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生野ハヤシライス [もっそうライス]

「生野ハヤシライス」が出てきました。
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レトルトパウチ食品です。
「生野鉱山の社宅で食べた想い出の味」
「復刻 昭和三〇年代」等書いてありますが。

昭和 30 年代の生野銀山(現・兵庫県朝来市)は
大いににぎわっていたようです。
銀山職員の社宅が連なり
辺境の地(失礼!)に都会のモダンな文化が咲き
「ハヤシライス」なんていう洋食(!)が
食卓にのぼっていたのです!



「生野(いくの)」は
「死野(しにの)」という地名だったらしい。
ここを通ると!とにかくよく人が死ぬ
国境の場所だったのです。

応神天皇が
「死野」を「生野」に変えよといったのです。

それで死人が出なくなり!めでたし!めでたし。

「死野」とは鉱毒被害を指していたのでしょうか。

銀山の利権のため外来者を殺害して
峠の神さまのせいにしていたような
気もしますが。



古事記を広げてみますが
のっていませんね!
私の持っているダイジェスト版(?)には。

古事記じゃないですか。
記憶力は自慢するほど
脆弱(ぜいじゃく)ですからね。
もしかして「播磨国風土記」だったかも。

地名説話なら古事記もそうですが
特に風土記は後づけの可能性がありますね。

口承で伝聞の地名を
風土記に記述するとき
漢字で表記しなければなりません。
そのときに地名説話を考えたようです。

「容易に信じやすいという心理的な基盤の上に」
「文化的!社会的要請が加わって」できあがり
それにふさわしいと思う漢字をあてはめたものらしい。
(安本美典著/大和朝廷の起源)

「死野」「生野」説話を否定的に考えると
まず!応神天皇!
実像は大きな謎だらけの天皇が
はたして登場したものかどうか。

さらに鉱山開発は
応神天皇のずっと後の時代のことですよ。

単なる境界線の邑(むら)に
「死野」の地名があったとは
横溝正史の小説でもあるまいし
にわかに信じられません。

ただ!境界線は紛争の最前線。
互いにあちら側が「死」に匹敵する
おぞましい地だったでしょうけど。



あれ!
「生野ハヤシライス」は
賞味期限が切れていました。はは。

別に腐っている訳でもないでしょ!
気にしません。
数字より自分の感性を信じます。
感性というより
もったいないという貧乏根性優先ですが。

冷やごはんを
電子レンジであたためてから炒めます。
具材は
鶏卵と納豆と塩抜きしたザーサイをたっぷり。
味噌で調味します!ここがミソ!なんちゃって。

生野ハヤシライスをかけていただきます。
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炒飯と炒め合わせようと
下茹でしていた菜の花菜をトッピング。
具が多過ぎてまぜにくかったのです。

ごちそうです。

「生野ハヤシライス」はトマトの酸味がほどよく
なるほど!
モダンな都会の味(?)です。



(敬称略)
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