SSブログ

額田王のなやましいわが背子 [いわなが姫の丑の刻参り]

近鉄・JR桜井駅から
山の辺の道をたどり大和川に出ると
向こう岸に
「佛教伝来之地」の碑が見えます。
blog01.jpg

山の辺の道と別れて
つかず!離れず!
大和川をさかのぼります。

「仏教会得の地」の碑が。
blog02.jpg

不勉強で聞いたこともないですが。

欽明天皇の「磯城嶋金刺宮址」の碑も。
だれが比定したのやら!エラいなぁ。

季節は「枯野見(かれのみ)」のころ。
blog03.jpg

様子がいいのは春日神社かな。
blog04.jpg

枯れたつるが川に垂れています。
blog05.jpg

ハヤトウリ!?
まだ食べられそうな実が
たくさんありますね!
もらってもいいのでしょうか。

「萬葉集発耀讃仰碑」があるのは
白山比咩神社ですね。
blog06.jpg

万葉集の冒頭にある
「こもよ みこもち」で始まる雑歌の作者
雄略天皇の泊瀬朝倉宮跡を
桜井市はここに比定したのでしょう。

「一筋縄そうめん」がありました。
blog07.jpg

「一筋縄」は
普通!否定形で使いませんか。
なんか!
とんでもなく悪そうなイメージ。

「出雲の流れ地蔵」があります。
blog08.jpg

「出雲」です。
桜井市の出雲です。
ここは野見宿禰(のみのすくね)の
ゆかりの地です。

野見宿禰が出雲の国からきたからなのか!
こちらが本家!かれの出身地なのか。

出雲集落の中心にあるのは十二柱神社。
blog09.jpg

野見宿禰を祖としている集落ですから
狛犬を 4 人の力士が支えています。
blog10.jpg

境内は武烈天皇の
泊瀬列城宮の伝承地だとか。
blog11.jpg

長谷寺の参道に入ります。
blog12.jpg

ゆるやかにのぼればほどなく長谷寺。
blog13.jpg

門前町で
榧(かや)の実が売られていました。
blog14.jpg

ただ!煎って食べればよかったですか!?
アク抜きするのでしたか?!
すっかり!都会っ子になって
忘れています。



額田王(ぬかたのおおきみ)の
歌碑がありました。
blog15.jpg

 三室(みもろ)の やまみつつゆけ 吾が背子が
 い立たしけむ 厳樫が本(いつかしがもと)

白文も表示してありましたが。
blog16.jpg

万葉集の 9 番ですね。

この読みでは!なんかモーラが悪い。
4 7 5 6 7
三十一(みそひと)文字じゃない。

「い立たしけむ」を
「いたたせりけむ」と読めば 7 字になり
残った頭の 4 字を
なんとかすればいいかも。

そもそも!この歌には
標準的な読み方がありません。

白文も伝本によって漢字が微妙に違います。

ここには
「奠器圓隣之大相土見乍湯氣吾瀬子之
「射立為兼五可新何本
とありますが
「莫囂圓隣之大相七兄爪謁氣吾瀬子之
「射立為兼五可新何本
だったり
「莫囂圓隣之大相七兄爪湯氣吾瀬子之
「射立為兼五可新何本
と書いてあったり!まだまだいろいろ。

いずれにしろ

 みつつゆけ わがせこが
 いたたしけむ(いたたせりけむ)
 いつかしがもと

は!多くのみなさんが
ほぼよく似た読みをしていますが
頭の部分!
奠器圓隣之大相土とか
莫囂圓隣之大相七とかが
学者や歌人が 500 人いたら
500 通りの読み方をしています。

これ!だれが読みくだしたのでしょう。
「奠器圓隣之大相土」を
「みもろのやま」とは?!

斎藤茂吉は
古義ではそうだといっていますが。

ちなみに手元の
佐佐木信綱編/新訓 万葉集/では
読みを放棄しています。はは。

4,500 首の内
これだけ読めていません。

茂吉は賀茂真淵の訓に
従いたいようです。

それは

 紀の国の 山越えて行け 吾が背子が
 い立たせりけむ 厳樫(いつかし)がもと

これなら三十一文字ですけど。
「奠器圓隣之」が「きのくにの」とはね。



ま!あっしにゃ
カンケーね~ことでござんす。

ここは草餅の里(?)ですが
赤飯まんじゅうを食べたい気分。

ん!?
いつも買う店に
赤飯まんじゅうが並んでいません。
blog17.jpg

どうして!?
こちらのほうが私には問題です。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

天王寺駅で朝食 2022/12 [朝食 モーニングサービス]

