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夢かうつつか ボンユーのオムライス [食い逃げ未遂]

井原西鶴終焉之地の碑があります。
blog81井原西鶴.jpg

大阪メトロの谷町四丁目駅の上。
南北に走る谷町筋の
「谷町4」の交差点の北東
「谷町3」との間。

大きな石に書かれているのは
井原西鶴(1642 ~ 1693)の
辞世の句らしい。

 浮世の月 見過ごしにけり 末二年

人間 50 年の時代に
2 年余分に生きたということ?!

無学のものからみると
りくつっぽい句ですね。
季語がない?!
あるのか!「月」が。
月?!
命日が 8 月 10 日なら
中秋の月でもないですけど。



「月」といえば
「月山貞一旧居跡」の碑。
blog82月山貞一.jpg

西鶴の碑と谷町筋をはさんで西側
生活や交通にじゃまになりそうなところ。

「月山(がっさん)」と聞けば
私にはおどろおどろしい。

「寂寥このうえない月山山麓
「雪が吹き込む傾いた
「死者のくるべき
「荒涼とした破(や)れ寺

森敦(もりあつし)の小説
「月山」くらいしか知りません。

その出羽の国の月山に名刀があり
名刀工がいたのですね。

その名刀工が幕末に
大坂(大阪)に移住していたのですね。



北に!本町通りを越えて歩けば
山本能楽堂が。
blog83山本能楽堂.jpg

西側の南北に走っている道は
熊野街道でしょうか。

それを北に少し行った中大江公園に
宇野浩二の文学碑が建てられていました。
blog84宇野浩二.jpg

「私は
「すべての事実を夢と見ることができ
「すべての夢を事実と見ることができる

小説「清次郎 夢見る子」から
抜粋したものらしい。

「清次郎 夢見る子」は
宇野浩二が 22 歳で発表した作品?!

なんともはや!
読んだことはないですが
読みたくはない小説です!私はね。



東西に走る本町通りにもどります。

「ダイアパレスビル本町」と表示してある
古そうなビルがあります。

1 階というけど半地下階と
その下の階が飲食店街。
blog85.jpg

ランチが500 円からできる店舗もあり
だいたいどの店も安いですが
喫茶店の「ボンユー」の
前に出されているボードのものはさらに安い。
blog86ボンユー.jpg

入店したのですが
店内のどこにもメニューは見あたりません。

ともかくオムライスを。
blog87.jpg

まったくケレン味のないオムライス。
万人向きのケチャップライスのオムライス。

これが 400 円なら
ドリンクも
貧乏人を驚かす値段でもないでしょう。
注文してみますか。

この喫茶店には
老店主ひとりしかいなく
奥の厨房で忙しそう。
blog88.jpg

厨房から料理を持って出てきたので

「あの、、、!

私の声を背で受けて
また!厨房にもどった店主が

「おいといて」とのこと。

料金を置いて帰ることになるようです。

消費税はどうするのでしょう。

「400 円でいいんですかぁ!?

「いいです!おおきに」と
声だけ返ってきました。



その道では有名なオムライスらしい。

「300 年値あげしてないらしいよ」
アラフォー(around 40)のおね~さんの弁。

私の周囲にどんどん
大ほら吹きが増えて行きます。
自称・ほら吹きチャンピオンの私が
負けそうな勢い。

それはともかく
オムライスは
四半世紀くらいは変わってないのかも。

この 10 月の消費税増税にも
便乗しなかったのですね。



(敬称略)
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