怪しい大根焚き

「だいこだきをしたいんやけど！」
自称高級割烹「Ｊ」がいってきました。
また！変なことを思いついていますね。

京都の寺々で催される大根焚き（だいこだき）を
まったく見たことがないの？！
それなのにするつもりですか。

「なにがいるの？」

ご祈祷済みの聖護院大根！
由緒あるあぶらあげ！
井戸水！
天然塩！
以上。

ま！今年！私が回ってきた大根焚きは
青首大根！？
市販品のあげ？！
水道局の水！？
醤油味！
のようでしたね。

やってやれないことはない！というより
簡単ですね！
さしあたり！ご祈祷をどうしますかね！あは。

「分かった！」
「近くの山阪神社とたなべ不動尊に行って来る！」
「Ｊ」はくるまに大根を積んで行ってしまいました。

そして。

下茹でした大根を
昆布だしで煮て
あげを加えて
醤油を入れ
酒と砂糖を隠し味にしていました。



なんのことはない！
ただの大根の煮物ですね！はは。

私が張り紙をしてあげました。

　　　無病息災！
　　　中風封じ！
　　　だいこだき（ここは赤色で大きく）
　　　ご祈祷済み田辺大根
　　　四十歳以上は必食

「中風（ちゅうぶ）」ってなんですか？！と
若い人らに聞かれました。あは。
「ちゅうぶ」とか「ちゅうふう」とかは
もうすでに！死語になっているんでしょうか。

あげ1枚と
大根はお好きなだけ！
といっても丼に3切れまでしか入らないですが
300円！

夜中に見に行ったら
たくさん下茹でしていた大根を
ほとんど売っていました。

いつでもおでんの大根はありますが
芯まで醤油色がついた大根は
大阪では少ないので！珍しがられたのかも。

大阪も都会の端くれ
他国からの流入が多く
3代つづいた土着民は少ないから
たまには！昔食べた黒い大根が恋しくなるのかも。

でも！儲からないのでは？！
“ 祈祷代がかかっていますからねぇ！”

「かかってないよ！」

“ 神社とお寺に行ったんじゃないの？！”

「行った」
「神社とお寺と」
「ついでにわが母校のアンドレ教会の」
「まわりを1周してありがたく帰ってきた」
“ え？！”
「心の問題よ！」

おまえは！鬼か悪魔か！ばいきんまんか！？
（それじゃ！おいらはキュートなドキンちゃん？！）

みんな！知ったら怒るよ！
伝統野菜の田辺大根といっているのは
フツーの青首大根だし。

ま！300円だから、、、許されますか。
誰も初めから心底！信用していないでしょうし、、、。

蛇足ながら
「アンドレ教会」ではありません。
「聖アンデレ教会」です。
ホントに母校かね。

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