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紫のジャガイモのコラーゲン煮 [いも!たこ!なんきん!]

明治 39 年(1906 年)発行の
藤村棟太郎著/いも一切料理法の中に
馬鈴薯(ばれいしょ)料理編があります。

国木田独歩が
明治 34 年(1901 年)に発表した短編に
「牛肉と馬鈴薯(じゃがいも)」がありますね。

「ばれいしょ」と「じゃがいも」ですか。
ルビが違います。

このイモの呼称はなぜかたくさんあるようです。

私の死んだ父やその仲間なんか
金柑(きんかん)に似ているから
「きんかいも」だなんて
分ったような分らないような名前で呼んでいましたが。



「じゃがいも」は 16 世紀の終わりに
オランダ人が
「ジャワ」か「ジャカルタ」かから持ってきたので
そんな呼び方になったとは容易に推測できますが。

「ばれいしょ」は?!
小野蘭山(1729 ~ 1810)が
名づけたことになっていますから
比較的新しい呼称でしょうか。

「じゃがいも」の形状が
「馬鈴」に似ているからだと
たいていの師匠が説明してくれましたが。

なんですか!?
「馬鈴」とは?!
広辞苑を引くと「馬鐸(ばたく)」とあります。
「馬鐸」は銅鐸(どうたく)に似た形。
とても!じゃがいもを連想できる姿じゃないんですが。
まだ「金柑芋」の方が納得できますが。



ん?!
荻昌弘は「歴史はグルメ」に
「マレー半島からきたイモ」なので
「マレー薯」!
小野蘭山が
「馬鈴薯」と漢字をあてはめたと書いていますが。

いや!違う!

小野蘭山は漢学の翻訳でも有名な人。
中国の「馬鈴薯」というイモが
じゃがいもによく似ているそうな。
そこで蘭山は勘違いして「馬鈴薯」と書いた?!

秋山賢一作・とよた時画/イラストさくもつ事典/には
そう書いてありますが。

どちらにしろ!
「馬」の「鈴」じゃないような。



明治のレシピで作った
じゃがいもの酢漬けはまずかったですね。

やっぱり!自分のレシピで作ろう。

といって!気のきいた料理が浮かぶはずもなく。

豚足をことこと水で煮ていたので
その横に固ゆでした紫色のじゃがいもを入れて
1 時間とろ火で放置。

豚の足が崩れてしまいました。

味噌だけ入れて火を止めて
豚足の骨を抜いて捨てて冷ましました。
blog豚足じゃが.jpg

素朴でおいしいですよ。

母乳がよく出そう!
肌がきれいになりそう!

ま!どちらにも縁がないですけどね。
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