JR天王寺駅の東改札口を入った構内に
「デリカフェ・キッチン天王寺」が
早朝から営業していました。
blog51デリカフェ・キッチン.jpg

コーヒー(税込み 350 円)と
タマゴサンドモーニング(同 50 円)を
いただきました。
blog52.jpg



大阪メトロの天王寺駅の
谷町線の南改札を出たところに
「プロムナードカフェ」があります。
blog53プロムナードカフェ.jpg

コーヒーとトーストとゆでたまごと
サラダを組み合わせたら税込み 540 円。
blog54.jpg

大箱で!
乗客等の動線からはずれて
穴倉みたいな存在なので
いつも静かに過ごせます。



大阪メトロの谷町線の天王寺駅を
出たところの地下街は「あべちか」
「アベノ地下センター」が
名称を変更したのでしょうね。

昔は(拙ブログ 2013/12/28
「街娼追放」の貼り紙がありましたが
今は見あたりませんね。
blog55.jpg

「スマホで出会えるから」
街角に立って客引きをしなくてもいいと
デリバリーヘルス(!)に
詳しいおじさんがいっていましたが
はたして!どうでしょう。
ま!おね~さん方は
早朝には仕事(?)をしないのかも。

地上に出れば
天王寺公園のエントランス「てんしば」!
クリスマスの飾りつけがあります。
blog56.jpg

公園隣接の茶臼山のラブホ街を進みます。
blog57.jpg

リーズナブルな(知らんけど!)
ホテルが多いようです。

ホテル街の端っこに統国寺があります。
境内に
「ベルリンの壁」が奉納されています。
blog58.jpg

聖徳太子が創建した
由緒ある寺院だそうですが
近年!
在日本朝鮮仏教徒協会が取得したようで
朝鮮半島統一の願いからか
寺号をそんな風に変えたり
ベルリンの壁を置いたりしています。



ラブホ街を谷町筋に出たところの
ビジネスホテル(たぶん?)の 1 階に
「カフェ シエル」がありました。
blog59.jpg

「モーニングセット」の
ひとつをいただきます。
blog60.jpg

税込み 490 円でした。



谷町筋の向こう側(東側)に
喫茶店の「ラグーナ」がありました。
blog61ラグーナ.jpg

シナモントーストを食べますか。
blog62.jpg

税込み 550 円。

はは。
シナモン(肉桂)の香りは
あんまり好まないのですが
なにを思ったのでしょう。

朝から変調です。
朝も変調です!
といったほうがいいのかも。
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

堺の高いコーヒー 日本のカサノヴァ [猫も歩けば棒立ち]

南海・堺駅付近で朝食を摂りたいのですが
もう 11 時前
テキトーなところが見あたりません。

ん!?
ここ!喫茶店でしょうか。
blog01.jpg

「DEARCUP」!?
「ディアカップ」と読めばいいのかな。

メニューの下のほうに
「モーニング」とありますが
価格は書いてありません。
blog02.jpg

コーヒーは 530 円!?
高い店ですね。
ま!それくらいがまんしましょうか。
それも他の「モーニング」も
終わる時刻ですし。

純喫茶風の店内。
blog03.jpg

なかなか盛りだくさんな
「モーニング」でした。
blog04.jpg

が!しかし!がぁ~ん!
伝票に 730 円!
と記入されておりまする!?

あの高いコーヒー代に
さらに 200 円もオンされるの?!

手ごわい街です。

外に出ると!もうランチどき。
から揚げ定食 600 円とか
水餃子定食 700 円とかの
店ばかりじゃないですか。
普通の値段の定食です。
あの喫茶店だけが
特別!高級な価格(!)の店舗でしたか。



南蛮人がながめる堅川をさかのぼり
土居川を伝います。
blog05.jpg

フェニックス通りに出て南東に進みます。
blog06.jpg

「さかい利晶の杜」に行き着きます。
blog07.jpg

利晶とは千利休と与謝野晶子のこと。

さかい利晶の杜のそばに
千利休の屋敷跡の井戸があります。
blog08.jpg

フェニックス通りに交差している
幅員のある道は大道筋。
「与謝野晶子生家の跡」の碑があります。
blog09.jpg

路面電車の「堺トラム」が行きます。
晶子の生家は
この広い道の幅いっぱいにあったとか。



利休と晶子。
堺の人が誇る偉人でしょうけど
私的にはあまり好きになれません。
どちらもきな臭い!
カネでドロドロしているような。

あちこちにいる!たぶん!ボランティアの
観光ガイドのおじさんのひとりに
「鉄幹のようなだらしない男に
「どうして晶子はすがりつくんでしょうね。
と!好戦的にいってみます。

「そうなんです!

