健康食ビュッフェ 片葉の芦の雨

雨が降っても　でかけます
傘にかくれて　歩きます
夢に酔う日は　なくなって
あすがどこかで　濡れてます


雨が降っても　でかけます
あてもないのが　いいのです
高くさえずる　鳥もなく
前をよぎった　影ひとつ




テキトーなフレーズをつぶやいても
聞いているものは皆無で
変人扱いはされません。

わが家の庭（！）の桃ケ池のほとりは
すっかり桜若葉になりました。


大雨は降るし
新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言がでるし
近所をパトロールするくらいしか
能がありませぬ。

歩きを無駄にしないで
せめて俳句か短歌かでも詠みたいものですね。
お！下の七七は浮かびましたぞ。

「それにつけても　カネのほしさよ」

ま！なん世紀も前からある語句かも。はは。

電車が通ります。


乗客の影が見えないような。
鳥も虫の姿もなく。
お！ツバメが 1 羽！低く飛んで行きました。

1、2 年前に植えていた芦が伸びています。


「片葉の芦」を植えたつもりらしい。

片葉の芦は全国にありますよね。
それぞれに因縁話があるようですが。

遺伝学的に
片側だけに葉を出す芦はないようです。
普通の芦が片葉の芦になるのですね。
それも簡単に。

その条件は一方向に吹きつづける風。
風の通り道に植えればいいだけ。
その仕組みはすでに
江戸時代に解明されていて
煙霞綺談とかに書かれているらしい。

どこかの因縁のある
片葉の芦の株を分けてもらって植えても
普通の芦に育つだけでしょう。

ここは偏西風とか偏東風とか
貿易風とかが吹く場所でもないのに。

少し！学習したらどうですか。
私がいうのもおこがましいですが。



大阪メトロの昭和町駅の近く
初めて見るような店舗がありました。


いつもは駅に急ぐだけで
近所のお店を
しげしげと見て通ることもないですがね。

「旬亭わかな昭和町」ですか。
「健康食ビュッフェ」ですって。


税込み 1,100 円で健康になれば。

ま！健康的です。


動物性たんぱく質はないですか。
あ！鶏肉の
ハムみたいなものがありますがね。

「たまごかけごはんをどうぞ。

普段はあまりしないけど
それなら！もう 1 膳！
動物性たんぱく質でいただきますか。


これで全部。
これをなん回か繰り返せばモトが取れます。
私は熱いお茶をいただいて終わります。




清明の時節　雨紛紛（ふんぷん）
路上の行人　魂を断たんと欲す

杜牧の寂しい詩を思い出しながら
再び！雨の彷徨。

が！やっぱり！
わがフレーズは児戯に等しい。



雨が降っても　でかけます
花のしずくが　いとしくて
霧のにおいの　くちづけを
思い出すほど　若くない


雨が降っても　でかけます
冷えた心を　洗います
にじむ笑顔の　ポスターが
どこか似ている　あの人に