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コロナ疲れ 2 珍味 山椒の花 [半煮え!生煮え!]

新型コロナウイルス感染拡大!
この街はさらに自粛ムードです。

ま!私は普段から
「自粛」みたいなものですけどね。

友人もいないし
仕事もないし
おカネもないし
体温もないし(平熱がとても低い!)
ま!これは関係はないですが
文化あふれる密集場所には行けない!
天国のような密閉空間にはお誘いがなく!
心とろける濃密接触会話もありませんがね。

「自粛」に慣れていても
それでもうっとうしい日々。

あ?!
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わが家の庭に
(貧乏家ではベランダともいいますが)
山椒の花が咲いています。

×十年前から毎年咲いていますが
たいてい昼間は出歩く日々ですので
勝手に咲いて勝手に散っています。

結実はありません。

山椒は雌雄異株!
ま!樹木自体に
性があるとも思えませんが
雌花だけつける個体と
雄花だけつける個体があるのでしょう。

したがって 1 本だけあるわが家の山椒は
雌雄どちらだとしても
結実は無理というものです。。

料理界のことばで
「鞍馬」といえば山椒のこと。
「有馬」ともいいますが。

有馬温泉で
「花は咲けども実はならない」といったら
「花を利用しなさい」と教えられました。

山椒の花は
実や葉より珍重されているそうな。

そんな少し前のことを思い出しました。

では!忙しいけど(ウソついてすみません)
摘みます。

摘みごろかどうか!分かりませんが。
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なん年か前までは木が小さかったので
冬の暇なときに
トゲをはさみで切っていたのですが
背丈以上にのびた今
放任せざるを得なくなり
とげは無数にあります。

このトゲの中に腕を差し込んで収穫。
時間がかかるわりには
収量は増えません。

脚立まで持ち出したものの
飽きたので終了。

重労働(?)の末!
得られたのは 70g ばかり。
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湯通ししたものの
これからどうすればいいのやら。
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ちりめんじゃこ(乾燥したしらすぼし)を炒めて
佃煮風にしたところへ
湯通しした山椒の花を混ぜましょう。
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上品な香り。
後から辛味がきます。
なかなかいいもんです。

缶ビールを飲んだのに
ウイスキーを少しいただきます。
今日も働きもないのに。

残った山椒の花は冷凍保存しておきましょう。

これだけが今日の労働でした。

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菜の花の昆布茶和え つくしの昆布茶当座煮 [半煮え!生煮え!]

桜満開の宇陀川(奈良県)を歩きました。
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月例のハイキング。(拙ブログ 2020/04/07

お天気がよくて!自然がいっぱい。
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こんなときには真っ先に
ノビル(野蒜)を抜き出す人がいます。

見るからに
閨房(けいぼう)のゴジラのような(失礼!)
奥方を持つ
カマキリのオスのような体格のおじさんです。

ノビル!効くんでしょうかね。
ひそかに笑えます。

刀自のひとりが手伝います。

つくし(土筆)を摘む人もいます。

もう!ハイキングは二の次になり
摘み草の会になりますね。

この季節!
ヤブカンゾウ(藪萱草)の芽は
おいしそうですが
つくしは遅く
頭が呆けてしまっています。
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あ!これ!私にくれるんですか。
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つくしは 300g ほど!
この後!道の駅等で確認したら
500 円分くらいあるじゃないですか。

小さなフキ(蕗)の葉。

それにナノハナ(菜花)!?
セイヨウアブラナ(西洋油菜)?!
それともカラシナ(芥子菜)!?
どこにあったのですか。

帰宅して
菜の花(?)を茹でて
昆布茶をかけて食べます。
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意外においしい。
さらに!すり胡麻をかけても結構。

問題は多量のつくしです。

つくしの
なるべく頭の硬そうなものを選んで
(あんまりありませんが)
茹でてから
得意の(?)
梅肉(梅干をたたいたもの)和え。
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庭(貧乏家ではベランダともいいますが)の
山椒の若芽といっしょに。

つくしの味はあまりしませんがね。

じゃこ(かえりちりめん)をから煎りし
酒を振って生臭さを弱めて
ゆでたつくしを加え
砂糖と昆布茶と少々の醤油で調味。
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可愛いフキは筋を引いてから
葉もいっしょに茹でて
水にさらしてから切って
おなじくじゃこと混ぜ合わせました。
調味もおなじ。
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じゃこには
山椒の葉をたくさん混ぜたらおいしい。

つくしもフキも生かせていませんでしたね。
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淡竹の筍で粕汁 夏になりました [半煮え!生煮え!]