意外や!おじさんが同調します。

鉄幹は僧侶のこどもなのに
倫理観がまったく欠如しています。

恋人がいても
妻がいても女をあさります。
借金は踏み倒します。

金持ちのお嬢さんをたらしこめば
カネとオンナがいっしょに入手できます。
金持ちは踏み倒されても深追いしません。
いいですね。

ドン・ファンというより
カサノヴァですね。

吝嗇(りんしょく)さは鬼のようで
飲酒はしなくて
家人の食事は一汁一菜しか認めない!
いいところを探すのに苦労するオトコを
世界で一番の歌人だと平気でいえる晶子。

ホントーに思っていたのでしょうか。
とっくに歌人としては
鉄幹を置き去りにして
地位を築いている晶子が。

そう思っていたというのは嵐山光三郎。
そうでなくては
17 年で 12 人も
出産する訳がないといいます。

それはオンナの芯が
うずいていただけといえば怒られますか。

「ただただ!お嬢さんですからね。

ガイドさんがいいます。

他にまともなオトコがいるのに
深窓育ちは知らないのですね。

カサノヴァ!いや!鉄幹の勝ち!

鉄幹(与謝野寛)の父親の禮厳は僧侶で
たくさんの短歌を残していますが。

「笑めば笑む 怒れば影も 怒るなり
「うつる鏡に 似たる世の中

みんな抹香臭い。

それを鉄幹は
反面教師にしているのですか。

いや!禮厳が 57 歳!鉄幹が 6 歳のとき
事業に失敗して数万円の借財ができ
寺を取られてしまったとか。

大きな金儲けなど
坊主のすることでもないような。
山師的な性格の親子だったのでしょうか。

「いいオトコでもないのにね。

ガイドさんが遠慮なくいい切りました。

堺のガイドさんなら
晶子や鉄幹を
ほめちぎらなければならないのでは!?!
エラいなぁ。

あ!?
堺の偉人は利休と晶子で
鉄幹は堺のひとではなかったですね。
鉄幹の悪評は許されるのかも。

それはともかく私は明けても暮れても
ひとの悪口だけいって生きていますねぇ。
もうすぐ地獄に落とされそうです。



(嵐山光三郎著/与謝野晶子 一汁一菜地獄/)
(ジャック・カサノヴァ著/
       回想録/窪田般彌訳/)参照
(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

雨の神戸空港 神戸餐館でバイキング [たべほ!ブフェ!バイキング!]

 旅立ちは 二度目のさらば 笠でする

古川柳にあったような。

送別は一大行事だった時代には
そんな歌が多く残っていますが。

王維(701 ~ 761)も
別れの盃をかわしていいます。

 但去莫復問
  ただされ また とうこと なからん
 白雲無盡時
  はくうんは つくるとき なし

みんな!徒歩か
せいぜい馬に乗って行くのでしょうか。

古代から港の別れもありましたね。

 白栲乃 袖之別乎 難見為而
  しろたへの そでのわかれを かたみして
 荒津之濱 屋取為鴨   (万葉集 3215)
  あらつのはまに やどりするかも

昭和の歌謡曲になると
プラットホームやら
夜行列車の単語が出てきます。

昭和も半世紀にもなれば空港の別れも。

 小雨にぬれているわ エアポート
 やがてあなたひとりで 旅立ちね

欧陽菲菲が歌っています。



そう!小雨に濡れているエアポート。
blog71.jpg

神戸空港です。

傘をさして展望デッキで
大きなブロッコリー(たぶん!)と
飛行機を見送っていました。
blog73.jpg

さらに上の階を発見。
大昔に
レストランがあったところでしょうか。

バイキングを食べたかも知れません。
いいかげんな記憶ですが。

外に向かって
カウンターがあり
イスが置いてある部屋があります。

警備のひとがひとり立っています。

そこに座ってまた
飛び立つ飛行機を見ていました。
blog72.jpg

自ら旅立つことも!ひとを見送ることも!
食事をすることもなく。
なんのために息をしているのやら。



ポートアイランドを
北へ縦断して三宮へ帰ります。

ちなみに「神戸ポートアイランド」と
よくいわれますが
正式名称は「神戸」はいらないらしい。

ポートライナーの市民広場駅前。
blog74.jpg

人影なし。

ん!?
これまた!人影のないビルの通路に
色褪せた看板があります。
blog75.jpg

ランチバイキングが税込み 980 円!?
いいじゃないですか!

