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タカノツメは鷹の爪?! [草のゆかり]

真冬です!
寒いです。

こたつから頭だけ出して
木下杢太郎(きのしたもくたろう)の
詩集をながめていたら
不可思議な短い詩が。

   情を深く つつみたる 女を見れば
   あくたの中に たかのつめ
   咲きたるやうにも 思ふなり
   二月の雨の なんとなく 春めき出して
   心こそばゆき やうにこそ

(原詩は句読点も段落もない文字の連続です)

大正 2 年(1913 年)の作。
タイトルが「たかのつめ」ですが。

この「たかのつめ」はどんな花なんでしょうか。



そうそう!
冬になったら「たかのつめ」を
確認しに行こうと思っていましたね。

里山なんかを歩いているとき
野遊びの師匠たちが
樹木のことをいろいろと教えてくれるのですが
ま!すぐ!その場で忘れてしまいます。

その中で「たかのつめ」という木が
なぜか気になって
珍しく記憶に残っています。

なんの変哲もない落葉する小高木ですが
その名前が面白い!でしょ。

「たかのつめ」といえば
唐辛子の赤い実しか連想しないのですが。

たしか!岩湧山の急斜面の小道でしたか
「たかのつめ」を指して先達に
「これ!赤い実がつくんですか?」と質問。

「なんで?!全然違うけど」

「唐辛子のタカノツメは赤いから」

「鳥の鷹(たか)の爪は赤くないでしょ」
「唐辛子のタカノツメは色じゃなくて」
「その形状が鷹の爪に似ているからでしょ」

ああ!そうなんですね。
そんな基本的なことも認識していませんでした。

「木のたかのつめは冬に見てごらん」

冬芽がついている枝先が
やっぱり鷹の爪に似ているとか。

それで 1 度
真冬に行ってみようかと思っていたのですが。
軟弱な心身の阿呆は飼い猫のように怠けもの。



ねころんでいてもハラが減って
のこのこ起き出して
大きく切った青ネギと
ボイルした牛すじ肉を炒めて
日本酒と塩少々。

神戸の南京町商店街振興組合特製の
麻辣味 福(逆さの福)醤があります。
「まーらーうぇい たおふーじゃん」と読むらしい。
ま!それを遠慮なく振りかけて調味。

湯に浸けて柔らかくなった
唐辛子のタカノツメを混ぜ合せました。
blog福醤ねぎ.jpg

私にはアニス臭が強く感じる気もしますが
ま!たくさんの香辛料がなかなかのハーモニー。

糖分なしの自家製の梅酒をお湯で割って
いい気持ち!
もう「たかのつめ」の考察なんか
どうでもよくなりました。ははは!

たくさんの唐辛子は
食べてしまう訳ではありません。
頭がぼ~っとしてきたら
端の方を少しかじってみるだけです。

(敬称略)
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