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和泉式部のみそ汁 平安神宮横のみそ汁定食 [食い逃げ未遂]

和泉式部(978 ~ ?)が
みそ汁の歌を残しているというのですが。

「花に逢へば みぞつゆばかり 惜しからぬ
「飽かで春にも かはりにしかば

「二月ばかり、味噌を人がりやるとて
と頭に書いていますが。

2 月に
だれかに「みそ」を贈ったのでしょうか。

花に会えば
わたしのこの身なんて
ちっともおしくはありません。
飽きもしないで
春になるまで過ごしてきたのですから。

なんて!私が解釈すればするほど
よく分からなくなりますが。

自称「みそ先生」は
この和泉式部の歌の「みぞつゆばかり」の
「みぞつゆ」を「みそつゆ」
すなわち「みそ汁」だというのですが。

ウソだぁ!

あ!すみません。
エラいセンセ~さま~に立てついて。

「みぞ」は「身ぞ」と「味噌」を
かけていることは分かりますが
つぎの「つゆばかり」は
「ほんの少し」という意味じゃないんですか。

ん?!
その「つゆ」と「汁」のつゆをかけている!?
そりゃないと思います!思いたいですが。

まぁ!味噌を調味料としてつかえば
みそ味の汁ものはできるでしょうけど。



みそ汁は鎌倉時代から!
という説もありますね。

すり鉢が発明されたからだとか。

そのまま食べていた粒みそをすれば
湯か水でのばせられます。

寺院ではめでたく
「みそすり坊主」の単語が誕生しました。

さように
みそ汁は味噌を水でのばせばでよろしい。
だしは強いていらないと私は思います。

ホンマモンの味噌を選べばいいのです。
ホンマモンでなくても
だし入りの合わせ味噌が
安価で売られている昨今ではありますが。

だいたい!隣の部屋まで
鰹節の匂いが漂ってくるようなみそ汁は
上等ではない!というのは
懐石料理「辻留」の主人。

あくどいのだそうな。

昆布も鰹節もたくさん使いながら
クセ味の出ない
液体じゃなくてはならんそうな。

やっぱり!
いい味噌を溶かすだけでいいのですよ。
味噌に旨味があるのですから。

味噌ではなく醤油のはなしですが。

明治の終わりごろの
茨城県の寒村の婚礼では
村の家々に
うどんと醤油がふるまわれます。

醤油を湯で薄めて
うどんを食べれば
どんなにごちそうだったものか。

ホンマモンの醤油もまた
上等な味があるもののようです。



田舎もんには空気さえ上品に感じる
京(みやこ)の朝。

平安神宮の西。

東西に流れる丸太町通りと
南北に走る東大路通りとが交差するところ。
blog31.jpg

雅な京都とは思えない(失礼!)
フツーに地味な食堂があります。
「はとや食堂」!?
わが町の裏通りにあるような
食堂っぽい名前ですなぁ。

親近感が湧きます。

「みそ汁定食」?!
blog32.jpg

あんまり見ないメニューですね。
こりゃ!すごい料理かも。

伊勢えびのみそ汁か
神戸牛のみそ汁か
もしかして
冬瓜(とうがん)1 個くり抜いた器に
入っていたりするのかも。

結果!
blog33.jpg

フツーのみそ汁でした。

みそ汁と
たくさんあるお惣菜の中から
2 品勝手に選んで
700 円(税込)でした。

おかずを 3 品取ったら 900 円。

フツーでした。
というより
フツーで朝から 700 円もつかって
ほんの少し落ち込んでいる
由緒正しき貧乏人です。



(和泉式部集・和泉式部続集/清水文雄校注/)
(川村渉著/みそ汁風土記/)
(清水桂一著/みそと梅干/)
(辻嘉一著/滋味風味/)
(長塚節作/土/)等!拾い読みしました
(敬称は略しています)
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