この日は土曜日でしたので 1,180 円。
それでも!魅力的!
懐中不如意のものには。

どこにあるの!?
雨で寂しい街をうろうろ。

初めに広場に立ったとき
変なオブジェ(?)を見ましたが
その影でしたか。
blog76.jpg

むだな徘徊は不要だったのです。

「神戸餐館」です。
blog83.jpg

しかしですよ!
メニューの金額が違うじゃないですか!
blog77.jpg

平日 1,280 円。
土日祝 1,580 円。

あの字が消えかかっている案内!
なんとかしてくださいよ。

午後 1 時を過ぎて
あてのない雨中にもどるのもいやなので
食べます。

私流バイキングの心得!
ひと口ずつとってきました。
blog78.jpg

炒飯もひと口。

点心の類と山かけのそば。
blog79.jpg

生野菜に酢のもの!漬けもの。
blog80.jpg

野菜好きにはたまりません。
中華レストランなら!お粥がありました。

なにか元が取れていないようで不安。
由緒ある貧乏根性は悲しい。

再度!菜っ葉をもらってきて
白いご飯を少々。
blog81.jpg

おね~さんが
ニラの大きな餃子が
焼けたといってきてくれたので。
blog82.jpg

デザートはお茶でいただきます。
ドリンクバーは別料金でした。



おなかいっぱいになったけど
雨にくすんだ街は傘を持つ手が冷たい。

中華料理を食べたからか
テレサテンの歌が聞こえたような。

 雨の空港 デッキにたたずみ
 手をふるあなた 見えなくなるわ

空港の別れは雨が似合うようです。



(敬称略)
コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理

長谷寺の初冬 大和ポークの長者ランチ [昼定食]

長谷寺(奈良県桜井市)の仁王門の前で
入山料を納めます。

「紅葉は残っていますか。

「散りました。

「なにか花はありますか。

「ありません。

うけつけのおね~さんから
紋切り型の回答しか返ってきません。

周囲にだれもいません。
忙しい訳でもないのですが。

寺には信仰のためにこいよ!でしょうか。
じゃ!観光客を排除して入山料をとるなよ。
「花の御寺」とあちこちに書くなよ。

長い登廊(のぼりろう)をのぼります。
blog81.jpg

たくさんのボタン(牡丹)の木があります。
blog82.jpg

寒牡丹も冬牡丹もありません。

寒牡丹は冬に咲くボタン。
冬牡丹は
春咲きのものを冬に咲かせたボタン。

来月になれば!咲いた花を持ってきて
この花壇に臨時に
ぽつぽつ植栽されるに違いありません。

登廊が右に!さらに左に曲がれば
蹴上げが高くなり!急階段になります。
blog83.jpg

本堂に着いて!舞台でひと息つきます。
blog84.jpg

ん!?
振り向くと!正堂(しょうどう)の奥に
観音さまがおわします。
blog85.jpg

10m を越えるご本尊。

山の斜面にある境内は坂と階段だらけ。
blog86.jpg

名残りの紅葉のほうへ足が向きます。
blog87.jpg

五重塔を上から見ます。
blog88.jpg

先ほどいた本堂の舞台も下にあります。
blog89.jpg

立ちどまれば!寒い。

冬の風に吹かれながら
花のありそうな女性を思いますか。

この寺院は源氏物語ではどうだったやら。
更級日記にも
蜻蛉日記でも登場していたような。
清少納言はどういっていたでしょうか。

みんな忘れました。

あれ!?
蜻蛉日記を書いたひとの名前は
未だに不明かも。
藤原道綱母という表現しかありませんね。

もっとも!他の女流文学者だって
詳細の名は残ってはいないでしょうけど。

花は散るのがさだめかも。



門前町をくだります。
blog90.jpg

「わらしべ長者の里」とあります。
blog91.jpg

屋号は「泊瀬長者亭」ですか。
「泊瀬」は「はつせ」と読むのが普通。
初瀬とも書くようです。

泊瀬も初瀬も「はせ」と読むようになって
やがて漢字で長谷とも
書くようになったのでしょうか。

間違っていたらごめんなさい。
今!この里には
泊瀬も初瀬も長谷も混在していて
「はつせ」も「はせ」も個人のお好み次第。

この店に私でも
手が出そうなランチがあります。
blog92.jpg

私好みの定食もあるじゃないですか。。
入店します。
入り口付近は土産ものの販売。
奥に飲食スペースがありました。
blog93.jpg

定食の「長者ランチ」は
「大和ポークのショウガ焼き」「ヒレカツ」
「ハンバーグ」「サバ(鯖)の煮つけ」の
うちから 1 品選びます。

「大和ポーク」をいただきましょう。
blog94.jpg

思ったより!ボリュームがありました。
税込み 1,000 円。
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理