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飛鳥 赤いスカートのまぼろし [いわなが姫の丑の刻参り]

冬の寂しい明日香村。
歩いている人なんて見ませんね。

わらを積みあげた山があります。
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わらではないですね。
芝生の丘かな。
あのあたりにあるものとは
高松塚古墳でしょうか。

ちょっと寄り道。
あちらに向けて
ゆるやかにのぼって行きます。

文武天皇陵にあたりました。
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近年!ニュースかなにかで
この宮内庁の治定は
間違っているようだといわれていたのを
思い出しました。

文武帝(683 ~ 707)は
母親が元明天皇で
祖父が天武天皇!祖母が持統天皇で
母方から見れば天智天皇も祖父の
ちょっとない大変な家系。

神話時代の人でもないのに
そんな天皇の陵が疑われるなんて!
だれが比定したのですかね。



古墳の並ぶ丘の上を行けば
橘(たちばな)を
保存・育成しようとしている畑があります。
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活用方法もないのか
神社以外では植えなくなっていますからね。



高松塚古墳がまん前にある丘に立ちます。
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飛鳥の里を見降ろせます。
万葉歌碑がありました。

立ちて思ひ居てもぞ思ふ紅の
赤裳裾引き去にし姿を   (2550)
(たちておもひ ゐてもぞおもふ くれなゐの)
(あかもすそびき いにしすがたを)

たぶん!朝までいっしょだったかの女が
朝露にスカートの裾を濡らしながら
帰って行くのを見送っているのですね。

赤い裳とは
現在の神社の巫女やら
朝鮮民族のチマのような外側のものか
それとも!
スカートの裾からのぞいている下着なのか。

正装やファッションは
時代によって違うかも知れませんが
エロチックな解釈のほうが
歌が引き立つような。

これ!だれが歌って
だれが書き留めたのやら。
歌垣かなんかの大勢の前で
披露したもののような気がしませんか。

つまり!仮想空間でのできごと。
女性が男性のもとを訪ねるというのも
なんだか現実的でもないような。

歌垣なんかでは
一般受けしそうな歌でしょうね。

どうしてこの歌が高松塚古墳の前に。

ああ!古墳の中の彩色壁画の女性たちの
裳が印象的だから?!
でも!あの裳!紅色でしたやら。
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谷を越えて中尾山古墳にのぼります。
長い参道があります。
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なんだか壊れかけている印象ですが
高貴な埋葬に見られる八角墳らしい。
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こちらが文武天皇の陵とする説が
かたまってきているとか。

天武天皇や持統天皇の陵も
比定に疑問があるそうですし
なかなかミステリアスな飛鳥です。

無学な阿呆が考えることでもないですがね。



このあたりには
屋根のある休憩所が多くて
だらだらした人を集めて行う
ハイキングにはいいですね。

国営の飛鳥歴史公園館に寄りますか。
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ドジョウに凝視されました。
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まぬけな顔をしていたのかな。

展示品を見ないで
長い間!ドジョウと対峙している私を
受け付けのおね~さんに
見られてしまいました。

だれも訪問者のいないところで
不気味な思いをさせてすみません。



近鉄・飛鳥駅に着きました。

「珈琲館 御園」が正午近くでも
「モーニング」を提供していました。
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一番安い
税込み 620 円のものをいただきます。
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パンが半切れだといいますが
働きのないものにはこれで十分です。
ランチになります。

トレイを水のグラスにコツンとあてました。
ぎゃ!へこみました。
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ああ!こんな形!
えくぼつきのものでしたか。

まだ!仮想空間に漂っていますね。
春でもないのに霞の中。
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