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幻のオリーブ鍋 [ゲリラの宴]

「オリーブ鍋なんていかが?!」

「いいですね!」

「オリーブの実を使うの?!」

「当然!オイルだけでしょう」

「オイル!いいですね!健康にもよさそう」



「スペインか地中海あたりのものですか」

「それじゃ!魚介類?!」
「イカ(烏賊)!エビ(海老)!サケ(鮭)!?」

「ウサギ(兎)の肉は?!」

「やめてよ!豚肉と鶏肉にしてよ」

「ズッキーニは!?」

「買いました!」
「ズッキーニがお好きでないおじさんがいるので」
「カボチャも人参も用意しましたよ」

「やっぱ!芽キャベツとブロッコリーがないと!」

「だれ?!ソーセージといったら」
「魚肉ソーセージを買ってきた人は」

「今も戦後派のおじさんは魚肉しか認めません」

「岩塩!いるでしょ」
スナックのママが
色とりどりの岩塩と
おろし金を持ってきてくれました。
blog1.jpg



さあ!調理にかかりましょう!
どなたか鍋奉行をお願い!

「知りませ~ん」

え?!
だれも
「オリーブ鍋なんて!知りましぇ~ん」

みんな
知ったかぶりしてしゃべっていたの?!

付け焼き刃でネット検索しても
そんな!
日本の水炊きのような「鍋」!
出てきません。

「スペイン料理店のママなら」
「いいアイデアを持っているのでは?!」
なんていっていたら
そのママがやってきました。

「どんなものですか?」
彼女も知らないから見物にきたといいます。
あちゃぁ~!

喫茶店のママも見にきました。
今夜は定休日という居酒屋のママも急きょ参加。

有名になっていますね!
「オリーブ鍋」がひとり歩きして。



こうなれば!なにがなんでもやらなければ!
私はやっつけ料理専門家(?)でした!
なんとかなるでしょ!

これが地中海 5000 年の「オリーブ鍋」だぁ!

うそをつくなら大きい方が罪がない?!



鍋にオリーブオイルを 2cm ばかり敷いて
にんにくとタカノツメ(唐辛子)を
それぞれ軽くひと握り
結構たくさん丸のまま入れて低温で加熱。

次に材料をひと通り入れてください。
岩塩係りのおじさん!
頑張ってすりおろしてください。

もたもたしていたら
居酒屋のおじさんが
ザラメ状の沖縄の海水塩を
たくさん持ってきてくれました。
地中海の塩だと思い
それも強めに振りましょう。
blog2.jpg

もっとたくさん材料を重ねてみましょう。

ふたをして低温で蒸し焼きにしたら
大丈夫!
自信はないけど。

大丈夫でした!

おいしい!

特にカブラ(蕪)は
オリーブオイルと岩塩に相性がいいようで
私にはおいしく感じられましたが。



さて!
2 回目。

低温にしていたら調理時間がかかるので
「強にしようよ」というせっかちなおじさん。
なん度も!すぐ結婚するけど
すぐ逃げられるせっかちなおじさん。

「たった 3 回だけや!なん度もしてへんわい!」

だめですよ!
オリーブオイルを急加熱しては!
焦げるだけですよ。

とめたのに「強」で加熱していました。



「できたのぉ!?」
「なんや焦げくさいけど」

鍋の持ち主のおばちゃんがやってきました。

鍋を借りるときに
「焦げつかせないで」と
なん度も念を押されていたのに。

どうしよう。
街中に焦げた匂いが流れ出し
隠しようがなくなっています。
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