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敗戦記念日とはいわない終戦記念日 [絵に描いたどじょう地獄]

鈴木虎雄(豹軒)の詩。


有人嫌敗不言敗
 ひとあり まけるをきらい まけるといわず

言我不勝彼不敗
 われかたずんば かれまけずという

五年連呼勝勝勝
 ごねん れんこす かつかつかつと

原子弾下喫全敗
 げんしだんおち ぜんぱいをきっす


ははは。
不謹慎ながら笑ってしまいますね!
戦争を知らないものは。

変なりくつ。
「敗(ま)けた」といわなければ
相手は「勝って」もいない?!

だから「終戦記念日」はあっても
「敗戦記念日」はありません。



「敗ける」といわせなかった人がいるはず。
はるか上層部だけではなく
近所にもいたはず。
でも!それを糾弾しなかったのですか。

なにも分別がつかない阿呆で上からの指示を
盲目的に無理やりこちらに押しつけていたヤツ。
虎の威を借りて
自分の欲望や勝手な判断を
なんでもかんでも
「天皇陛下の命令」だといっていたヤツ。

そんな威張っていたヤツを
終戦時に処刑にしなかったのはどうして!?

日本国民は「お人よし」といえば!
また!怒られますか。



大勢の「お人よし」が亡くなりました。

合掌。

好きで戦っていない人たちですよね。

俳優の池部良はいいます。

「いやいや戦いに出ているものばかりだから
「うまいものをうんと食べさせれば
「天皇陛下の御為に、、、だったかも知れない

とにかく!ひどい食事だったらしい。

まして!遠方に取り残されて
補給が永遠に断たれたものは
悲惨極まりありません。

漫画家の水木しげるは
大きなカタツムリを焼けば
「なかなかうまい」と回想しています。

それは陸軍の人ばかりのようですがね。

海軍の人は比較的
食事の不満は残していないような。
ま!船が沈んだらおしまい。
その後の食事の心配はありませんからね。

私の親族・係累のなん人も
海の藻屑になっています。



陸軍の「軍隊調理法」には
なかなかおいしそうな
レシピばかりですけどね。

多くの人が嘆いている
高粱(こうりゃん)ごはんなんて
どこにもありませんがね。

どんな味がするんでしょう。

終戦記念日には
高粱がないので
蕎麦の実を白米に混ぜて炊いてみましょう。

それと「呉汁」とを。
軍隊調理法は生の大豆をつぶしていますが
私は乾燥の「打ち豆」を使い
煮干しでだしを取りましたが。

レシピでは具の量が多い。
大根と青菜で 1 人前 230g となっています。
なかなか健康的じゃないですか。
blog陸軍呉汁.jpg

「すいとんの甘鹹(から)煮」
なんてものがありました。

小麦粉とでんぷんを混ぜてすいとんを作り
砂糖と醤油を煮詰めたたれをかけています。

あんまりおいしくありません。
blog陸軍すいとん.jpg

たれにとても苦いチョコレート
「CACAO 95 %」(拙ブログ 2017/08/12
を加えたら味がしまりました。

あ!これ!加給品ですって?!

「加給品」は広辞苑(第四版)にありませんね。
加給は「給料を増し加える」とありますが。

とすると!このすいとんは
ごほうびなんでしょうかねぇ。



戦城南
 じょうなんにたたかい

死郭北
 かくほくにしす

野死不葬烏可食
 のにしして ほうむられず からすくらうべし

為我謂烏
 わがために からすにいえ

且為客豪
 しばらく かくのためになけ


漢代の鐃歌(どうか)?楽符(がふ)?
軍歌とありますが
反戦歌みたいな歌詞ですね。

今夜はせめて!ひと声
からすに頼らず
だれか哭(な)け!



(復刻・軍隊調理法の他)
(一海和義著/漢詩一日一首/)
(池部良著/食い食い虫/)
(水木しげる著/お父さんの戦記/)
(駒田信二著/人生の哀歓/)参照
(敬称略)
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