またまた淡竹(はちく)の
筍(たけのこ)を食べました。

丹波篠山(たんばささやま)から
かついで帰った筍です。(拙ブログ 2019/06/02

この筍と庭の野菜でなにかできませんかね。

が!庭が大変!
庭といっても
貧民の家ではベランダの鉢ですが。

外出ばかリしていたら
スナップエンドウの大部分が老いて
ほとんど枯れ葉色になっています。

ソラマメも寿命が尽きかけて
アブラムシをまとっていました。

茎を根元から切って捨て
この春!最後の収穫です。
それぞれ 1 本しか植えていないので
たかが知れていますが。



スナップエンドウの莢(さや)は
ほとんどが硬くなっていたので
中の実だけでごはんを炊きました。
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塩と昆布だけで炊いてもいい感じ。

残りの莢を食べられるエンドウと
ソラマメはこれだけ。
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少ないのでなんにも使えませんね。
ゆでて食べて春を惜しみましょう。



パセリだけは繁っているので
白味噌とマヨネーズを混ぜて
淡竹の筍を和えました。
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単純だけどなかなかの味。



私の周辺に
魚肉ソーセージ好きが多いですね。

性別を問わず!
だいたいご老体ですが。

私は昔から好きではありません。
カマボコ的な食感が。

親は好きだったはず。
親が好んだものは嫌いなんです。
ごめんなさい。
それでも!しつけがいいから
嫌いでもおいしそうに食べられますけどね。

その魚肉ソーセージを炒めてみますか。
おいしくなるかも。

魚肉ソーセージと筍を
胡麻油で軽くこげめをつけて
パセリを加え
酒!砂糖!
鹿児島の醤油(拙ブログ 2019/05/24)で調味。
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ま!そこそこおいしいです。



サケ(鮭)のアラと
里芋と
冷蔵庫の中のありあわせの野菜とを
昆布片を入れて煮て
筍を加え
酒粕と白味噌を入れて
さらに少し煮込みました。
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季節はずれ(?)の粕汁。
鍋いっぱいできたので
あしたもあさっても粕汁だぁ!



今年は例年になく筍を食べました。

なんらかの種類の竹が
年中といっていいほど芽をだしますから
まだまだ筍に縁のある年になるかも。
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へちまの田楽 子規は食べなかった?! [半煮え!生煮え!]

「へちま(糸瓜)」が到来しました。

もちろん!青もの!食品として!です。

最近はマスコミの露出が多いので
周知されてはいますが
「たわしを食べるのか」と
知っていても下手な冗談をいう
おじさんがまだ生き残っていますが。

とはいうものの私も
長じて主に九州や沖縄出身の人たちに
教えてもらったのが最初で
こどものころの食卓に
「へちま」の惣菜が
登場したことはありません。

家の周囲でぶらりぶらりしていても。

京都では昔から
食品として認知されていたのですね。
昭和 5 年(1930)発行の野菜百珍に
ちゃんと記述があります。

田楽!粕漬け!汁の実!なんて。

おたあ(母)さま~!
庭のへちま!食べられるんですよ~!
食べましょうよ。
もう遅いですけどね。



へちま(糸瓜)といえば
正岡子規を思い浮かべてしまいます。

死の前年(1901)から書き留めた
日記みたいな
「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」には
「へちま」の記述や句がいっぱい。

病床から庭の棚を見ているのかな。

余談ですが
棚には夕顔もあるようです。

「夕顔かふくべか
「干瓢(かんぴょう)か分からず

なんて書いています。

「ふくべ」は
瓢箪(ひょうたん)のことでは?!
植物学的には
夕顔とおなじものでしょう!
実の形が違うだけで。

夕顔の実を干したものが干瓢では!?

3 者にあまり違いがないような。

ただ!瓢箪の実は苦い!
私が育てた経験では。

花粉が交雑すれば干瓢も苦い!
いっしょに植えてはいけません。

しかし!

「夕顔一、干瓢二落つ

区別していますね。

また!

