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冬の土用の丑の日 半助豆腐 [半煮え!生煮え!]

先日!
場末の(と失礼なことをいう人もいる)居酒屋が
ウナギ(鰻)のかば焼きを
重いほどさげていました。

「土用の丑(うし)の日だから」そうです。

冬の土用の丑の日(2017/01/26)ですか。

冬に夏のようにウナギが売れるの?!

「魚屋が」
「(ライバルの店は)どんどん仕込んでいった」
「といっていた」

あれからどうなっているのでしょう。

「う巻きにしている!」

売れなかったのですね!はは。
冷凍にしておいて毎日
「う巻き(ウナギ入りの玉子焼き?だし巻き?)」を
焼くことにしたらしい。

魚屋の策略にかかったようですね。

ま!もし「う巻き」を食べることがあっても
いちいち詮索しないでくださいね。



大阪人はフグやカニが好きな上に
ウナギにも目がないようですけどね。
それで!比例して
年中!半助が売られています。

半助とはウナギの頭のことですけどね。

「太宰治と荻窪の屋台のウナギ屋にいった」
というのは檀一雄。

よくいっていたようです。
「ウナギの頭と肝にタレをつけて焼いてくれる」
と書いていますね。

あるとき
「ウナギの頭にかじりついてみると」
大きな釣り針にあたったそうな。

「それが人生の余得というもんだ」と
太宰は手をたたいて喜んだそうな。

関西のウナギは開いてから
頭もしっぽも落とさず焼きます。
みんなタレをつけて仕上げるので
半助を買ってもわざわざ焼くこともなく
すでに頭もしっぽもタレ焼きになっています。

ケチというのか!合理的というのか!
その半助を売っているのです。
本身より安いです!あたり前ですが。

10 尾近くの頭としっぽ!
blog半助01.jpg

これで 100 円(税抜)です。



焼き豆腐とネギといっしょに煮ます。
blog半助02.jpg

少し醤油を入れました。

これが大阪の昔ながらのお惣菜!
通称・半助豆腐です。

粉山椒を振りながら食べる人が多いようですが
おフランス人(フランス人にあらず)の私は
粗びき胡椒で食べましたが。



食べ終わったら残った汁に
正月の残りの餅を入れて!
ごはんを入れて!
バターとピザ用チーズを入れて!
雑炊風!リゾット風なものを作りました。
blog半助03.jpg

薬味に好きな青ネギをたっぷり振れば
おいしいですねぇ。
ウナギの本体は買えなくても
十分しあわせというもんです。

魚屋さん!居酒屋たちをどんどんだまして
ウナギを売って
半助を残しておいてください。

ん?!
居酒屋さんたちは
頭としっぽをつけたまま仕入れていました。
じゃ!どうして!?
頭はどこからきたの?!



(檀一雄著/檀流クッキング/参照)
(敬称略)
タグ:檀一雄
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