
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惣菜はおばちゃんにおまかせで
詰めてもらいました。
税込み 400 円。

おいしいですが!
おだやかとはいえ!
やっぱり寒い。

1 句詠んで早々に帰ります。

「いとけない 香はまぼろしの 冬のばら

満足な句は得られません。
されば!得意(?)の妄想。

「あのひとも またあのひとも 冬のばら



(梶山季之著/ポルノ日本史/)参照
(敬称略)

(追記)
小沢昭一著/私は河原乞食・考/を開くと
神長遼月(りょうの字が違いますが)が
演歌(演歌師か?)に初めて
バイオリンを入れた!との
文章がありますから
吉井勇説はないかも知れません。
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