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杉田かおるのグンゼのパンツ [パパラッチ!ママえっち?]

裾(すそ)をとりて未だ帯を結ばず
眉をひそめて前窓に出(い)ず
羅裳(らしょう)飄颺(ひょうよう)しやすく
小(すこ)しく開きて春風をののしる

  まだ帯は結んでいません
  いらいらしながら窓際にいます
  薄いスカートを春風が開いてしまったのに
  あなたはやってこない

「子夜歌」にありました。
もちろん!原詩は漢字ばかりですが。

子夜歌とは不勉強で存じませんが
呉(222 ~ 280)時代から
東晋(317 ~ 420)ごろに
長江流域ではやった歌曲でしょうか。

女性が歌った歌でしょうね。

色っぽいです。



ナイトキャップ代わりに
「閑吟集(1518 年ごろ)」をかざすと
ま!だいたい!ホントにナイトキャップになって
顔の上にかぶせてしまっていますが
艶っぽい小歌が多いですね。

花の錦の下紐(したひも)は 解けてなかなかよしなや
柳の糸の乱れ心 いつ忘れうぞ
寝乱れ姿の面影

  花のようなあの子の腰の紐を解いて
  楽しいことをしてしまったなぁ
  でもそれで心が乱れてしまった
  四六時中忘れられない
  寝乱れ姿の可愛い面影



紐をほどけばしあわせいっぱい!空いっぱい。
しかし!スカートはパンドラの箱でもあるようです。

それらを包むパンティはありませんか。
この時代にはなかったのやら。



パンティの嚆矢(こうし)は
16 世紀末の
出雲阿国(いずものおくに)からじゃないかと
青木英夫著/下着エロティスム/に
書いてあったような。

阿国の踊りはそれまでにない男性的な
ダイナミックなものだったそうです。
袴(はかま)を脱ぎ捨てて踊っていたので
裾が乱れ!下半身が丸見えになります。
そこで紫色のふんどしをしていたらしい。



杉田かおるが 17 歳のときに
大借金を返すために
「ヌード写真」の仕事を受けたそうな。

そのときに
可愛いものに替えてくれといくら頼まれても
グンゼの木綿のパンツ!
全く飾りのないパンツを脱がなかったそうな。

パンティやスキャンティはいや!
パンツだと主張して
天下の篠山紀信に嫌われたそうな。

16 年後
やっぱり篠山紀信のカメラで
今度は「ヘアヌード」を撮ることになったとか。

前と違っておとなになっていたので
3 日前からパンツをはかずに過ごしたそうな。
体にパンツの線が出たらいけないから。

ところが撮影当日の朝
習慣から思わず
パンツをはいて現場に行ってしまいました。

「線が!線が!」と
またもや大写真家を怒らせたそうな。
(杉田かおる著/すれっからし)

たぶん!大写真家は今でも
「あのパンツ女め!」と
ののしっていることでしょう。



あ!違うのです。
違うといっても、、、違うのです。

今夜は男歌と女歌について
高尚な(?)エッセイを書くつもりでした!
ホントーです。

どこで澪(みお)をはずしたんだろ。
初めから舟は港を出ていなかったのですかね。



(敬称略)
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