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うるう餅 どや餅 銀杏餅 [お命!いただきます]

「大空に はばかるほどの 餅もがな
「生ける一期(いちご)に かぶり食らはん

大空いっぱいになるような餅を
死ぬまでに食べてみたいといっています。

400 年前の比叡山でしょうか
年かさの小坊主がそういえば
弟分の児(ちご)が

「大空に はばからずとも 餅もがな
「月のせいにて 星の数ほど

と!返します。

大空に
いっぱいになるような餅でなくてもいい!
月ほどでもいい!
星の数ほどあればいいそうな。

修業といえば!あまりにも幼い。
年中!空腹に耐えていたようです。

夢見るのは「餅」だったのですね。



この飽食の時代でも餅の人気は高い。

ただし!ちょっと表道から
はずれたところのことかも知れませんが。

たとえば
しょんべん小路の吹きだまりの奥の
しけた(というひともいる)居酒屋で
カウンターの上に餅を置いていると
勝手に
自動消火装置も壊れている石油ストーブで
焼いているものが出てきます。



「うるう餅」を食べます。
うるち米ともち米を混ぜてついた餅です。

大阪にくるまで知らなかった食べものです。

どこで買ったか思い出せなかったのですが
長岡京市の
光明寺の門前で撮った写真にあるので
京都でも「うるう餅」と呼ぶようです。
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円盤型だったので切り分けると
細い三日月型になりました。
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焼いて食べるだけでは飽きたので
レトルトの栗ぜんざいをかけてみます。
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ピーマンと
チーズをのせて焼いてもいいかも。
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しけた居酒屋の
くたびれたひとたちの気持ちになれます。



奈良の明日香村で買ってきた
うるち米ともち米でできた餅は
「どや餅」と書いてあります。
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丸い小餅です。

この日のランチに
59 円のカップ麺(ラーメン)に
のせて食べました。
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うるう餅もどや餅も
焼いても大きくふくらんだ
ちょうちんは出ませんね。

タコ(章魚)の塩辛とよくあいます。
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小口切りの青ネギとマヨネーズを混ぜて
だし醤油を落としてみます。
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そうそう!銀杏があるんです。
拙ブログ 2022/12/01

紙の袋に入れて電子レンジで加熱して
殻から取り出し
焼いた餅に混ぜ込みます。
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銀杏も餅も!混ぜるとき!熱いのなんの!

これは茶席に出せますね。
ま!無理ですわね。



(安楽庵策伝著/醒睡笑/鈴木棠三校注/)参照
(敬称略)
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