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飛田の狸 猫塚 大よしのランチ [通天閣が見える]

阪堺電車は
大阪市の背骨の上町台地を走っています。
他国の賢姉・大兄には
イメージが湧きにくいとは思いますが
その南北の台地の南のほうですけどね。

「阿倍野」の停留所!
路面電車ですから停留所と呼びたいのですが!
その停留所から西にくだります。

台地ですから東西に
急に落ち込んでいるのです。
東は縄文時代には河内湾
西は今もある大阪湾です。

すぐ飛田新地。
昔ながらの!
といっても昔のことは知りませんが!
遊廓を俯瞰(ふかん)することになります。



飛田新地の端っこに
料亭の「鯛よし 百番」が見えます。
blog01飛田.jpg

ほぼ大正時代の遊廓の原形のまま。
遊廓の中では高級な部類だったそうですが。

上方落語の「堺飛脚」を聞くと
この地は森と刑場と墓場だったようです。

明治 45 年(1912)難波新地が大火で全滅。
その代替地として移ってきたそうです。

地元の人の自慢ばなし(?)では
営業開始時の大正時代には座敷数 200 軒
娼妓 1 万人
当時は宿泊客を受け入れていたので
働く人は数知れず。
はなし半分としても大規模ですね。

そうすると
「鯛よし 百番」は
飛田遊廓のできたばかりの
はなやかなころを知っている建てもの?!

今は簡単に入れます。
レストラン専業です。



「鯛よし 百番」の近くの木の下に
慈母観音がおわします。
blog02飛田.jpg

 安らかに来りて眠れ
 この飛田(さと)に
 有縁無縁の
 浄刹創らむ

この遊里に住んで
ここで亡くなった男女の慰霊。

過去!私はここで
鼻緒が切れたり!ころんだり!
災難に遭遇すること 2、3 度。

「堺飛脚」のように
タヌキに憑(つ)かれているようなので
こわごわそっと退却します。



飛田新地を抜けて
迷路のような路地をさまよえば
行きどまりの小道だからか
縁台があります。
blog03飛田.jpg

昔は半裸のおじさんやおばさんが
夕涼みしていた縁台。
まず!都会では見られなくなりました。

今は
昭和の漫画なんかにあるような
おばちゃんが
脇からおっぱいが見える
シュミーズ(大阪弁ではシミーズかも)ひとつで
出てこられないでしょう。

羞恥心が芽生えた訳じゃありません。
大阪のおばちゃんは現在も
ますます大阪のおばちゃんです!残念ながら。

外が暑いのですね。
暑過ぎます。
現在の路地は
エアコンの室外機の
排熱の捨て場と化しています!

行きどまりに
松乃木大明神があります。

大明神ですがとても可愛い神社です。

ん!?
境内が明るい!
横の廃線跡(南海・天王寺支線)が
整備されたからでしょうか。

猫塚はちゃんと鎮座しています。
blog04猫塚.jpg

やがて開発の中で
どこかに追いやられるのでしょうか。



大阪メトロの動物園前駅に着きました。

ここで待ち合わせをするときに
「大よし」の前!なんていってきましたが
その「大よし」に
長い間!入店したことがありません。

申し訳ありません。

今日はせめてランチして帰りましょう。

あれ!?
地下の店舗でしたか。
2 階だったような記憶があるのですが。
blog05大よし.jpg

一番安い
「とろ玉野菜定食」(税抜 650 円)を。
blog06大よし.jpg

「とろ玉」とは
とろりとした目玉焼きのこと?!

ごはんとみそ汁はお代わりができるそうな。
上品ですのでしませんが。

コーヒー(アイス&ホット)は
セルフで飲むのだそうな。
なん杯飲んでもいいようです。
お里が知れるから
だれも見ていなくてもしませんが。

ごはんとみそ汁とコーヒーがいっぱい!?
それだけでいい気持ち。
由緒正しき貧乏人は「堺飛脚」の中の
いたずらタヌキより簡単に
化けの皮がはがれそう。

ん!?
ハイボールが 100 円(税抜)!?

この前のように(拙ブログ 2018/08/29
ある金額以上注文した人にだけに
適用じゃないでしょうね?!

「大丈夫ですよ」

おね~さんの笑顔に思わず
「ください」といってしまったバカ。

肉体的にホントにいい気持。
勤労意欲がなくなりますね。
もともと希薄な勤労意欲が。
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