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大阪城の春 桃と桜の嬌艶 2021 [解語の枯れ尾花]

長年保護していた
大阪市阿倍野区で絶滅しそうだった
シロバナタンポポを
大阪城公園に勝手に移植して 1 年。

無責任ですね。
もう飼えないから野生に還って生きて!と
公園ににゃんこを放して逃げる
無責任な輩と変わりませんね。
涙が出ます。

元気かな。
元気でいてほしいけど。



大阪城の天守閣を見据えて
京橋の上に架かる
歩道橋の大坂橋を渡ります。
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オオシマザクラのような
白い花が咲いています。

京橋口から入って
北外堀の縁を歩けば大阪城桃園。
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遅咲きの花桃と桜(ソメイヨシノ)が
いっしょに咲く年です。
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青屋門の前に露店が並んでいます。
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新型コロナウイルス禍の中でも
今年は少々楽しそうですね。

内堀を回れば柳の緑。
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「柳は緑 花くれない 
「風が吹いたら ナンマイダ
「あんたのむすこを 信じなさい
「ホレ 信じなさい ホレ 信じなさい

よく分からん歌。
ハナ肇とクレージーキャッツのヒット曲を
知る人ぞ知る!

天守閣の北
裏口なのに観光客がたむろしています。
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桜花があるからでしょうか。

黄砂のせいで空の色が悪い。
花の色がきれいに写りませんね。
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桜門を出れば空堀を囲んで咲く花。
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花は紅(くれない)に会いませんね。
黄砂のせいばかりではなく
ソメイヨシノは色が薄いからですね。

蘇東坡が
「柳緑花紅 真面目」といった花は
桜ではないはず。
カイドウ(花海棠)でしたかも。
なん度もレクチャーされたのに
忘却していて!すみません。



あ!?
すっかり忘れていました。
シロバナタンポポに会いにきたのでした。

「蓮如上人 袈裟かけの松」の段の
桜の林の中に植えましたが。
ありません。
花も葉もありません。

ここに白い桜花が咲いていますね。
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そんな種類なのか
ソメイヨシノの親の
オオシマザクラの形質が強く
出ているのか知りませんが。

ここ玉造口から南に
ひとつ下の段にも移植しましたが。

そこにもありません。
咲いているのは
黄色いカンサイタンポポだけ。

わが家にいたら!
もう少し長生きしていたかも。
ごめんね。



森ノ宮駅が近いところにきましたが
桜花に浮かれて!元の京橋口のほうへ
外堀の縁を歩きます。
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延々と桜花のトンネルがつづきます。
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このラインでは
どこからでも天守閣が仰げます。
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そんなロケーションに
大勢のお花見客がいます。
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「春は終わった」

けだるい。
シロバナタンポポは消えていて。

小説「火宅の人」の最終章の
「キリギリス」の中のせりふのような
ことばが出てきます。

「火宅の人」は
「夏は終わった」でしたか。

檀一雄の料理本(!)は読みましたが
小説は完読したことがありません。

根がないので
どの小説でも全部読むことはまれですが。

映画「火宅の人」を観るときに
パラパラとめくってみたくらい。

でも!なぜか!
そこだけは覚えています。はは。

でも!もう!ああ!
シロバナタンポポは消えて
「春は終わった」



「おもいでの森」あたりは
「密」状態が緩和していました。
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五平餅でランチにします。
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まだ食べることは忘れていませんね。



(敬称略)
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