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堺の高いコーヒー 日本のカサノヴァ [猫も歩けば棒立ち]

南海・堺駅付近で朝食を摂りたいのですが
もう 11 時前
テキトーなところが見あたりません。

ん!?
ここ!喫茶店でしょうか。
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「DEARCUP」!?
「ディアカップ」と読めばいいのかな。

メニューの下のほうに
「モーニング」とありますが
価格は書いてありません。
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コーヒーは 530 円!?
高い店ですね。
ま!それくらいがまんしましょうか。
それも他の「モーニング」も
終わる時刻ですし。

純喫茶風の店内。
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なかなか盛りだくさんな
「モーニング」でした。
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が!しかし!がぁ~ん!
伝票に 730 円!
と記入されておりまする!?

あの高いコーヒー代に
さらに 200 円もオンされるの?!

手ごわい街です。

外に出ると!もうランチどき。
から揚げ定食 600 円とか
水餃子定食 700 円とかの
店ばかりじゃないですか。
普通の値段の定食です。
あの喫茶店だけが
特別!高級な価格(!)の店舗でしたか。



南蛮人がながめる堅川をさかのぼり
土居川を伝います。
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フェニックス通りに出て南東に進みます。
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「さかい利晶の杜」に行き着きます。
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利晶とは千利休と与謝野晶子のこと。

さかい利晶の杜のそばに
千利休の屋敷跡の井戸があります。
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フェニックス通りに交差している
幅員のある道は大道筋。
「与謝野晶子生家の跡」の碑があります。
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路面電車の「堺トラム」が行きます。
晶子の生家は
この広い道の幅いっぱいにあったとか。



利休と晶子。
堺の人が誇る偉人でしょうけど
私的にはあまり好きになれません。
どちらもきな臭い!
カネでドロドロしているような。

あちこちにいる!たぶん!ボランティアの
観光ガイドのおじさんのひとりに
「鉄幹のようなだらしない男に
「どうして晶子はすがりつくんでしょうね。
と!好戦的にいってみます。

「そうなんです!

意外や!おじさんが同調します。

鉄幹は僧侶のこどもなのに
倫理観がまったく欠如しています。

恋人がいても
妻がいても女をあさります。
借金は踏み倒します。

金持ちのお嬢さんをたらしこめば
カネとオンナがいっしょに入手できます。
金持ちは踏み倒されても深追いしません。
いいですね。

ドン・ファンというより
カサノヴァですね。

吝嗇(りんしょく)さは鬼のようで
飲酒はしなくて
家人の食事は一汁一菜しか認めない!
いいところを探すのに苦労するオトコを
世界で一番の歌人だと平気でいえる晶子。

ホントーに思っていたのでしょうか。
とっくに歌人としては
鉄幹を置き去りにして
地位を築いている晶子が。

そう思っていたというのは嵐山光三郎。
そうでなくては
17 年で 12 人も
出産する訳がないといいます。

それはオンナの芯が
うずいていただけといえば怒られますか。

「ただただ!お嬢さんですからね。

ガイドさんがいいます。

他にまともなオトコがいるのに
深窓育ちは知らないのですね。

カサノヴァ!いや!鉄幹の勝ち!

鉄幹(与謝野寛)の父親の禮厳は僧侶で
たくさんの短歌を残していますが。

「笑めば笑む 怒れば影も 怒るなり
「うつる鏡に 似たる世の中

みんな抹香臭い。

それを鉄幹は
反面教師にしているのですか。

いや!禮厳が 57 歳!鉄幹が 6 歳のとき
事業に失敗して数万円の借財ができ
寺を取られてしまったとか。

大きな金儲けなど
坊主のすることでもないような。
山師的な性格の親子だったのでしょうか。

「いいオトコでもないのにね。

ガイドさんが遠慮なくいい切りました。

堺のガイドさんなら
晶子や鉄幹を
ほめちぎらなければならないのでは!?!
エラいなぁ。

あ!?
堺の偉人は利休と晶子で
鉄幹は堺のひとではなかったですね。
鉄幹の悪評は許されるのかも。

それはともかく私は明けても暮れても
ひとの悪口だけいって生きていますねぇ。
もうすぐ地獄に落とされそうです。



(嵐山光三郎著/与謝野晶子 一汁一菜地獄/)
(ジャック・カサノヴァ著/
       回想録/窪田般彌訳/)参照
(敬称略)
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