「夕顔三つ瓢(ふくべ)一つ
「干瓢(かんぴょう)三つ
「糸瓜(へちま)大小十三

「夕顔」と「ふくべ」と「干瓢」
明らかに違うというのですね。

それはともかく
へちまや夕顔の実を
食べるはなしはありません。

夕皃汁(ゆうがおじるか?)の
句がひとつありますが
子規が直接食べたものかどうか。

それも生の実を食べた訳ではないような。
つまり干瓢汁では。



閑話休題。

「へちま」の青い実!
もう季節的に終わりかも。

大切にいただきましょう。

皮をむいて輪切り。
フライパンを熱し
胡麻油で焼いてみそ汁の具に。
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胡麻をすり入れれば
へちまの「どんがめ汁」になりませんか。

田楽はいかがでしょう。
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オリーブ油で焼いて
ブランデーでゆるめた生味噌をトッピング。
甘味はなし。

サラダ油で炒めたへちまを昆布だしで煮て
醤油!みりん!酒で調味。
かつおの削り節をからめたら
土佐煮と呼べませんか。
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皮?!
なんとかなるような。
サラダ油で炒めて
塩吹き昆布を混ぜてみました。
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箸休めにはなりました。



(林春隆著/野菜百珍/)
(正岡子規著/仰臥漫録/)参照
(敬称略)
タグ:正岡子規
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真竹の筍 虎杖 蕗 [半煮え!生煮え!]

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「イタドリ!もらっていいですかぁ!?

草刈りをしていたおじさんに断ると!

「?!」

通じません。

「スカンポ!いいですかぁ!

いいなおせば!

「いくらでも採って行って」

「イタドリ」の名は
越後から土佐までおよんでいると
柳田國男の調査がありますが。

「スカンポ」という呼称もまた
北は越後!東は上総(かずさ)!
西は瀬戸内海沿岸におよんでいるそうな。

その中ほど(?)に
「タチヒ」があるといいますが。

でも!すんなり
「イタドリ」がある訳でもなく
「イッタンドリ」だったり
「エダドル」だったり。

「スカンポ」も「タチヒ」もしかり。
わずらわしいほどの方言を羅列しています。

山の密漁(?)のお大尽が
ときどき使っている「サイジンコウ」は
「タチヒ」や「タジヒ」の類らしい。
どこがどうなのやら。



清少納言が枕草子に
見た目はたいしたことはないが
漢字で書くとおおげさなもののひとつとして
「虎杖(いたどり)」をあげていますが。

その前の時代の呼び名が「タジヒ」らしい。
古事記では反正天皇が
「多治比(たじひ)の柴垣宮」で
政務をとっています。

イタドリの柔らかい茎の模様が
「虎」に似ていたり
「タジヒ」すなわち「マムシ(蝮)」を
想像させられるからでしょうか。



「タケノコ!もらっていいですかぁ!?

「道の真ん中に出ているものはいいけど」

道の脇ですけどもらいます。

春の水かさが増えて
川の中でおぼれて(?)いた
細いフキは断る人がいなかったので
黙ってもらいました。
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山中を歩いていても
タダでは帰りたくない乞食根性に
われながら!イヤになりますね。



このタケノコはマダケ(真竹)の子?!
ハチク(淡竹)じゃないですね。
「えぐみ」が強いでしょうね。

ああ!米糠(こめぬか)がありません。
夜中に帰宅して調達ができません。
ともかく茹でます。
唐辛子だけ入れて。

「食道楽」の作者・村井弦斎の夫人は
米糠の代用には
昆布でOKといっていたような。
ま!半信半疑で
昆布の切れ端を入れてみたり。
気休めに少しだけ重曹を振ってみたり。

柔らかくなったので
流水にさらして寝ました。

朝になると気のせいか
「えぐみ」が抜けているような。



タケノコを
多めのオリーブ油で炒めます。
油処理で大半のアクが抜ける山菜が
多いような気がして。

取り出して鶏肉の手羽先を炒めます。

タケノコをもどして
昆布だしと酒でコトコト煮ます。
ハイキングの途中で買った
おばあさん(たぶん)手作りの味噌で調味。

もうガシガシしている山椒の葉ですが
先のほうを摘み取って混ぜます。
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おいしくできました。



イタドリとフキの皮をむいて湯通し。

酒と水を沸かして煮ます。
花かつおと味噌を入れて火を消しましたが。
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下茹でしたので柔らか過ぎます。
直接煮たほうがいいのかも。



下茹でして水にさらしたフキの葉を
きざんでオリーブ油で炒めます。

サクラエビと表示されてはいますが
ピンク色の怪しげな干しエビを混ぜ
味噌と砂糖で味をつけました。
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ほろ苦くて酒が進みます。



(柳田國男著/野草雑記/)
(石塚月亭編/弦斎夫人の料理談/)参照
(敬称略)
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