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ロバのEO 旅路の果て [活動写真]

映画「EO(イーオー)」
(スコリムフスキ監督/
  2022/ポーランド・イタリア)
を観ました。
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EO はロバの名前です。

可愛い。
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ロバはみんな
そう見えるのかも知れませんが。

たぶん!場面によって
数頭のロバを使い分け
出演させているのでしょうけど
私には
ロバの顔を見分けることはできません。

EO はサーカスで
出演と使役で暮らしていました。
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突然!興行している町で
動物虐待を禁止する条例ができ
多くの狂気を帯びた群衆が
サーカスの動物たちの
解放を叫んで押し寄せます。

それで!
予期せぬ放浪をせざるをえなくなり
ポーランドから
イタリアまで流れて行くのです。



どこまでが虐待やら。

家畜化して長いものは
家畜として扱ったほうが
しあわせのような気もしますが。

先日!(拙ブログ 2023/08/21
大和郡山市で
「金魚すくい選手権」を見ましたが
私はあれこそ!
動物虐待だと思うのですが。

でも!改良された金魚のいく種類は
野に放されても生きてはいけないのかも。

ひとにもいえませんか。

アメリカの南北戦争の後に
解放された奴隷だったひとの中には
奴隷時代よりみじめな生活になったとか。

自分で衣食住の
心配をしなければなりませんから。

いつの時代も
鬼のような親玉から助けたり!
悪い宗教の洗脳から救ったりして!
さぁ!自由に生きなさい!
といってあげても
なにをしていいか
分からないひともいるはず。

命令通り泥棒でも殺人でもやりますから
ごはん食べさせてください!が
いいひとも!多くいるのでは。

脱線しますが
魯迅の著述に
中国の歴史は
「奴隷になりたくてもなれない時代」と
「奴隷になりおおせている時代」の
循環だとありましたが。

「人間として扱ってくれなくてもいい。
「牛馬の扱いで結構。
「草は自分で見つけて食うから
「どこへ向かって走ればいいか決めて。

奴隷や牛馬のほうが
いのちの保証があるのです。



EO は馬の保護施設!
ロバ牧場と移ったり!
障害児と遊んだり!

サーカス時代に可愛がってくれた
カサンドラ(女性です)を追ったら
オオカミ狩りの森に迷い込んだり。

あまり!暖色系のない画面がつづきます。
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山川にしみじみ泣けそうになりました。

サッカーの試合で
負けたほうの応援団に殴り倒されたり。

善人にも悪人にも出会う旅は
その他!エピソードいっぱい。

ダムの放水路の前で動かない EO。
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なにが起きるのか心配でしたが
なにも起きませんでした。

最後は牛の群れに合流したのですが
それは食肉加工のため(たぶん!)に
誘導される細い通路でした。

EO はどうなったのでしょう。
映画はそこで終わり。



(魯迅著/灯下漫筆/松枝茂夫訳)参照
(敬称略)
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