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北朝鮮の歌 [活動写真]

あ!
なにか変!少し身構えました。

デジタル専門の上映館。
小さな映画館です。
24 席しかありません。

映画館ではいつも最後列の右端に座ります。
そこがダメなら最後列の真ん中。

そこもだれかが座ったので
今日は左の端に。

すると!横に男がきました。
すかさず!前にふたり。
24 席しかないけど!客は 10 人いないんですよ!
それなのに!?
なぜ!?
囲むように接近するの!?

私は日本の土下座外交を嫌っています。
近隣のロシア!韓国!北朝鮮!中国の
クソ生意気な態度に
ぶん殴れ!といってきました。

それで?!

なぜなら!
この日の上映が
「金日成のパレード  東欧の見た“赤い王朝”」と
「北朝鮮・素顔の人々」の 2 本立て。

私に報復があるのかも!?



北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記の
暗殺を題材にした映画
「ザ・インタビュー」の公開が
米国で始まったそうな。(2014/12/25)

内容がまったく伝わってきませんが
「コメディ」でしょ!?

それで刃傷沙汰が起きてもたまりませんが。
劇場では
なにかものものしい警戒をしているらしい。

そんなことを聞いた後なので
ちょっと恐怖を感じました。



「金日成のパレード  東欧の見た“赤い王朝”」は
1989年/ポーランド/
アンジェイ・フィディック監督/作品。
ドキュメンタリー映画。

1988 年の
朝鮮民主主義人民共和国の建国40周年記念式典。

招待されたポーランド国営テレビ局が
演出や主観を入れずに
北朝鮮の示す場面をそのまま撮影したものだとか。

日本では 1 度 1991 年に公開されているもの。

100 万人もの人の壮大なパレードがほとんど!

この一糸乱れぬ行動!
驚きますが!
こんな大勢の人が出演して!だれが見るの?!

金日成(キム・イルソン)が
ひとり見たらいいのでしょうか。

パレードの民衆はみんなにこやか!晴ればれ!
たぶん!神さま・金日成に捧げる気持ちで
いっぱいなのでしょう。



100 万人も出演するのなら!
裏方はなん人いるのですかね。

総勢なん人!
食事は?寝るところは?!

おしっこは?!
寒い地方なので我慢しても
1 日 1,000cc 排泄するとしても
出演者だけでも 1,000t にもなりますよ。

余計な心配ですが。



同時上映の「北朝鮮・素顔の人々」は
2014年/日本/稲川和男・朴炳陽監督/作品ですが。

先ほどの映画が表の北朝鮮なら
これは裏の恥部。
非公認の隠し撮り。

隠し撮りでは最近!
必ず出てくる民衆が強制的に見せられる公開銃殺刑。
やっぱり!映像がいくつかありました。
公開銃殺刑は
金日成時代より桁違いに増えているそうな。

ついこの間には
第1書記の叔父でも裁判もなく処刑しました。

銃殺された人を
藁(わら)の袋に足で蹴り込んで入れて
処刑執行人たちはどこかに持って行きました。
どこへ持っていくのでしょうか。



大きな駅前で
洗面器に水を入れて売る人が映っていました。
日本円で 5 円くらい。
旅行者(?)が洗顔するのです。

駅に水がないらしい。

一般家庭にもいつもある訳じゃない。
水の出るときに貯めておくのだとか。

鉄筋コンクリート造の集合住宅の 5 階で
食用の豚や犬を飼ったり。

たくましい。



駅の周囲に所在なさげにたむろする人たち。
突然!電車が運転を停止するとか。
電力の供給が止まるから。

次にいつ動きだすかだれにも分からない。
だれもあわてず待っています。

ジャンマダン(自由市場)は
毎日のように開かれているそうです。

当然!取り締まりがあります。

「コオロギ屋」というのだそうな。
取り締まりがあるたびに
あっちにぴょん!こっちにぴょんと
はねて逃げるから。

日本では「バッタ屋」というのかな。

でも!たくましい。



こちら側の常識で
いろいろな意見が出ている昨今。
でも!
民衆はそれなりの体制下で
創意工夫して
しあわせを追求しているのじゃないでしょうか。

全体主義がどうのという人もいますが
日本でも怪しげな
全体主義に魅かれる人が多いじゃないですか。

たとえば!いくつかの宗教団体は
北朝鮮のパレードに似たような催しに心血注ぎ
歓喜の声がこだましているじゃないですか。

他人に指図された仕事をして
あてがわれた食事をし
選んでもらったパートナーと暮らし
しあわせな人も多いはず。

そんな人は
「あなたを洗脳から解放してあげました」
「さ!自由に働いて」
「好きなものを食べなさい」といわれても
路頭に迷うだけなんですよ!きっと。

「金日成同志!万歳」と叫んで
鶏卵を 10 個もらえたら
それでしあわせな人を
傍(はた)からどうのこうのいうのも!ねぇ、、、。



ふと唐突に!(私の脳の回路はいつも唐突です)
「この世の花」の詩の一節を思い出しました。

  想うひとには 嫁がれず
  想わぬひとの いうまま気まま
  悲しさこらえ 笑顔を見せて
  散るもいじらし 初恋の花 (西条八十詞)

「想わぬひとの いうまま気まま」で
悲しさこらえている人には
手を差し伸べてもいいとは思いますが。



「北朝鮮・素顔の人々」には
コッチェビ(浮浪児)も多く登場します。
共産主義(?)の国で
家族のいないこどもだけのホームレス。

小学生くらいな男の子が
歌を歌ってもの乞いしていました。

うまいです。

この国には音感のいい人が多いのでしょうか。

「紅白歌合戦は」
「われわれ(半島出身者)がいなかったら」
「成り立たないんですよ」という
にしきのあきらのことばを思い出しました。
(野村進著/コリアン世界の旅)

日本の歌の世界は
半島出身者の人が支えているらしい。

その男の子が作って歌っていた歌。

  母ちゃんだってハラ減ってたろうに
  食べものをおいらにくれた

  母ちゃんは自分の夢も希望も
  みんなおいらにくれた

もちろん!字幕スーパーの日本語訳の詩ですが。

「この世の花」は理解できる気がしても
こんな詩は私には一生かかっても書けません。

もっと長い歌でしたが
そこまで聞いて意識が遠くなり
今!記憶にありません。



(敬称略)
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