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京都府立植物園 無常の花が散る [解語の枯れ尾花]

京都府立植物園に北山門から入園すると
桜品種見本園があります。
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ここだけでも十分にお花見ができそうですが
そのなん倍もの桜林があります。
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公称 200 品種 500 本。
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平地にあるので老若男女!訪れやすい。



さらさらと花が散っています。

昔から日本人は桜花の短い花期と
その散り方に
人の世や自分の人生を重ねて思い
愛でてきたのでしょうか。

試みに!
手元にあった古今和歌集を開くと
春歌のところにあるは!あるは!

「うつせみの 世にも似たるか 花桜
  咲くと見しまに かつ散りにけり

無常感の歌ばかり。

「桜花 散らば散らなむ 散らずとて
  ふるさと人の 来てもみなくに

「ふるさと人」とは昔なじみのことかな。
あの人も!
そしてだれも見にきてくれない!
ああ!花が散る!という
ひとりぼっちの歌かも。

「世の中に たえて桜の なかりせば
  春の心は のどけからまし

咲いた!散ったと落ち着かない!
桜がなかったらのどかなのに。

これは伊勢物語にもある歌ですが。

惟喬(これたか)親王とその従者が
酒ばかり飲んでいて!
作ったものらしいけど。
これ!無常感でしょうかね。はは。



ソメイヨシノ(染井吉野)だけの林かな。
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白い。

白花の桜なら
私はオオシマザクラ(大島桜)が
好きなんですが。
ここでは桜林の中に紛れて咲いているので
目立ちませんね。

この白い花は
リキュウバイ(利休梅)ですか。
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千利休が関わったともないようで
梅とも思えない花ですが。

野生では絶滅したといわれる
コブシモドキ(辛夷擬)も白い花。
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絶滅危惧種の
アマミアセビ(奄美馬酔木)の
庭が造られていました。
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心を洗われるような
白い色の花が咲いています。



大芝生地になにもイベントがない日です。
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トビもこないのかな。
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「森のカフェ」で
ジェラートの「桜の花」を食べます。
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ほんのり塩味。
桜餅の葉の匂い。
税込み 380 円。



観覧温室では「球根ベゴニア展」を開催中。
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まったく知識がない花卉ですが。
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大きなハデな花ですね。

百花繚乱の春。
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見飽きるほど咲いています。

ベニバスモモ(紅葉李)が咲いています。
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浅い知識で笑えます!すみません。
ヤマザクラ(山桜)でした。

この鈴生りの柑橘は知っています。
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くる人!くる人!
キンカン(金柑)といっていますが
タチバナ(橘)に違いありません。



(古今和歌集/奥村恆哉校注/)
(伊勢物語/石田穣二訳注/)参照
(敬称略)
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